STARLIGHT NIGHTS

信州・塩尻から発信・・・   星空と美しい風景、そして美しい音楽とともに!

♪ サイトウ・キネン・フェスティバル2008 オーケストラコンサート Aプログラム

2008年08月30日 | 音楽(コンサート)
SKOの弦!

○日時 2008年8月30日(土) 19時10分から20時45分
○会場 長野県松本文化会館
○演奏 サイトウ・キネン・オーケストラ
      コンサートマスター 小森谷巧
○指揮 下野竜也
○プログラム
  スメタナ 連作交響詩「我が祖国」
  Ⅰ ヴィシェフラド
  Ⅱ ヴァルタヴァ(モルダウ)
  Ⅲ シャールカ
  Ⅳ ボヘミアの牧場と森から
  Ⅴ ターボル
  Ⅵ ブラニーク

ホール入口にテレビ収録あり、開演は19時10分から・・・と告知があった。
ゲスト指揮者による公演のテレビ収録は初めてではないだろうか。
今年のゲストは、読売日本交響楽団の正指揮者、下野竜也氏、まだ38歳という若手。小澤征爾氏と同じ、フランスのブザンソン国際指揮者コンクールで優勝された経歴の持ち主。昨年の斉藤秀雄メモリアル基金賞を受賞され、これが今年のゲスト指揮者招聘のきっかけになったのでは、と思う。
かの朝比奈隆氏にも薫陶を受け、大阪フィルとブルックナーの交響曲第0番のCDも出している。その辺から、ちょっと徒者ではないな、と思っていた。

用意されたプログラムは、スメタナの我が祖国全曲。もちろん、全曲をナマで聴くのは初めて。
写真(開演前)のように、ステージには、2台のハープが対抗配置で配置されている。第1曲の「高い城」(ヴィシェフラド)では、2台ハープがお互い対話するようなソロを演奏する箇所があり、うまい演出かと思った。(これはもともとスメタナの指示らしい)
今回改めて、SKOの弦楽パートの美しさに酔いしれた感じ。
最近は管楽奏者に優秀な奏者は増え、弦楽の魅力について影をひそめていた感があったのだが。
下野氏のエネルギッシュな指揮ぶり、そこから生まれる熱い音楽に引き込まれてしまった1時間半でした。
お客のなかで、村井知事もみえていた。


♪ サイトウ・キネン・フェスティバル2008 オペラ「利口な女狐の物語」

2008年08月27日 | 音楽(コンサート)
26日オペラの初日

○日時 2008年8月26日(火) 18時35分~20時45分
○会場 まつもと市民・芸術館
○プログラム
 ヤナーチェク 歌劇「利口な女狐の物語」全3幕
○出演
女狐ビストロウシカ : イザベル・ベイラクダリアン
森番 : クィン・ケルシー
雄狐 : ローレン・カーナウ
犬ラパーク : マリー・レノーマン
雄鶏 : 黒木真弓
蛙 : 前田正志郎(SKF松本児童合唱団員)
 *ソリストは要所どころ主な出演者のみ
合唱 : 東京オペラシンガーズ
児童合唱 : SKF松本児童合唱団
演奏 : サイトウ・キネン・オーケストラ
指揮 : 小澤征爾
演出 : ロラン・ペリー

ヤナーチェクのオペラは2001年のイエヌーファ以来2回目。フィレンツエ歌劇場との共同制作で、今回は新演出。そのためか、7月下旬から長丁場で準備をしてきた模様。
開演前、舞台は幕が下りている。席は4階バルコニー席の最前列。ほとんど正面近いので末席ながらいい席ではないか。正面の柵がステージの視界にかかり、ちょっと残念。
チューニングで気づいたが、4階席ながら良い音が聞こえる。朝顔を真上に向けているチューバの音が生々しい。
開演し幕が上がると、簡素ながら自然を忠実に再現した舞台装置がある。それほど頻繁ではないが、場面ごと舞台が代わり、ステージ横から、上から、奥から・・・別の舞台装置が出てくる。市民芸術館のステージ機能をフルに使っていたようだ。
出演者のほとんどは動物・昆虫たち。ハエに扮したダンサーたちが華麗な(?)舞を演じる。話が進行する中、常に舞台上何らかの動物・昆虫がおり、視覚的にも飽きさせない。ソリストの歌手はどれも好演。特に森番役のバリトンが朗々たる歌声を聴かせていた。地元から選出された子どもたち・・・子狐役、蛙役などは、難しいチェコ語をうまくこなせていた。

