STARLIGHT NIGHTS

信州・塩尻から発信・・・   星空と美しい風景、そして美しい音楽とともに!

♪ 古典四重奏団 ベートーヴェン弦楽四重奏曲全曲演奏会Ⅵ

2010年10月30日 | 音楽(コンサート)

○日時 2010年10月30日(土)
    (レクチャー)18時~18時45分
    (コンサート)19時05分~20時55分
○会場 松本市音楽文化ホール
○演奏 古典四重奏団
○プログラム
    ベートーヴェン 弦楽四重奏曲第11番 ヘ短調 作品95「セリオーソ」
    ベートーヴェン 弦楽四重奏曲第16番 ヘ長調 作品135
    ベートーヴェン 弦楽四重奏曲第14番 嬰ハ短調 作品131

今年行われた後期の弦楽四重奏曲のシリーズ3回のうち最終回です。
1回目(9月11日)のレポートは既述のとおりです。書いていませんが、2回目(10月2日)のコンサートも都合により前半だけでしたが聴きに行きました。
前半行われたレクチャーのテーマは「変容する“苦悩から歓喜へ”」です。
第5交響曲を例に挙げ、ベートーヴェンの苦悩から歓喜へのスタイルを説いていました。が、後期の弦楽四重奏曲は、そうしたスタイルから脱却して古典派の枠組みのなかで、様々なスタイルを模索していたほかのジャンルにはない独自性があると説いていました。例えるなら、本日のプログラム、第11番は「劇中劇型」、第16番は「対話型」、第14番は「ブリッジ型」だそうです。第14番は、古典派なのに、第7楽章まである本当に独自性強い作品です。
演奏の方も前回同様素晴らしいものでした。特に最後に演奏した第14番、第5楽章のプレストから第6楽章のアダージョにかけてのあたり。アンサンブルの妙味と掘り下げた解釈で、ほかの団体にはないスタイルとライヴでの醍醐味を堪能しました。
お客さんはホールの半分も入っていなかったのは残念。
ロビーで販売されていたCDも、残りの第13番を購入。これで後期の曲すべて揃いました。
終演後のサイン会は、9月の時サインはいただいたので、そのまま帰途に着きました。

四季の星空観察会(10月16日)

2010年10月16日 | 星仲間
10月に入り、好天続きになると思いきや、高層雲が多くいまひとつの天候でした。
南中過ぎになる月齢8の月と、東から昇った木星程度しか見えません。
開会前、いこいの森天体観測ドームの31センチ鏡で木星を見たところ、南赤道縞が消失し、大赤斑が見えていました。
近くに天王星がいますが、雲が多い状況で、星図で調べた木星との位置関係を双眼鏡で確認したところ、なかなかわかりませんでした。
肝心の観察会ですが、親子づれを中心に15人ほど来ていただきました。
雲越しの月と木星だけでしたが、いかがだったでしょうか。
次回は今年最終回、11月6日になります。

♪ 上岡敏之指揮 ヴッパータール交響楽団

2010年10月13日 | 音楽(コンサート)
○日時 2010年10月13日(水)19時~21時
○会場 松本市音楽文化ホール
○演奏 ヴッパーダール交響楽団
    上岡敏之指揮
    アナスタシア・チェボタリョーワ(ヴァイオリン)
○プログラム
    チャイコフスキー ヴァイオリン協奏曲二長調作品35
    ベートーヴェン 交響曲第3番変ホ長調作品55「エロイカ」
 アンコール
    モーツアルト 交響曲第41番「ジュピター」第4楽章


まずはチャイコフスキー。
ソリストのアナスタシア・チェボタリョーワは、確かアナスタシアという名前でクロスオーバー系の曲を演奏したCDが出されていた記憶がある程度。
演奏ですが、随所に上岡節といえるような独特の個性が感じさせられます。とても熱い音楽を奏でます。アナスタシアの方は、音色、技量とも平均的で演奏姿も没入する姿勢でもなくクールな印象。ちょっとそのギャップが気になりましたが・・・。上岡の指揮は、アナスタシアのソロを引き立てることも気にしながら、自分の音楽を堂々奏でていました。
後半のエロイカ。
編成が大きい。3列目のフロント席で後の管楽器奏者が見えないのが残念。編成のせいか、朗々と響く演奏。ベートーヴェンがこんなに響いて良いの?と感じたほど。後の席ではどう聴こえたのでしょうか?
随所に個性あふれる演奏で眼(耳)がウロコ!第2楽章はテンポが速く、葬送行進曲ではなく生き生きした英雄の足取りでした。
上岡の指揮は念入りのアクションがあり、視覚的にも楽しめました。指揮法についてはよくわかりませんが、指揮棒を持つ右手は拍子を、左手で表情を指示するものかと思いますが、上岡では指揮棒でも表情づけしているよう。楽団員を指し示し、思わず第2ヴァイオリン奏者の譜面台をたたいてしまったほど。
チャイコフスキー以上に熱い演奏でした。

終演後30分ほど待って、ロビーでサイン会。一緒に写真を撮ってもらう人もいて、にこやかにサインに応えていただきました。