STARLIGHT NIGHTS

信州・塩尻から発信・・・   星空と美しい風景、そして美しい音楽とともに!

冒険遊び場で昼間の星を見る・・・9月25日

2010年09月25日 | 星仲間
冒険遊び場を塩尻につくろう会による、プレーパークに参加して“昼間の星”を見ていただきました。8月に引き続き2回目となります。
台風一過の晴天のもと、三日月状の金星や2群の黒点が出ていた太陽面を観察していただきました。PST太陽望遠鏡では、アーチ上のプロミネンスが見えていました。金星は、これから内合に向かうのですが、月齢4の月程度の欠け方でした。参加者から、月以外に欠けた形の天体があることに驚かれていた声をお聞きしました。それ以前に、昼間星を見る機会があること自体驚かれていました。
もともと、子どもたち自由に遊ぶ場なので、遊びついでに時々見に来る感じでしたが、自然に関心のある子どもたちばかりで、皆さん興味津々でした。




四季の星空観察会(9月18日)

2010年09月18日 | 星仲間
9月に入って2回目となる四季の星空観察会。
夜になると気温が下がり、すっかり陽気も秋めいてきました。

本日9月18日は、世界天文年の継続事業のひとつ、国際お月見ナイトに設定されていて、本観察会もその取り組みに登録させていただきました。ちょうど、観察好期である木星と天王星が見かけ上接近して両星が観察しやすい時期にもあたっています。
しかし残念ながら、当夜は雲が多い天候。
それを見越したのか、参加者も6人と少な目でした。
19時の開会前、西に低くなった金星がわずかに見えていましたが、その後曇り、お月見ナイトのメインである月齢10の月も時折見せた雲間から、わずかに観察できただけでした。
残念ながらこれ以上難しいと判断した直後、東天の木星が雲間から顔を出しましたが、参加者が見るまでには、また雲の背後に隠れてしまいました。

22日は中秋の名月です。
プレお月見として、お団子とススキを会場に飾りました。
8月のえんぱーくでの写真展の作品も見せながら参加者と交流しました。

ロンドン交響楽団松本公演に寄せて 文化講演会

2010年09月18日 | 旅行・文化
11月に行われる、ワレリー・ゲルギエフ指揮ロンドン交響楽団の松本公演に先立って、ゲルギエフに親交がある元NHKロシア支局長、小林和男氏(茅野市出身)の講演会が行われました。
会場:長野県松本文化会館国際会議室

冒頭言われたこと…。
テーマは、ロシア、松本、私…。
それぞれ繋がりがあること。公演のソリスト、諏訪内晶子さんのことや、公演曲目のシベリウスの協奏曲にまつわる話、小澤征爾さんの親友であったロストロポービッチさんとの親交の様子。指揮のゲルギエフさんと山とのつながり。ロンドン交響楽団とゲルギエフさんとの関係など、隠れたエピソードをたくさんお話ししていただきました。

ゲルギエフさん。何年か前(恐らく1995年)、キーロフ歌劇場管弦楽団と来日して、松本では音楽文化ホールで公演をしていたのです。後で調べたら、この時の来日の初日が松本だったようです。この公演は聴きに行ったのですが、メインプロが、チャイコフスキーの悲愴で、同じ年のサイトウ・キネンでも悲愴をやっており、ゲルギエフの方がずっと良い演奏に感じました。その時終演後、楽屋口にいたらゲルギエフに握手してもらったことを覚えています。
本日の小林氏の講演と、キーロフの公演のことを省みて、11月の公演をより一層楽しみにしているところです。

♪ 古典四重奏団ベートーヴェン弦楽四重奏曲全曲演奏会Ⅳ

2010年09月11日 | 音楽(コンサート)
○日時 2010年9月11日(土)
    (レクチャー)18時~18時45分
    (コンサート)19時~20時50分
○会場 松本市音楽文化ホール
○演奏 古典四重奏団
○プログラム
    ベートーヴェン 弦楽四重奏曲第10番 変ホ長調作品74「ハープ」
    ベートーヴェン 弦楽四重奏曲第13番 変ロ長調作品130「大フーガ」作品133付き

