
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2014/01/21/kiji/K20140121007432700.html
細川氏公約「原発ゼロ」五輪行事の東北開催も
東京都知事選(23日告示、2月9日投開票)に立候補する細川護熙元首相(76)の公約案全容が21日、判明した。「原発ゼロ」を提唱し、再稼働を認めずに再生可能エネルギーの拡大や省エネを図るとした。2020年東京五輪の関連行事を東北地方の各都市で開くことも盛り込んだ。防災対策強化、都市基盤整備、少子高齢化対策も含め計5項目を22日に公表する。自民、公明両党が支援する舛添要一元厚生労働相(65)は五輪成功と社会保障の充実などを公約に掲げ、中長期的な脱原発も主張する。前日弁連会長の宇都宮健児氏(67)=共産、社民推薦=は21日、五輪スリム化を提案する政策集を発表した。細川氏の公約は「東京が日本を変える」とのタイトル。東京電力改革に加え、専門家による「東京エネルギー戦略会議」を設け、原発ゼロに向けた行程表もつくるとした。五輪では「過大な施設計画は見直す」と明記。防災対策とともに景観整備もうたい「伝統ある景観を回復」するとして、東京・日本橋の上空にある首都高速道路の撤去を検討するとした。細川氏を支援する小泉純一郎元首相が首相在任中に唱えていた構想を取り入れた。細川、小泉両氏は選挙戦で、一緒に街頭演説を行う考えだ。少子高齢化対策については「待機児童ゼロ」を任期中に実現すると強調。都市基盤整備をめぐり、インフラ整備は新規建設を抑制し、維持・更新を中心とする方針を示した。「国家戦略特区」を活用し、羽田空港の国際化を進めるとした。
原発を容認する元航空幕僚長の田母神俊雄氏(65)や、独自のエネルギー政策を掲げる発明家のドクター・中松氏(85)=本名・中松義郎=らも立候補する。