寺田 寅彦(てらだ とらひこ )1878~1935年 物理学者 随筆家 俳人 高知県出身(出生地は東京市)
暑かった、思い出しても、とてもとても暑かった夏が終わり、随分と涼しくなってきました。
ただ、まだ完全には、秋になり切っていないようではあります。
全般に湿度は高く、北のオホーツク高気圧と南の太平洋高気圧とが、まだせめぎ合っているようで、いわゆる、秋雨(あきさめ)と言われる時期だと思われますね。
実は、台風も低気圧も高気圧も、自力では動くことはできなくて、偏西風などの、外部からの風によって移動している存在なんですね。
ですので、オホーツクや太平洋などの、「夏の高気圧が日本上空にある」ということは、大陸から秋の乾いた空気を運んでくる偏西風は、まだ日本上空にはない、つまり、「まだ、本格的な秋ではない」と思われるのです。
このペースだと、本格的な秋の気候になるには、幸福の科学の映画『宇宙の法・黎明編』が上映開始となる、来月10月12日(金)になるのやも知れませんね。
さて、今年の夏は、西日本大水害から、相次ぐ台風被害、そして北海道地震と、多くの災害に見舞われてしまいました。
被災した道府県自治体では、各種災害被害に加え、デパートの売り上げが通年の10~20%も落ち込んでいるようで、先日自民党総裁選で再任となった安倍氏は、盛んに増税への意欲を訴えていたが、「果たして氏は、これら自然災害を認識できているのか?」と疑ってしまいましたが、まぁその件に関しては、また後日にでも。
聞くところによると、今月初めの北海道大震災において、震度7の激震で、山地すべてが崩落するという大被害を受けた地域は、どうやら中国が水源確保で買い占めている地域だったとか。
う~ん、何やら、やはり災害と天意というのは、どうしても切り離せない関係にあるようです。
空飛ぶ鳥は、風の流れを読んで飛びます。
川の魚だって、水の流れを読んで泳いでいます。
人間は、天意を読むからこそ、万物の霊長としての資格があるのではないでしょうか?
その北海道大地震においては、地震の揺れによる被害に加え、火力発電所の被災による、全道停電というものを経験しました。
ちょうど夏の終わりの時期で、「これが冬なら。」と思うとゾッとしますが、完全な電気文明社会である病院施設などが長期の停電に耐え切れず、新患の診察ができなかったり、呼吸器などのストップによる被害が出ているようです。
経営効率化優先で、発電をほぼ一か所に絞って運営していた北海道電力の経営方針を非難する声はありますが、「何ゆえに、他にも発電施設のある北海道電力が、たった一か所で発電するようなことをしていたのか?」ということに、どこも追及していません。
ただ、金も亡者的な報道しかありませんでしたよね。
ではなぜ北海道電力は、一か所の火力発電所だけで運用していたのでしょうか?
それは、泊原発が稼働していないので、経営が苦しかったからです。
燃料代のため経営が状態が悪いので、リスク分散ができなかったのです。
熱々の燃料を入れた原発は、止めている方がリスクが高いのですが、それは後ほど関連記事を貼っておきますね。
ただ大事なことは、「原発を停止している現状の日本において、北海道で起こった電力不足リスクは、全国どこでも起こりえることだ。」ということです。
電力のない状況下では、病院ですと、検査も診断も治療もできません。
世界中で、このような電気文明化は、これからもどんどんどんどん、進んで行くのは間違いないことです。
現実から、目を背けてはいけません。
https://the-liberty.com/article.php?item_id=14864
さて、幸福の科学グループのネットニュースであるLiberty webが、高知出身の高名な物理学者、寺田寅彦博士について論考を書いていました。
「災害は、忘れたころに来る。」というのは名言ですが、それは「忘れるという、人の心理」という側面から語るのは、実にLiberty webらしい視点だなぁと思いました。
くり返しますが、鳥が風を読むように、魚が水の流れを読むように、天の意を読める人間でありたいものです。
久しぶりに、Liberty webの記事をどうぞ。
(ばく)
レイ(CV:逢坂良太)&タイラ(CV:柿原徹也)が前作をふり返る/『宇宙の法―黎明編―』特別映像
北海道地震の停電パニック “予見”していた戦前の物理学者がいた!?
