STARLIGHT NIGHTS

信州・塩尻から発信・・・   星空と美しい風景、そして美しい音楽とともに!

♪ 松本バッハ祝祭アンサンブル ブランデンブルク協奏曲全曲演奏会

2010年01月31日 | 音楽(コンサート)
大バッハと過ごす至福のとき・・・

○日時 2010年1月31日(日) 15時05分~17時45分
○会場 松本市音楽文化ホール
○演奏 松本バッハ祝祭アンサンブル
○プログラム
    J.S.バッハ ブランデンブルク協奏曲第1番へ長調BWV1046
                      第3番ト長調BWV1048
                      第4番ト長調BWV1049
                     第6番変ロ長調BWV1051
                      第2番へ長調BWV1047
                     第5番二長調BWV1050

松本バッハ祝祭アンサンブルは、松本市制100周年記念として2007年に結成されたオリジナル楽器のアンサンブルです。2008年2月に、管弦楽組曲全曲が演奏されました。今回は、その第2弾だそうです。
このアンサンブルは、わが国を代表とするバロック音楽の演奏家、小林道夫氏を中心に結成され、コンサートマスターは、松本の才能教育で育った桐山健志氏が努めています。メンバー皆さん、国内外で活躍されている実力者ばかりです。
前日は磯山雅先生による講演会がありました。本日のチケットで両方鑑賞できたのですが、都合で行けませんでした。(磯山先生、休憩中コーヒーをいただいているのを拝見しました)
ロビーには、講演のレジメが置いてあったので拝借してきましたので、以下楽曲紹介を兼ねて引用します。

ブランデンブルクとは、ベルリンを含むドイツ北西部の州の名前。歴史的には、プロイセンの古い名前。ブランデンブルク協奏曲とは、ブランデンブルク辺境伯クリスティアン・ルートヴィッヒに献呈された協奏曲集。
第1番
ホルンが使われる唯一の曲。野外的な曲想(狩りの曲)。4楽章形式。
第3番
弦楽器のみ。楽譜では2楽章のみ存在。第2楽章は即興演奏される。
第4番
独奏楽器として、ヴァイオリンとリコーダー2本。
第6番
弦楽器のみ。ただしヴァイオリンはなく、中低音部に偏っている。チェロとヴィオラ・ダ・ガンバが3本。
第2番
独奏楽器として、トランペット、リコーダー、オーボエ、ヴァイオリンが競演する。(ほかに類を見ない)トランペットの華やかさが印象的。
第5番
独奏楽器として、フラウト・トラベルソ、ヴァイオリン、チェンバロ。チェンバロが優位が際立ち、実質的に音楽史上初のチェンバロ協奏曲。第1楽章には長大なカデンツアがある。

用いられていたのはすべてオリジナル楽器だろうと思います。ホルンやトランペットにはピストンがありません。ホルンなんか、まさに管がぐるぐる巻きになっただけに見えます。すごいまろやかな響きでした。トランペットはとても音が出しにくそうですが、とても心に響く音でした。
素晴らしいアンサンブルで、まろやかな響きとじっくりと味わうように聴かせる音楽づくり・・・。
至福の2時間40分でした。

地球照(月齢2の月)

2010年01月17日 | 星空
朝方の冷え込みが厳しくなりました。
松本測候所の最低気温はマイナス9.9度だったというから、塩尻市はマイナス10度以下になったことでしょう。

15日は、西日本で日食が見られました。
その2日後、月は月齢2となり、夕空に姿を現しました。
1月から4月頃までの三日月は、白道(天球上の月の通り道)が立っているため、地平高度が高く見やすくなります。
今宵いこいの森公園天体観測ドームへ行ってきました。
ここにある31cm反射望遠鏡では、月を撮影すると写野いっぱいになります。
美しい地球照、夕焼けもきれいな夜空でした。

明日は、月が木星と接近します。
見るだけならできそうですが、明日の撮影は難しそうです。
ドームの望遠鏡で、今期おそらく最後となる木星も見てきました。

♪上原彩子ピアノリサイタル

2010年01月16日 | 音楽(コンサート)
芳醇なピアニズム

○日時 2010年1月16日(土)19時05分~21時15分
○会場 松本市音楽文化ホール
○演奏 上原彩子(ピアノ)
○プログラム
 J.S.バッハ 平均律クラヴィーア曲集第1巻より、第1番、第7番、第8番
 タネーエフ プレリュードとフーガ嬰ト短調 作品29
 ベートーヴェン ピアノソナタ第30番ホ長調 差気品109
 リスト J.S.バッハのカンタータの通奏低音とロ短調ミサによる変奏曲
 西村朗 神秘の鐘より第1曲「薄明光」
 リスト パガニーニによる超絶技巧練習曲より、第3番「ラ・カンパネッラ」
 リスト 巡礼の年報第2年「イタリア」より、第4番、第5番
 リスト ハンガリー狂詩曲第2番嬰ハ短調
アンコール
 リスト 愛の夢第3番変イ長調
 カプスーチン 8つの演奏会用エチュード作品40 第1番前奏曲

