怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

質素なウチの食卓

2017年04月20日 | カテゴリー分けするのに飽き
先日の復活祭の食卓についてのコメントに「殺風景」とコメントをいただいた。
私自身はまったくそのように感じていなかったので、ちょいと驚いた。
日本の一般家庭の華やかなものとは程遠いウチの日常の食卓だ。復活祭の献立はハムがものすごい量なので、ウチとしては大盤振る舞いの贅沢なものなんだ。
(エッグさん、コメントを批判しているのではなくて、そういう風に感じてくれたのね、という意味で使わせてもらいました)
義母のおじいさんの思い出話。
彼女の親がまだ小さい頃、おじいさん一家の食卓は家族7人で一本のソーセージを分けて食べたのだそうだ。
その当時と比較すれば、おじいさんの孫娘はかなり贅沢な食卓なんだ!
ああ、比較する時代が違いすぎるって?そうだなぁ、うほほ~。

復活祭のお祝いは数日続く。本番日曜日の翌日も祝日で、義姉とその子供たちと食事をした。(我家は普通は昼食が正餐)
その時の献立はこれ。義母お手製のシュペッツレと、鶏肉しか入っていないソース。

サラダ菜のサラダ、焼きじゃがいも(日本で言う「ジャーマンポテト」のベーコン抜き版)、ブロッコリーとカリフラワーのパン粉油まみれ焼き。
いつもより一品だけ多い食卓かな。日本だったら、せっかく親族の集まる機会ってことで、もっと多くの料理が並ぶのは確実だろう。
ドイツのほかの家庭の食卓に招かれることはほとんど経験が無いのでわからない。
すべてが油まみれ。雰囲気を乱して悪いとは思っているのだが、私は自分用の米飯を皿に山に盛って、鶏肉ソースをちょいとたらし、油をまぶす前に救出したサラダとブロッコリーを添えた。

使われる食器もウチは質素を極めている。日本の一般家庭でこんな低質で古い食器を使っている家庭など、存在しないのではなかろうか?
質実剛健、いや、単なるマルビ?(80年代の流行語っ!)

食後はそれぞれ、まったりと過ごす。
天気がよければ散歩に出かけたりする。義姉の子供たちが小学校の頃は、義父が綿密なスケジュールを組んで、彼らを教育的に遊ばせたものだ。
二人ともティーンエイジャーの現在、義父も義母も手持ち無沙汰でつまらなそう。話し相手として楽しむにはティーンエイジャーは若すぎるのか。

そうこうして食後の2,3時間を過ごしてから、ケーキの時間となる。

義母が張り切って焼いた二種のケーキ。
左側のはちょいと端っこをつまんで試しただけでも油まみれで不味かった。義両親たち以外もみな、そう思ったらしく、これを避けていた。
ヨーグルトクリームをゼラチンで固めてスポンジにはさんだものはみんな大好き。胃にやさしい。
夫など、1台分を食べてしまうこともある。


さて、義母が義姉一家に持たせたお土産。
 
ハム塊と、自作の復活祭パンだ。普段はほとんど食べない日本風の甘くてふわふわのパン。
義母のお手製。今年は非常においしくできている。っていうか、もしかして、私がこの味に慣れてしまっておいしく感じているのかも。数年前まではあまり好きでなかった。
この、パンの端っこが袋からはみ出ているのがなんともドイツ、あるいは西洋的。
日本より湿度の低いここ、半日ほどこうしておくとこの部分は確実にバリバリになる。
パン屋のパンでさえ、焼き立てを選ばないとバリバリに当たることも多いんだ。
こちらの人たちはそのバリバリ部分も気にせずに食べるのだろうなぁ。
大雑把で楽な環境。パンはなるべく乾燥しないように保存したいとしっかり袋の口を閉める私は日本人をやめられないっ







