STARLIGHT NIGHTS

信州・塩尻から発信・・・   星空と美しい風景、そして美しい音楽とともに!

すごい!ホームズ彗星(10月29日)

2007年10月30日 | 彗星
昨夜晴れてきたので、いこいの森天体観測ドームへ行ってきた。
24日以降アウトバーストして2等級まで明るくなった、ホームズ彗星を見る(撮影する)ためだ。
到着が21時過ぎ。月の出が遅くなってきたがこの時間には既に月が昇ってきていた。
ドームの31cm鏡では、以前に増して大きくなったホームズ彗星を観察することができた。月明かりの中、肉眼でも見えている。明るさは肉眼では以前と同じ2等級半ばに見積もれたが、実際は大きくなった分、単位面積当たりの明るさは落ちてきているので、望遠鏡では暗く感じる、
しかし、この大きさはすごい迫力!持参したNagler 13mm と2倍バローレンズで246倍、実視界0.3度となり、ちょうど彗星のコマが視野いっぱいに広がる。
壮観なながめ!
大きくなった分、いろいろな構造が見られる。中心部には鋭い核(彗星の核そのものではないと思うが)が見え、褐色の色調で柔らかくふっくらした感触のコマが大きく広がる。コマの明るさは均等ではなく南西方向に核からジェットが噴出しているような形が見える。コマの中間は同心円状に暗くなっている部分がある。コマの縁は薄く消えていくようではなく、エッジがはっきりしていた。さらにその周りにとても淡いコマが広がっているようだ。これ・・・写真では青緑色にハローのように広がっている様子が写った。
コマを通して背景の恒星が透き通って見えている。
素晴らしい!!

まだ明るさは保つようで、次回は月のない暗夜の中で見てみたい。
さらに大きくなっているのだろうか。

ホームズ彗星(10月28日)

2007年10月28日 | 彗星
28日にも、いこいの森天体観測ドームで、増光したホームズ彗星を見た。
まだ肉眼でもはっきりと見える。
月明かりは邪魔だが、明るい分それほど影響はない。
ドームの望遠鏡では、前回25日と比べて3倍ほどの大きさとなり、南東方向にジェット状の噴出しが見えた。これが増光の原因となっているのだろうか?
全体の光度はほとんど変わらないが、大きくなった分、単位面積当たりは暗くなって見える。色あいもあいかわらず褐色だが、色の濃さは淡くなってきているようだ。

星空の位置関係がわかる写真をアップします。
・・・夜半前は北北東の空に見えます。写真の真上にはカシオペヤ座があります。下方に見える明るい星、カペラを目印にして探しても良いでしょう。
まだしばらく肉眼で見えそうなので、月が昇るのが遅くなってくるこれからが観察好期かと思います。
ぜひ見てください。

安曇野、犀川ダム湖にて

2007年10月28日 | 風景
白鳥の飛来地で有名な犀川ダム湖へ行ってきた。
飛来のシーズンにはいり、15羽ほど来ているようだ。
しかし、白鳥たちは、中州の向こう側に陣取り、良く見える場所からは遠くなって良く見えなかった。
餌付けの時間になれば、岸の方にもやってくるそうだが、時間がなく残念。

そのかわり、たくさんのカモやオシドリが近くにいた。


周囲の山々も紅葉が進んできているようだ。
今年の紅葉は、カエデや桜・・・赤く色づく葉が美しそうな気がする。


ホームズ彗星、大増光!

2007年10月25日 | 彗星
世紀の大増光となったホームズ彗星。
いこいの森の望遠鏡で見てきた。写真も撮ってきた。
ビックリ!こんな天体は初めて・・・!

この彗星、2日前までは17等という天文台級の望遠鏡でないと見えないような全く縁のない天体だった。しかし、一気に3等まで明るくなり、この日は2等台に達していた。
アルゴルの変光星図を元に明るさを目測してみると、2.6等となった。

双眼鏡では、光の点で星座の星々と同じように見えるが、それでもよく見ると面積を持った形が分かる。
いこいの森の望遠鏡(31センチ反射)で見てみると、褐色がかった色調で、鋭く輝く中心部のまわりに広がった部分がある様子が観察できる。
彗星は、もともと特有の青緑色の色調で見えることが多いのだが、こんな色の彗星は初めてみるものだ。また彗星状の淡く広がる感じではなくて、広がりの範囲がはっきりしている。
まるで惑星状星雲のようだ。M97通称ふくろう星雲によく似た形だ。

今回の増光の原因は分からないが、一時的なことであることは間違いない。
今後そのような姿に変わって暗くなってゆくのか興味あるところ。


25日、国際宇宙ステーションとスペースシャトルの通過

2007年10月25日 | 星空
天候が下り坂の予報だったが、何とか天気は保った。
夕方、西から南へ通過した、国際宇宙ステーションとスペースシャトルの通過を見た。ドッキングの時期は分からなかったのだが、通過する様子を見てビックリ。ふたつが前後に並んで通過していた。前が明るくステーションの方、あとに続いたのがシャトル。
なかなかの見ものだった。