2002年のチャイコフスキー国際コンクールのピアノ部門で優勝(日本人初、女性として史上初)という経歴の持ち主です。録音もCDで聴いたことがあり、以前から好感を持っていました。
今回プログラムは個性的。前半のバッハ、ベートーベンで叙情的、構成的な曲を、後半はリストを中心に派手目な曲を据えています。
バッハとベートーヴェンは演奏も個性的。平均律では、微妙な崩しがあったり、ベートーヴェン(最後の3つのソナタのひとつ、良く聴いています)は、これまで聴いたことがないニュアンスが聴かれたりして、とても面白く聴くことができました。でもベートーヴェンは、特にこの曲に関しては、とても奥底深いもの。さらに年季を積めばさらに素晴らしい演奏をしてくれることでしょう。
後半、リストの最初の曲は、初めて聴く曲でした。プログラムによると、カンタータ「泣き、悲しみ、悩み、おののき」の通奏低音と、ロ短調ミサ曲の「クルチフィクス」に基づく変奏曲だそうですが、とてもスケールの大きな曲でした。ラ・カンパネッラもニュアンスたっぷり、ハンガリー狂詩曲では最後を飾るようにしっかり燃焼してくれました。
この人、リストがとても合うようです。
なかなか、堂に入った演奏会でした。
ステージ袖に出入りする姿は、まだまだ初々しい印象もあります。
さらに円熟した演奏が聞きたいですね。今後の成長が楽しみです。

1月16日の太陽

2010年01月16日 | 星空
PST太陽望遠鏡によるHα光での太陽像です。
数日前から急速に発達した黒点が発生したようです。
新たな黒点サイクルが始まったのでしょうか。

先日撮影した時と、撮影するカメラを変えました。
コンパクトデジカメによる、手持ちコリメート撮影には変わりありませんが。
どちらも、うまく写ってくれません。
黒点は、発達したといっても、大規模なものではありませんでした。発達のピークが過ぎたかもしれませんが。眼視ですと、黒点の近くにダークフィラメントがいくつか見られますが、写っていません。

今後試行錯誤してみます。


いこいの森公園天体観測ドームで(1月9日)

2010年01月09日 | 星空
機会が無いと言っていてはダメ…。週末の晴天ですので、久しぶりにいこいの森公園天体観測ドームへ行ってきました。
地球の宝石箱の駐車場は一部積雪がありました。公園内もそれなりに残っています。
現地へ着くと、ちょっと薄雲が張ったような空でしたが、冬の静から夜空を堪能しました。
公園東の小山から昇るオリオン座。下に見えるシリウスが枝の間から見え隠れしていました。
撮影は南中頃のすばるに望遠鏡を向けました。誕生間もない若い星々。青い星間ガスに覆われた美しい姿です。薄雲が張っていたせいか、コントラストは落ちていましたが、青いガス星雲がにじんだようになり強調されたように写りました。
またトライしてみようと思います。



2010年太陽

2010年01月09日 | 星空
年々星を見る機会が少なくなってきているので、お手軽観望でも良いからすぐに見られる体制をと考えてみました。
また極小期から次のサイクルに移り変わってきた太陽。黒点も見られるようになったそうです。
そこで太陽のお手軽観望をと、こんな感じに組み立ててみました。
アメリカのコロナド社PST太陽望遠鏡にフリーストップ経緯台、それにベランダお気軽観望ができるようボーグのHT-1クランプを付けました。
ベランダの手すりに付けるため、高さ的にも見やすくなりました。
早速太陽を見てみると、縁には淡いが結構大きなプロミネンスと、光球面にはダークフィラメントと白斑状の模様が見てました。写真に撮ってみましたが、これらの模様までは写らなかったようです。
こんな感じに見る機会をつくっていきたいと思います。



残月

2010年01月07日 | 風景
朝起きたら下弦の月が青空の中、輝いていました。
透明度の良い朝でしたので、ふだんより印象に残る昼間の月でした。

夕方日没後は、国際宇宙ステーションの通過が見られました。
17時40分頃、早い時間帯でカメラの用意ができず眺めていただけでしたが・・・。
西からやや北よ寄りを通過して北東のそらに移動。西に見える木星の輝きを超えました。

国際宇宙ステーションの通過(1月5日)

2010年01月05日 | 星空
2010年になり、最初の国際宇宙ステーション通過の観察好期です。
冬型の天候、西山は吹雪いており、雪雲が流れてくる状況、雲間から夜空を通過していく様子が観察できました。
現在ステーションには、野口聡一さんが長期滞在中です。
ここしばらく、夕方見の観察好期が続きます。