今回対訳本やCDで予習しておいたのだが、それを踏まえて・・・。
第2幕の終結部、女狐ビストロウシカと雄狐が結婚するシーン。森の動物たちが祝福するのだが、もっと盛り上がってほしかった。この2幕終了直後、拍手の中、指揮の小澤氏が指揮台上で、何か確認するような感じでオーケストラメンバーに話しかけていた。そしてしばらくして袖の外へ・・・。演奏上、演出上何か不備があったのだろうか。(直感的にそう思ったのだけど)
あと、3幕の終結部(このオペラ自体の終結部)、森番が、以前出会った蛙の孫蛙に顔を合わせる。森番がびっくりして終わるのだが、ちょっと演出不足。この3幕自体も2幕までの演出より単調になっていた感もあったが…。
それはともかく、動物たちが出演者のオペラはそうはないかと思うが、人間界の物語と同時進行する筋立てながら、違和感なく楽しい舞台に接することができ、さらにヤナーチェクの抑揚感がある独特の音楽を堪能することができた。

♪ サイトウ・キネン・フェスティバル2008 武満徹メモリアルコンサートⅩⅢ

2008年08月23日 | 音楽(コンサート)
武満とメシアン

○日時 2008年8月23日 19時00分~21時00分
○会場 松本市音楽文化ホール
○演奏 近藤 岳(オルガン)
    豊嶋 泰嗣(ヴァイオリン)
    植木 昭雄(チェロ)
    亀井 良信(クラリネット)
    江口 玲(ピアノ)
○プログラム
 権代敦彦:ヨコハマ・テスタメンツ
 武満徹:カトレーンⅡ
 武満徹:雨の樹素描Ⅱ オリビエ・メシアンの追憶に
 メシアン:オルガンのための九つの瞑想「主の降臨」より「我らのうちなる神」
 メシアン:世の終わりのために四重奏曲より

当初聴きに行けない予定だったので、チケットを取らずにいた。当日券があるウワサもあったので、そのまま行ったら当日券ナシ。でも、会場で譲ってもらえることとなり運良く聴くことができた。

音文ホールのオルガンの魅力を堪能しました。
今年はメシアン生誕100年。武満徹もメシアンの影響を受けた作曲家。こうしたプログラムのちょっと注目。
冒頭、権代さんのヨコハマ・テスタメンツはオルガンの曲。客席の照明が消えるとステージの照明の代わりにオルガン席にスポットライトが・・・。既にオルガン奏者の近藤さんがスタンバイしていた。“ピーッ”という電子音のような音がかすかに鳴り始め、にわかに曲が始まった。オルガンってこんな音も出せるの?パイプオルガンというより電子オルガン的な実に不思議な曲。
後半のメシアンのオルガンのための・・・は、メシアン風の多彩な音色と豪快な曲想の曲。曲名どおり、大聖堂の中で神様が降臨していくようなスケールの大きな曲。とても爽快な気分になった。
最後の四重奏曲。楽章を重ねるにつれメシアン独特の音彩が広がっていく。最後の楽章は、ピアノとヴァイオリンのみ。静かに・・・瞑想するように・・・祈るように・・・。最後の音が消えてもまだまだ、続いているよう。しばらくの静寂の中この余韻に浸ったあと、盛大な歓声と拍手が沸き起こった。
メシアンの音楽はすごいね!