一昨年、前半の第9番まで演奏されたそうですが(未聴)、この秋、第10番以降の後期弦楽四重奏曲を3回に分けて演奏されます。一昨年から4回目になります。
後期の弦楽四重奏曲は、どの曲もとても意味深い印象を持つ曲です。まとめて生で聴く機会はめったにありません。今回は急遽聴きに行けることになったので、当日券で滑り込みました。
まずは、本公演の前にレクチャー。単に話だけでなくて、演奏をしながらのお話しです。チェロの田崎瑞博氏による解説と4人のメンバーの演奏でレクチャーが進みました。後期の四重奏曲は、ベートーヴェンがより自分の内面を見つめるような特徴があること(音楽の到達点)。今回の第13番は起承転結がはっきりしない、組曲のような構成をしているが、初演時不評で、その後別作品にしてしまった「大フーガ」ですが、これが本来のフィナーレであり、この曲全体が、大きな回廊のようにできており、大フーガのフィナーレで、聴衆は回廊の入り口に戻っていたかのような完結感をもたらす(時間の芸術への挑戦)、と話されていました。
さて本番。4人の奏者は全くの暗譜で演奏しており、譜面がありません。奏者、どこを見ているのかというと、それぞれの顔を見合わせながら演奏しています。ある種の一体感ができますね。演奏も大変集中力の高いすばらしいものでした。はじめの第10番、とても美しい演奏でした。第13番は前半のレクチャーの内容を気にしながらでしたが、やはりなるほどと思わせるところもあり、この曲の見方、印象が変わりました。
次回、聴きに行けるか分かりませんが、都合をつけたいと思います。


信州 月あかり 星あかり

2010年09月11日 | 絵画・芸術
塩尻市在住の写真家、上條英雄氏による写真展「信州 月あかり 星あかり」が梓川アカデミア館で行われているので見に行ってきました。風景写真家として名高い方ですが、今回は表題から想像されるとおり、いわゆる星景写真の展覧会です。40数点もの作品が展示されていましたが、主に高ボッチ高原からの星景。諏訪湖や富士山を望むポイントはもちろん、北アルプス方向から下界の街明かりを盛り込んで星空の風景を切り取っていました。高ボッチの樹氷を前景にした星空の写真もなかなかです。
ほとんどの作品は、月明かりをうまくライティングして、地上の風景を浮かび上がらせて、地上と星空とをうまくバランス良く出来あがっていました。
展示は13日までということで、もうわずかです。

♪ サイトウ・キネン・フェスティバル松本2010 (オーケストラコンサートB)

2010年09月06日 | 音楽(コンサート)
○日時 2010年9月6日(月) 19時05分から21時20分
○会場 長野県松本文化会館
○演奏 サイトウ・キネン・オーケストラ
三橋貴風(尺八)、田中之雄(琵琶)
○指揮 小澤征爾(1)
    下野竜也(2)(3)
○プログラム
(1)チャイコフスキー 弦楽セレナードハ長調作品48より第1楽章
(2)武満徹 ノヴェンバー・ステップス
(3)ベルリオーズ 幻想交響曲作品14

小澤さん復帰コンサート。Bプロ初日の5日の様子はマスコミ報道でも紹介されていました。本日Bプロ2日目。NHKの収録がありました。
冒頭、本来の指揮ができなくなった小澤さん自身のあいさつから始まり、弦楽セレナード。大編成の弦はさすがすごい響きです。小澤さんも渾身の指揮をされていました。
引き続き、舞台転換をして、ノヴェンバー・ステップス。かつてニューヨーク・フィルから作曲を委嘱された武満氏の出世作です。オーケストラと和楽器である尺八と琵琶が対峙するというある意味斬新な曲。今回Bプロを選んだのは、この曲をライブで聴きたかったためでした。武満夫人も聴きにこられていました。(休憩に入り、通路ぎわで気づきました)

