STARLIGHT NIGHTS

信州・塩尻から発信・・・   星空と美しい風景、そして美しい音楽とともに!

安曇野御宝田の白鳥

2008年01月27日 | 風景
安曇野明科の御宝田遊水地へ白鳥を見てきました。
同じ安曇野豊科の犀川にいる白鳥も、先日見ましたが、こちらの方が飛来数が多いですね。
近くに間レットゴルフ場があって(冬期は使っていないようですが)、敷地も広いです。
餌付けは随時やっているようで、パンくずの入ったバケツを有料にて見物客に配布してやっていました。

寒さ厳しい日でしたが、抜けるような青空のもと、白鳥たちの様々な生態を観察してきました。













ホームズ彗星、まだ健在

2008年01月26日 | 彗星
庭先での撮影。
ホームズ彗星は、1月20日過ぎには、ペルセウス座の食変光星「アルゴル」の近くを通過したと聞いていたが、悪天候と月明かりのため見ることはできなかった。
ようやく月明かりが去っての好天。
肉眼では見ることができなかったが、写真では固定撮影によるこの画像でも、アルゴル近くにあるホームズ彗星を確認できた。
でもさすがに淡い印象。

寒中オリオン

2008年01月26日 | 星空
大寒を過ぎてから寒さもいっそう厳しくなってきた。
最低気温もマイナス10℃以下が続く。

2月20日に講座があるので、その資料づくりもそろそろ始めなければいけない。
その資料となる天体写真を撮影に、いこいの森公園のドームへ・・・と思っていたが、雲が抜けきれず、この寒さの中曇ってしまっては・・・と思い、つい行かずに済ませてしまった。
その代わりというのではないが、自宅周辺でオリオン座の様子を撮影。このように、木立と一緒に写すと、自ら星空を眺めてみた印象を残したような写真となる。
気になった流れ雲もこんな感じ。

月明かりがなくなってくるこれから、来週あたり好天を狙って出かけてみたい。

♪ ニューイヤーバロックコンサート2008 島田真千子&大塚直哉

2008年01月20日 | 音楽(コンサート)
味わい深い・・・

○日時 2008年1月20日(日) 14時05分~15時55分
○会場 あづみ野コンサートホール
○出演 島田真千子(ヴァイオリン)
    大塚直哉(チェンバロ)
○プログラム
    ヘンデル  ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ 作品1-13
    J.S.バッハ 無伴奏ヴァイオリンパルティータ第2番より「シャコンヌ」
    コレッリ  ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ 作品5-12
          「ラ・フォリア」
    J.S.バッハ パルティータ第1番BWV.835
    J.S.バッハ ヴァイオリンとチェンバロと通奏低音のためのソナタ
          第4番 BWV.1017
アンコール
    サン・サーンス 「白鳥」

島田真千子さんのコンサートは多分4回目くらい。
今回は昨年と同様、バロックコンサートということで、チェンバロの大塚さんとの共演。
今回も「シャコンヌ」が演奏された。この曲を演奏するのは3回目くらいだと思うが、過去にも増して深く味わい深い。
なかなか良いシャコンヌでした!
島田さんはバロック・ボウ(弓)を使い、バロック時代の奏法を念頭において演奏されているそう。バッハもヘンデルも、実に味わい深い・・・。
コレッリも楽しい演奏だった。

次回はバッハばかりではなく、バロック時代のほかの作曲家の作品もとりあげていただきたい。(ヴィヴァルディやテレマンなんかに興味があります!)


終演後、本日演奏されたチェンバロ(地元のチェンバロ工房「穂高クラヴィーア」製作のもの)について、大塚さんから
“ちょっとのぞいてみてください”
とのお話に、何人かのお客さんとともに、ステージ上に上がらせていただき、チェンバロの細部を見せてもらった。
説明を聞いても、詳しい仕組みは分からないが、各所に装飾があって、まさにバロックの楽器という感じでした。

島田さんもステージに戻ってきて、写真を撮らせていただきました。


ステージ上に残された、アンコール曲、サン・サーンスの「白鳥」の楽譜。
(今回は、ヴァイオリンとチェンバロという異色の「白鳥」でしたが・・・)


地球照

2008年01月13日 | 星空
先日の雪も対したことなく過ぎたが、再び冬型の気候で寒さが加わってきた。
高ボッチ&鉢伏山の山肌には、樹氷により白く彩られていた。

天候は快晴にはならなかったが比較的好天となり、夜は三日月が見えていた。
宵空に月が回ってきて、またしばらく彗星や星雲星団はお休み。
三日月とは言っても、当夜は既に月齢5。
やや太った三日月だ。

写真では露出時間を多めにすると、欠けて見えない部分がうっすらと写る。
これを“地球照”と言う。
地球照は写真では写りやすいが、眼視でも双眼鏡を使えば良く見える。
肉眼でも空の透明度が良く、地平線から高い時間帯に観察すると見ることができる。
地球照・・・文字どおり、地球からの照り返しが月面の夜の部分を光らせているのだ。地球も月も太陽の光を反射して輝いている。もちろん地球は、我々が地上にいる限り見ることはできないが、最近では月探査機「かぐや」のように月から地球を見ることができればそれは分かる。
地球の反射率は0.37と言われており、太陽から来た光のうち約3分の1は、宇宙空間に反射しているのだ。その光が月の夜の部分を照らしている。
地球でも、満月の月明かりは強く、夜中周囲の様子が見えるほどだが、月の夜は地球の輝きで明るいのだろう。
なにせ月の夜は、地球照で輝いてみえるほどなのだから・・・。