サイトウキネン開幕

2008年08月16日 | 音楽(コンサート)
今年もサイトウ キネン フェスティバルが開幕。
オープニングは、13日に行われた「若い人のためのサイトウ・キネン室内楽勉強会」だった。室内楽のふれあいコンサートや、オペラ上演、オーケストラ公演など、9月9日まで開催される。
今年の目玉は、ヤナーチェクのオペラ「利口な女狐の物語」。
過去ヤナーチェクのオペラ「イエヌーファ」を上演し、これは過去のオペラ上演の中でも最高の出来と評されているし、全部聴いているわけではないが、自身聴いた中では一番感動した上演だった。
今回は予習として、マッケラス指揮のCDと、日本ヤナーチェク協会発行の対訳本を入手して、余り時間がない中身につけようとしている。
CDでは、ヤナーチェク特有の抑揚のあるメロディが、イエヌーファ以上に親しみやすく、音だけでも結構楽しめると感じた。また動物が主人公というストーリーで、出演の多くが動物という異色のオペラ。今までにない、楽しい舞台となりそう。

松本市内の某ホテルのフロント向かいに、サイトウキネン出演者向けのブースが設置されていた。
着々と練習リハーサルが進められているよう。本日のオーケストラ&オペラの練習リハーサルのスケジュールが書かれていた。


高ボッチ高原草競馬の会場で

2008年08月03日 | 風景
高ボッチ高原で草競馬大会が行なわれました。
今年で55回目を数える歴史ある大会です。

今年は何年かぶりに会場へ行きました。
以前は大会の何らかの裏方だったのですが、今年は全く違う形での参加。
違う目で見ることができました。
青い空には、ちょっと変わった雲。
いつもの夏の空とは、ちょっと違うかな。

ガールスカウトのキャンプで(8月1日)

2008年08月02日 | 星仲間
辰野町との境にある、しだれ栗キャンプ場で、ガールスカウト第33団のキャンプが行なわれ、夜は星空観察をしたいということで、行ってきた。
昼間は、ここ数日の中でもかなり良い好天だったが、あいにく日没とともに雲ってしまった。
全天雲の中、晴れていればこの辺に木星が・・・、夏の大三角形が・・・と話をしていたが、それもネタがつき、バトンタッチで仲間に星座神話の話をしてもらった。

実は数年前、同じガールスカウトからこの場所で、星空観察を頼まれたのだが曇り。その時は、プロジェクタを用意して、キャンプ場のバンガローに投影する形でステラナビゲータを上映して星の話をしたことがある。秋の星座の話で、ペルセウス座の神話で、メドゥーサの話を紹介したところ、あまりの怖さで、泣き出してしまった子がいた・・・。

当夜のキャンプでは、その子がリーダー役として参加していた。
その子は、当時のことをしっかりと覚えているようで、怖さと懐かしさもあったかと思うが、リーダー役としてすっかり成長した姿を見ると、何か感慨深い。

サマーキャンプ in 東の天体観察会(7月31日)

2008年08月02日 | 星仲間
夏休みに、塩尻東地区センターに泊り込み、昼夜と様々な自然体験をする催し。
夜は星空観察だった。
あいにくの天気。でもなんとか晴れそうな予感。
室内で星の話を聞いた後、駐車場に用意した天体望遠鏡で、しばらく待ってもらって雲間から木星を見てもらった。
シーイング良好で、縞模様がクッキリと観察することができた。

室内での話でも、観察の時間でも、天体に詳しい子どもが何人かいた。
ここ数年、ほたる祭りや、このキャンプで観察会や星の話をしてきた成果だろうか。


全国星空継続観察(その3)

2008年08月02日 | 星仲間
観察ノートに載せたワークシートには、観察をして気づいたこと、美しい星空を守るには、どうしたら良いか書いてもらいました。

街灯、まちの明かりで雲が白く見えていた
塩尻は田舎のわりに、空は明るいですね
もっとでんきをなくして、もっと星がみえたほうがよかった
夜おそくまでおきていて、でんきをいつまでもつけていないこと
光害をなくす。よるは、なるべく電気を暗くした方がよい
やっぱり、星を見るには、まわりがまっくらじゃないといけないんだとおもった

観察を通じて、光害について気づいたことがあったようです。