2018.09.18 https://the-liberty.com/article.php?item_id=14884
《本記事のポイント》
- 文明が進めば、天災の被害も増す
- スマホ、EV、IoT……ますます電力に頼る社会へ
- 原発再稼動で電力のリスクヘッジを
「天災は忘れた頃にやってくる」――。
災害の周期と、人間の忘れっぽさ。この兼ね合いを絶妙に言い当てた有名な警句だが、単なる経験則的な言い伝えではない。これを残したのは、寺田寅彦という戦前の地球物理学者だとされている。
寺田博士は、東京帝国大学の教授や、帝国学士員会員などを歴任した物理学の大家だ。しかし上の警句からも感じられるように、災害というものを「地震・台風などの自然現象」のみならず、「被害を受ける人間側の性質」からも併せて研究する、独自の視点を持っていた。
そのため博士の残した知恵は、地震学などが発達した現代でも色あせない。
文明が進めば、天災の被害も増す
特に9月6日の北海道胆振東部地震で再認識させられたのが、寺田博士の次の洞察だ。
「文明が進めば進むほど天然の暴威による災害がその激烈の度を増す」(『天災と国防』)
地震後、道内全域が停電した。それによって酸素呼吸器が停止し、札幌市内の病院に入院していた0歳の女児が重症となったことは大きく報じられた。
他にも、「呼吸を支える酸素濃縮機が停止し、予備の酸素ボンベで不安な一夜を過ごした」というケースも報じられた。翌朝、業者がボンベを届けてくれたというが、「もし業者や自宅が被災していたら」という不安が残ったという。
また、非常用電源頼みとなった病院で、患者さんの人工呼吸器が止まらぬよう、職員がガソリンスタンドに走り、発電用の燃料を求めたという話もあった。
電力による人工呼吸を可能にしたことは、医学の大きな進歩だろう。しかしその分、使用者の呼吸は"電力インフラに預けられる"ことにもなった。電力が断たれると、多くの命が風前の灯となる構造ができていたのだ。
こうした構造は医療のみならず、交通、通信、食料供給網など、あらゆる部分に共通している。今回の停電で、北海道経済は大パニックとなった。
スマホ、EV、IoT……ますます電力に頼る社会へ
寺田博士はこう喝破していた。
「(文明が進歩すると)各種の動力を運ぶ電線やパイプが縦横に交差し、いろいろな交通網がすきまもなく張り渡されているありさまは高等動物の神経や血管と同様である。その神経や血管の一か所に故障が起こればその影響はたちまち全体に波及するであろう」(前掲書)
戦前に比べ生活が便利になったが、実際に、あらゆるものが電力に紐づけられていった。
こうした傾向はこれからも続くだろう。
オール電化住宅や電気自動車(EV)が普及し、生活の様々なシーンがコンピューターや人工知能(AI)、IoT(モノのインターネット)に支えられるようになっていく。電力が失われた際の被害や混乱も、ますます大きくなっていく。
これは災害に限った話ではない。他国によるサイバー攻撃、軍事攻撃などの際にも、こうした混乱を引き起こす急所を突いてくるであろう。
原発再稼動で電力のリスクヘッジを
もちろん寺田博士は、文明否定・科学否定をしているわけではない。あくまでも「文明が進むほど天災による損害の程度も累進する傾向があるという事実を充分に自覚して、そして平生からそれに対する防御策を講じなければならない」(前掲書)と訴えている。
今回、日本人の生活や生命維持の多くを電力に依存しているにもかかわらず、その電力は苫東厚真火力発電所に大きく依存していた。「電力が国民の生命・安全・財産に直結している」という認識が不足していたことは否めない。
少なくとも電力源のリスクヘッジは必要だ。いち早く、北海道にある泊原子力発電所の再稼動を検討するべきだ。
(馬場光太郎)
【関連記事】
2018年9月9日付本欄 北海道大停電は全国で起きる 特定の火力発電所に依存する構図は全国共通
https://the-liberty.com/article.php?item_id=14864
2018年9月6日付本欄 台風で「空飛ぶ太陽光パネル」被害多発 太陽光発電による死者は原子力の5倍!?
https://the-liberty.com/article.php?item_id=14857
- 虹色の願い -
原発も、発電効率を考えたら、3~4割がベスト。その調整発電として、火力発電所がある訳でして。病院施設が何故、すぐに自家発電に切り替わらなかったのか?そちらの方が問題だと思います。
電力のこととか、あまり詳しくないので、震災の背景などについて、とても勉強になります。
≪病院施設が何故、すぐに自家発電に切り替わらなかったのか?そちらの方が問題だと思います。≫
とありますが、病院施設は独自に自家発電施設を持っており、おそらく震災直後に自家発電システムに切り替わっているはずです。
一施設の問題ではなく、全道で病院機能が影響を受けていますので、おそらくは、自家発電機能を超える長期の停電、または、システム想定外の規模の大きな停電であったことは間違いないと思います。
大変重要な問題です。
少なくとも、泊が動いていれば、
苫東厚真に集中せず、分散していました。
苫東厚真に5割も集中して原因がそもそも、
泊が、動いていなかったからで、
病院の自家発電といっても、
所詮は、非常用で、
長期には、できず、
電力の負荷もかるいはず。
天災や火力発電所が稼働しなくなるような想定外の事態を考慮し、安定的な電力供給のため、総理官邸に、原発再稼働要請をしましょう!
方法は、メールやFAX、手紙など。
よろしくお願い致します。
私も医療者として、原発を稼働していただき、余裕ある電力供給体制を構築していただきたいと、心より願っております。
福島原発事故で亡くなった方はいないとお聞きしております。
しかし手術ができなくて亡くなる方が出てしまうのはいけません。
北海道ではどうだったんでしょうか?
危なかったと思いますし、これから寒くなれば、電力消費量は跳ね上がります。
それまでに、災害を教訓とするべきだと思います。
全くその通りだと思います。
確かに、電力供給が止まるようなことがあれば、病院では患者の生命が危険にさらされることになったり、亡くなったりする場合もあることがありますから。
憲法改正や消費税(10%への増税を中止させる、できれば5%に下げさせる)などについても、
心ある有志が、日本政府や総理、関係閣僚、関係省庁、主要マスコミなどに対して声を上げ続けることが必要ですね。
日本人は安全第一主義です。
原発に関しても、消費税に関しても。
でも原発で言えば、原発再稼働が安全第一ですし、税金も減税が安全第一です。
国民経済を崩壊させ、事業を壊滅させて、国家財政の安全など確保できるわけはないからです。
がんばりましょう!