新春の星雲星団(NGC891)

2008年01月13日 | 星空
アンドロメダ座にある小さな銀河です。
この星座には、有名なアンドロメダ銀河M31があるのですが、ちょっとマイナーの方を紹介。

アンドロメダ座γ星の近くにあります。
眼視的には冴えない見え方ですが、写真写りは良い対象です。
渦巻き銀河を真横から見た姿で、こうした形の銀河はエッジオン銀河と呼んでいます。我が銀河系を真横から見たらこんな姿であろうと言われています。実際の大きさも同じくらいであると言われており、より親しみがわきますね。
NGCカタログによると、地球からの距離は3,200万光年。我が銀河系も、遠くから見ればこんな姿なのでしょうか。
NGC891の近くには、AGC347という銀河団があります。もっと遠くにある銀河団です。そのうち、ふたつの銀河が見えています。いずれも14等台の微光です。ドームの31センチでも眼視ではムリでしょう。


新春の星雲星団(M1)

2008年01月10日 | 星空
次に紹介するのは、おうし座にある超新星残骸のM1。

通称「かに星雲」と呼ばれている。
なぜ「かに星雲」なのかというと、星雲の中に赤いフィラメント状の構造があって、これを“かにの足”のように見たてたのだそうだ。
でも、そのようには見えない。
“M1”は、メシエが作成した星雲星団カタログの第1番目に登録されているため。

最初の発見はメシエではなく、1731年にイギリスのヘビスによる。メシエの観測は1758年であった。その時の記述・・・。
「おうしの南の角の上にある星雲状のもので星を含まない。白っぽくローソクの炎のように長く伸びている。」
また1844年、ロス卿のよる記述・・・。
「もはや分解されない楕円形の星雲。主に星雲の南端からおどり出た多くのフィラメントが見えた。普通の星団とは異なり不規則であらゆる方向に向かっている。おそらく強力な力がほかのフィラメントを押し出したのだろう。これが星団の形を作ると思われる・・・」

かに星雲。実は歴史上の記述にも関わりをもっている。
冒頭に書いたとおり、この星雲は超新星の残骸。その元となった超新星が歴史上の記述として残っているのだ。
1054年に出現した超新星。その記述は、日本と中国に残されている。
日本では藤原定家の日誌「明月記」である。
客星(見なれぬ星のこと)が天関(おうし座の一部)と觜(オリオン座の一部)の近くの表れ、木星の如く輝く・・・とある。
実際当時は、金星くらいの明るさになり、23日間昼間でも肉眼で見え、のち2年間見えていたとある。

星雲星団の仲間は、何千年何万年もの寿命を持って輝いているものも多いのだけれど、出現のきっかけが人間の歴史に残って、たかだが(?)950年余しかない若い星なのだと思うと、ちょっと親しみも増す気がする。



新春の星雲星団(NGC457)

2008年01月08日 | 星空
カシオペヤ座にある特徴的な散開星団。

1787年、ウィリアム・ハーシェルが発見。
「大きく星数が多く、ほぼ円形で、7~9等星の集まりで、8等と9等の重星がある」
と記述がある。

カシオペヤ座φ星をかこみ、円形というより三角形に集まった星団です。

現在では、いわゆる「ET星団」と言うニックネームで呼ばれることがあります。
写真ではやや右側に傾き、明るさが違う二つの輝星が目玉のよう。その下の胴体から両手を広げたような星の配列があり、さらに足が伸びている・・・
この星団の形状が宇宙人の姿に似ている、とも言われています。

あなたはETに見えますか?

タットル彗星(1月5日)

2008年01月06日 | 彗星
2日には、おひつじ座β星近くにいたタットル彗星だが、移動が早くおひつじ座とうお座の境界付近に移動していた。明るい星が乏しい星域だが、双眼鏡クラスの明るさで、すぐに見つけられた。
双眼鏡での目測では5.8等。
いこいの森公園天体観測ドームの31センチ鏡を使い写真撮影。
青緑色のコマが美しい。移動が早いため、3分間の露出では彗星の移動が目立ってしまう。
写野には、丸い形の系外銀河が写っているようだが、調べてみても星図には載っていず、NGC番号などは不明。

安曇野の白鳥

2008年01月06日 | 風景
安曇野豊科の犀川白鳥湖へ行ってきました。

一昨年の豪雨災害のため、犀川は白鳥湖というような遊水地ではなくて、形状が変わってしまい、また以前より訪鳥数は減っているよう。

安曇野全体で約500羽。ここ白鳥湖では180羽。


水面にじっとしていますが、時折羽ばたくようなしぐさをしています。


午後4時には、白鳥の会の皆さんがえさやりに来ます。


頭を水中にしてえさを探す白鳥。お尻だけ水上に出しています。