明日以降天気が悪くなるし、日本から見える通過は明日が最後・・・ということでラストチャンスを見ることができ良かった。良かった。。。


スペースシャトルと国際宇宙ステーション

2007年10月24日 | 星空
24日未明、スペースシャトルが打ち上げられ成功した模様。


国際宇宙ステーションにドッキングして、ステーションの建設完成を目指す。
24日17時30分過ぎ、薄明の明るさが残る空で、その通過が見られた。まだ帰宅できず職場の駐車場から。写真も撮れず・・・といった状況。

まだドッキングしたかどうか情報はなかったが、見えたのはどちらかだったはず。予報時刻よりやや遅れての通過だったので、見えたのはシャトルの方か?
明るさは金星の最大光輝に達していなかったと思うので、マイナス3等くらいか?

今後は見られる条件が少なくなるようだ。
25日の通過は予報図のとおり。これがラストチャンスになるかもしれない。
(17時55分~59分頃、西の空から南西を通り南へ移動する。)

国際宇宙ステーションの通過

2007年10月22日 | 星空
今夜当地で国際宇宙ステーションの通過が見られた。
北の方角。北西低い北斗七星付近から見え始め、北極星の上方を通過、北東のカシオペヤ座付近まで動いていくのが見られた。

速攻で帰って撮影も準備。夜になって若干の雲が出てきて見え始めは見逃したが、次第に高度が上がって見えてきた。十分高い高度ではなかったが、マイナス2等ほどの大変明るい輝きだった。

写真は見え終わりの頃。カシオペヤ上方、ケフェウス座付近の星座が写っている。


しばらく夕方の空に見られそう。
予報をどうぞ。

23日、18時45分頃(西~南西の空)



24日、17時35分頃(北西~北~南東の空、月近くを通過)
*時間が早く見られそうもないかな


24日にはスペースシャトルが打ち上げられ、国際宇宙ステーションとドッキングする予定。24日以降、並走またはドッキングして一段と明るくなった様子が見られるでしょうか。


四季の星空観察会(10月20日)

2007年10月20日 | 星仲間
昨夜の激しい降雨のあとの好天。
しかし空気は冷たく、初冬の様相。
こうした中行なわれた四季の星空観察会。
この冷たい空気と、雲も多少残ってスッキリ晴れわたる状況ではなかったためか、来場者はナシ。関係者のみの観望となった。

月齢6の月。コペルニクスクレーターが欠け際に見え始めたところ。
しばらくドームの望遠鏡では、雲に見え隠れしていた月を見ていた。


この日、自作の双眼望遠鏡を持ってきた仲間がいた。
通常天体望遠鏡は片目で見る単眼鏡。しかし、ふたつの目を持つ人間は、両目で物を見るのが自然な見方。望遠鏡をツインにして並べた双眼望遠鏡は、片目で見ていた天体がとても新鮮な見え方をしていた。
月・・・クレーターが立体的に見える!欠け際の地形の影からクレーター地形が浮き出して見える。しばらしい眺め。ただいま、日本の月探査機「かぐや」がつき探査の準備を始めている。「かぐや」から見た眺めはどうなんだろうか?とふと思った。
アルビレオ・・・色の対比が美しいはくちょう座の二重星。双方の星の色の違い、明るさの違いが微妙なコントラストを示す。ふたつの星の距離感が違うようなあり得ない印象を持った。
両目で見た新たな発見か。


次回行なわれる四季の星空観察会は11月10日(土)。
冬期は行なわれないので、これが今年最後となる予定・・・。


幻日を見た

2007年10月13日 | 気象
さわやかな秋の空。
信州スカイパークで幻日を見た。
今年になって幻日を見たのは、3回目くらい。過去いずれもカメラを持っていなかったが、今回やっと写真に撮ることができた。

幻日・・・
太陽が高層雲に覆われた時に、高層雲に含まれる氷の結晶に太陽光が通過して光が屈折することで起こる大気現象。常に太陽と同じ高度で、太陽から約22度離れた場所に起こる。太陽光が屈折して起こるため、虹のように色づいて見える。

太陽の左右に起こるのだが、今回見られたのは主に太陽の右側。一時的に左側が見えたり、左右同時に見えたのが一瞬あった。
主に見えた右側のは、はじめ塊状だったのが、次第に上下に細長くなって見え、太陽の高度が低くなるにつれて見えなくなった。

はじめ見えていた頃の様子・・・太陽の右側


その拡大


太陽の左右同時に見えた頃


その後、ふたたび太陽の右側のみ


その拡大・・・はじめより、上下に細長くなった