STARLIGHT NIGHTS

信州・塩尻から発信・・・   星空と美しい風景、そして美しい音楽とともに!

ルーリン彗星(2月21日)

2009年02月22日 | 星空
ルーリン彗星が地球に接近中。
この彗星は、2007年7月に台湾の鹿林(ルーリン)天文台で発見された。今年1月11日に太陽に最も近づき、その後地球との距離を縮めている。地球との最接近は2月24日。およそ5800万キロまで近づく。太陽とは反対側の位置で、その軌道は黄道面を惑星たちとは逆行する動きをしている。
21日深夜、いこいの森天体観測ドームでその姿を捉えた。
青緑色をした彗星特有のコマと、左側に伸びる褐色がかった淡い彗星の尾がわかる。
移動が早いので、彗星核が流れてしまっている。

最接近前後は天候が悪そうで残念だが、3月始めまで双眼鏡クラスで観察できる明るさを保つので、探してみましょう。

3月1日前後は、しし座の1等星レグルス近くを通過。6~7日頃は、かに座のプレセペ星団近くを通過していきます。


♪ シューベルト 三大歌曲集の夕べ(2/20)

2009年02月20日 | 音楽(コンサート)

○日時 2009年2月20日(金) 19時00分~20時25分
○会場 塩尻市文化会館中ホール(レザンホール)
○プログラム
    シューベルト 歌曲集「白鳥の歌」957
    アンコール 3曲
○演奏 吉江忠男(バリトン)
    木内栄(ピアノ)

シューベルト最後の歌曲集である「白鳥の歌」。
シューベルト死後に弟子によりまとめられた歌曲集で、シューベルト自身は聴いて(演奏して)いない。
白鳥は、その最後(死期)に歌を歌うといういわれがあるという。
・・・そんなことを思いながら聴いてください。
開演冒頭、主催者の酒井和彦さんは言われた。
プログラムの解説には、かつて酒井さんと木内さんとが、吉江忠男さんによる三大歌曲集を亡くなられた奥様、惠子さんと一緒に聴かれたエピソードが書かれていた。また惠子さんがかつて描かれたポタニカルアート「ナツツバキ」が掲載されている(写真)
また、今夜の演奏会を亡き奥様へ捧げるとある。

ステージ上で歌われる迫真の「白鳥の歌」。
惜しむらくは、客席は3分の1程度しか埋まっていない。
そんな状況でも、全身全霊の歌であった。

空席を見て、もっと聴いてほしかった。
次回は、4月24日。歌曲集「美しき水車小屋の娘」。
絶対おすすめです!

半影月食

2009年02月09日 | 星空
今夜は半影月食。
天気下り坂で雪も降りそうな天気予報でしたが、予報ほど天気は崩れず、雲越しのおぼろ月夜となった。
地球の影の半影部に入り、実際は欠けていないけれど、わずかに月の左側が黒ずんでいる様子が分かりますでしょうか。
ここは“月の海”である嵐の大洋の縁、もともと黒ずんだ部分なので分かりにくいと思いますが…。
肉眼ではほとんど分かりません。
スッキリ晴れていれば半影食の様子が分かったかもしれませんが…

♪ 西本智実 ロイヤルチェンバーオーケストラ2009

2009年02月08日 | 音楽(コンサート)
○日時 2009年2月8日(日) 16時00分から18時00分
○会場 まつもと市民芸術館
○演奏 西本智実指揮
    ロイヤルチェンバーオーケストラ
    熊本マリ(ピアノ)
○プログラム
    ウェーバー オベロン序曲
    ショパン ピアノ協奏曲第1番ホ短調
    ブラームス 交響曲第4番ホ短調
 (アンコール)
    ブラームス ハンガリー舞曲第5番

オーケストラは、皇太子も入られておられたというゆかりから、この名があるそうだ。チェンバーというから室内楽団だが、ヴァイオリンは10名ずついるので、必ずしも小編成ではないが、通常の編成より人数は絞っているようだ。
ウワサの西本智実。
はっきりとしたタクトの振り方で、出てくる音楽も明晰そのもの。
熊本マリのショパンは、美音だが演奏は割りと平凡。
ブラームスは各所で熱気が伝わる力演。
第4楽章の中間部。室内楽的な表現でじっくりといき、コーダが一気にテンポを上げフィナーレ。なかなかでした。

写真は帰り、市民芸術館と上空に輝く宵の明星。
月も白く輝いて、透明度高い夜空でしたが、北風が冷たかった。

ミラフード館にて(2月7日

2009年02月07日 | 星仲間
山形村のミラフード館へ、天体協力者の会の当番で行ってきた。
当夜の対象は、金星、月、そして昇り始めた土星あたりかとめぼしをつけていた。
せっかくだから、欠けた金星の写真をと思い、カメラも持参。
到着したら、既に見たいというお客さんが待っていた。
(撮影する時間はないかな、とその時は思った)
来られたのは、親子とお婆さんらしい方5人組。
行けなかったが、2週間前、ここで山形村公民館主催の天体教室が行われて、その時来られた方らしい。よく聞くと、塩尻市から来られたそう。
せっかくなので、いこいの森公園にも天体観測ドームがありますよ、と紹介しておいた。

折りしも、寒冷前線通過中、風が強く怪しい雲行き。
金星に向けていた時、強い風が向かい風となっていて、ドームが風で回転していた。手動では動かないはずなのに。。。こんなことは初めて。

その後、月に向けて風の影響はなくなったが。。。

その家族が帰った後、月の撮影。
気流は最悪の状態でこんな程度の写りでした。

そろそろ雲行きもさらに怪しくなり、片付け始めたところ、もうひと家族が訪れた。月を見てもらい、ほかに見えそうな天体もなさそうな様子を感じ帰っていただいた。

寒冷前線が通過したようで、雨もパラパラ。
急いでドームのスリットを閉じる。


塩尻の自然と歴史講座

2009年02月06日 | 地域社会
塩尻総合文化センターで開催されているこの講座。
昨夜受け持ちが終わりました。
塩尻市と自然保護ボランティアの主催の5回コース。その2回目でした。

今年は世界天文年なので、「2009年は世界天文年」という演題でお話しさせていただきました。
概要は、
○世界天文年とは
○ガリレオの新しい発見(著書「星界の報告」から引用)
○ガリレイが見た天体(月・木星・土星・太陽・天の川・すばるなど)の紹介
○望遠鏡の歴史
○2009年の天文現象(7月の日食を中心に)
○世界天文年日本委員会による企画について
など。

主催者側のPRが少なかったせいか、参加者も少なめでしたが、熱心な聴講者ばかりでやりがいがありました。


国際宇宙ステーションの通過が見えました

2009年02月04日 | 星空
立春の候、暦どおり暖かい日でした。
夕方見の国際宇宙ステーションの通過が見えました。
18時38分頃~18時42分頃
西の空から見え始め、金星の上方を通過。南のくじら座からオリオン座の足元、エリダヌス座を通過して見えなくなりました。
ここ数日、夕方見の通過があるそうです。