STARLIGHT NIGHTS

信州・塩尻から発信・・・   星空と美しい風景、そして美しい音楽とともに!

光害マップ完成

2009年12月08日 | 星仲間
今年5月から6月にかけて調査してきた光害調査の結果がまとまり公開することになりました。
塩尻市内各地で行われた調査地点を夜空の明るさにより、調査地点を色分けした丸印で表した地図です。これを光害マップと呼んでいます。
この調査は、カナダ製の測定器スカイ・クオリティ・メーターを使って、夜空の明るさを測定したものです。夜空の1平方秒あたりの等級(明るさ)を数値化しています。数値が大きいほど暗い夜空を示しています。また集計には誤差やばらつきができるだけ生じないように配慮してあります。
星や天の川が見えにくい状況は、夜空の明るさによるものですが、その原因は夜間照明の光が夜空に漏れていることが原因なのです。調査地点を色別にしたことで市街地がより明るいことが分かるでしょう。
この調査は2003年から継続して行っていますが、その経年変化から、より明るい市街地がわずかずつ悪化している状況であるのに対して、郊外地では悪化するスピードが早く、市街地と郊外地との差が年々少なくなってきている様子が分かってきました。
また経験的に1平方秒あたり19等より明るい場所では天の川が肉眼で見えないことが分かってきました。今年の光害マップでは、その範囲を赤い線で囲ってあります。この範囲の内部では、もはや天の川が見えない状況なのです。

美しい星空を守っていくにはどうしたら良いか考えていく機会を・・・とこの光害マップを公開しました。

天体観測講座・・・冬のスターウォッチング・・・

2009年12月01日 | 星仲間
長野県生涯学習推進センター主催の天体観測講座。
春に続いて今年2回目。
冬のスターウォッチングと銘打って開催され、そのサポート役として参加しました。
11月30日から12月2日までの間、晴れた日に実施するという形で行われ、初日は曇ってしまったので、本日開催となりました。
1日遅らせた甲斐もあって、雲ひとつない快晴のもと行われました。明日は満月・・・という条件でしたが、木星と月がメインということで、この時期の開催もたまには良いかなと思いました。
長野県下各地から10名の方が参加され、ビクセンの8センチ屈折を自分で組み立てられ、実際に木星や月を導入し、楽しまれていました。
ドームの50センチ反射でも、やはり木星や月を大口径ならではの迫力ある像で楽しまれました。月明かりのため、その他の天体はあまり見えませんでしたが、ケフェウス座μ星(ガーネットスター)を導入、その真紅の色を楽しまれました。

ドームに輝く月明かり・・・
講座終了近い20時過ぎ、東山からオリオン座が昇ってきました。