(続き)
そのノヴェンバー・ステップスですが、曲の進行がちょっと間延びしたような感じがしたのが唯一残念でしたが、和洋楽器のせめぎ合いを思われせるこの曲の特徴を堪能できました。
尺八はちょっと弱いかな、と思いましたが。(録音でしか聴いたことがない立場なので)
琵琶は様々な奏法を総動員した演奏で、録音では聴き取れなかった部分もニュアンスを込めた演奏があったりして、この曲の新たな発見がありました。
間延びした感じの影響か、エンディングはちょっと弱く、この曲何時終わったの、という聴衆側の戸惑いもあって、しばらく拍手できないでいました。

休憩後の幻想交響曲。良かったのは第1楽章。見事なアンサンブルと熱気と集中力ある演奏ででした。第2楽章以下、落ち着いた感じの演奏に変わりましたが、第4、第5楽章になると再び第1楽章で聴かれた熱気と集中力が戻って、充実したエンディングとなりました。
全曲通じて感じたのは、アンサンブルの良さはもちろんですが、このオケの音色の良さです。改めて幻想交響曲が表題を持った曲であることを再認識しました。第3楽章の2対のティンパニを4人の奏者で演奏する雷鳴の場面は雰囲気たっぷりでしたし、木管楽器のソロや時折見せる弦楽器の特殊奏法の箇所など、音色が際立っていて楽しむことができました。

カーテンコールでは、再度オケメンバーとステージへ再登場し、客席で聴いていた小澤さんのステージへ上がり、下野さんとハイタッチして引き上げ、お開きとなりました。

四季の星空観察会(9月4日)

2010年09月04日 | 星仲間
9月に入ってもまだまだ残暑が厳しいです。
快晴だった午前中でしたが、鈴木氏のコンサートを聴いたあと、群雲状態の空でした。
19時から開会する四季の星空観察会。18時半過ぎに現地へ到着、開会前に金星をみようと思っていたところ、西の空はしっかり曇っていました。残念!
開会時点では数人だった参加者でしたが、しばらくしてから来られた方も多く、22人の参加者がありました。
金星も、西の山に沈むまで、時々雲間から顔を出し、一部の方だけになってしまいましたが見ることができました。
皮肉にも、金星が没したあとから西の空が晴れはじめ、南の空、天頂付近の空が雲の影響が少なく観察できた状況です。天体観測ドームの31センチでは、金星のほか、コリカロリ(りょうけん座の二重星)、アルビレオ(はくちょう座の二重星)、M13球状星団,M57リング星雲などを観察していただきました。またドームの外には三脚付の双眼鏡を用意し、アンタレスの赤い色の様子や、ドームでは見えない方向のいて座付近に視野を向け、M8(干潟星雲)をはじめ、「僕、てんびん座生まれなんだけど、何か見えない?」というリクエストに、ちょうど晴れていたさそり座の西側にあるてんびん座を紹介、双眼鏡では肉眼二重星であるα星を見ていただき喜んでもらえました。
前々回、ご自分の望遠鏡を持参された親子がまた今回も参加されていました。こちらでは、自身でコルカロリを導入し、二重星であることを確かめていました。

木星もそろそろシーズンです。東の空から昇っていましたが、見る時間は取れませんでした。次回9月18日に譲りましょう。

♪ 4人のソリストによるEarly Music ソロの世界3 鈴木秀美バッハの真髄

2010年09月04日 | 音楽(コンサート)
○日時 2010年9月4日(土)15時05分~16時45分
○会場 安曇野コンサートホール
○演奏 鈴木秀美(バロック・チェロ) 
○プログラム
   J・S・バッハ 無伴奏チェロ組曲第1番ト長調BWV1007
           無伴奏チェロ組曲第3番ハ長調BWV1009
           無伴奏チェロ組曲第5番ハ短調BWV1011
 アンコール      無伴奏チェロ組曲第4番からアルマンド

古楽情報誌「アントレ」と安曇野コンサートホール10周年記念による、Early Music solo Festival in Azumino 2010 と銘打って、4回のバロック音楽ソロ演奏会が行われるコンサートの第3回目。
バッハの真髄と名づけているとおり、日本のバロックチェロの第一人者である鈴木秀美の登場です。実演は初めてです。
鈴木氏の無伴奏、CDでも持っていますが、なかなかの出来ばえでしたので、楽しみにしていました。
古楽器は調整が難しいと聴いています。特に湿度による調整が難しいと。9月になってもまだ猛暑の気候で、バリバリ冷房を効かせた会場であったせいか、きしむような音色が各所で聴こえました。CD録音ではそんなことはなかったです。実演ではそういうものなのでしょうか。それとも冷房による乾燥のせいか…。
それはともかく、鈴木氏の演奏、CDでも感じましたがとても懐が深く、まさに大バッハに抱かれているような感じです。冒頭の第1番は小手調べでしたが、次の第3番はなかなかの出来ばえ。かつてのカザルスによる演奏のような激しさを伴い心身とも揺さぶられるような演奏でした。
今回3曲でしたが、残りの2番4番6番もまたの機会にぜひ聴きたいと思います。
終了後は、気さくにサインに応えてくれました。


♪ サイトウ・キネン・フェスティバル松本2010 ふれあいコンサートⅢ

2010年09月01日 | 音楽(コンサート)
○日時 2010年9月1日(水) 19時00分から21時15分
○会場 松本市音楽文化ホール
○曲と演奏 
 J・S・バッハ フルートと通奏低音のためのソナタ ホ短調BWV1034
  フルート:ジャック・ズーン
  チェロ:イズー・シュア
  ハープ:吉野直子
 ブラームス ヴィオラ三重奏曲 イ短調作品114
  ヴィオラ:川本嘉子
  チェロ:趙静
  ピアノ:小菅優
 ヒンデミット チェロとピアノのための3つの小作品 作品8より幻想小品、スケルツオ
  チェロ:イズー・シュア
  ピアノ:小菅優

 ブラームス ホルン三重奏曲 変ホ長調作品40
  ホルン:スチュアート・ローズ
  ヴァイオリン:豊嶋泰嗣
  ピアノ:小菅優

こちらの公演も、ホルンのラデク・バボラクが変更され残念だったコンサート。でも初めて聴いた小菅優のピアノのほか、どの曲も上質な音楽でそんな不満も一切払拭してしまった。ローズは、オルフェウス室内管弦楽団のホルン奏者だそうで、音文の三角屋根に昇っていくようなホルンの響きを堪能しました。

追記
バッハのフルートソナタ。フルートとチェロとハープという珍しい編成。
ズーンのしなやかなフルート癒される。美しい演奏でした。

続いて、ブラームスのヴィオラソナタ。渋い曲なのですが、川本をはじめ個性豊かな3人がぶつかり合って、白熱した熱い演奏でした。

ヒンデミットでは、前のヴィオラソナタでもチェロが出演。曲も違うので比較するのはよくないかもしれないですが、奏者の違いを感じることができました。曲は初めてですが、何やら聴いたことがあるような…。

最後のホルン三重奏曲は、前述のとおり。

総じて、後半3曲でずっぱりのピアノ。どの曲もピアノがアンサンブルの要、だと思うのですが、小菅さんはまだ若いにも関わらず、みんなをしっかり引っ張っていっているように感じました。ダイナミックでかつ繊細でした。

最後に…。感想はやっぱり旬の時に書くべきかと思いました。