7 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
おいしそう (もちっこ)
2017-04-20 12:12:53
はじめまして。いつも興味深く拝読しています。
いつもながらお義母さまのお手製ケーキがおいしそうで、羨ましいです。ドイツの家庭料理もおいしそうですね。
日本人は食材の彩りに気を配るあまり、日々多くの食材を使い、季節の野菜だけでなく、温室栽培やら輸入野菜などを買い、結果エネルギーを使いすぎていると思います。お義母さまのように、家庭菜園、手作り料理に徹するのは体にも環境にも優しいと思います。
でも、日本人には油は控えめ、野菜たっぷりが良さそうですよね。お腹をお大事に。
返信する
おいしそう (もちっこ)
2017-04-20 12:13:55
はじめまして。いつも興味深く拝読しています。
いつもながらお義母さまのお手製ケーキがおいしそうで、羨ましいです。ドイツの家庭料理もおいしそうですね。
日本人は食材の彩りに気を配るあまり、日々多くの食材を使い、季節の野菜だけでなく、温室栽培やら輸入野菜などを買い、結果エネルギーを使いすぎていると思います。お義母さまのように、家庭菜園、手作り料理に徹するのは体にも環境にも優しいと思います。
でも、日本人には油は控えめ、野菜たっぷりが良さそうですよね。お腹をお大事に。
返信する
失礼 (しました)
2017-04-20 17:06:29
 イースターって、キリストの復活のお祝いなので、たぶん最高のご馳走の習慣なのかなと思っていました。最高の休日だと思うので。で、きっと昔なら、ハムとか肉はどのくらいの頻度で食べられたのかわかりませんが、きっと贅沢料理なのかなあと。
 今の時代は、私はハムの価値とかわからないですが、自分の中では冷たい食べ物という印象が在って書いてしまいました。今はそこらじゅう、年がら年中、肉が手に入るので。
 なんとなくですが、最高のお祭りならば、現代風にアレンジしてもっといろいろ料理を出す文化にがあればいいのになと思いました。自分の記憶でもイースターは、あまりインパクトがないというか、おもしろくないお祭りとして記憶に残っています。お菓子やなにやらいっぱいあるハロウィンとかとは違って。
返信する
ケーキ (自作)
2017-04-20 17:15:40
 自分でケーキを作れるというのはすごいですね。
 
返信する
時代 (そうなんですか)
2017-04-20 17:26:05
 なるほど、義母の時代は厳しかったのですね。私の母も、厳しい子供時代をすごしたようで、考え方はリスさんの義母によく似ているような気がします。物を捨てられないタイプです。環境が人を作るところは相当あるのでしょうね。やはり堅実第一で、守りを固めるタイプです。全部否定するタイプでしたwそういう厳しい時代を生き抜いてきたということは立派だと思います。
返信する
記憶 (イースター)
2017-04-20 20:40:20
 小学校一、二年の頃。
先生「今日は、卵にお絵かきして飾りましょう、、、、」

自分(え?まじで?、からに塗っても、長持ちしないからどうせ終わったら捨てるんだろうな。)
、、、、、、
自分(なんか、塗りにくいな。、、、うまくできない。、、、めんどうだな。なんでこんなことするんだろう。)
、、、、、、
自分(ふう、やっと終わった。この後どうなるんだろう、お祭りだからなにかいいものもらえるのかな?)
、、、、、、
自分(え、特に何もないみたい。大変な一日だった。)
 
 なんとなく、エッグノックを一杯飲んだような気がしました。それはおいしかったのですが、

子供心(ふう、これでおわりなのかあ。)
  お絵かき、飾りつけ労働量
       >
    エッグノック一杯

 でも、こんな記憶はすっかり忘れていました。リスさんのブログを読んではじめてよみがえってきたのです。
 人の記憶ってどこかにあるものなんですね、きっと。きっかけさえあれば、フラッシュバックするものなのかな。
 記憶がいつまでも残るものならば、相手が子供であっても適当なことはしてはいけないなとしみじみ思いました。
返信する
食文化の違い (ミル)
2017-04-21 00:35:21
日頃から思うのですが、ドイツでは行事や祭日でも日本の様には食べ物にあまり重きをおきませんよね。共働きの母親達の夕食は大抵パンとハムのように簡単な食事が多いので、週末には手の込んだ料理を用意するご家庭も多いようですが。

ちなみに我が家のクリスマスイブの料理はソーセージ、じゃがいも団子とザワークラウトです。これは主人の父親の地方から受け継いだものです。私達の普段の夕食の献立より質素かな?とも思うのですが、昔は一人一本のソーセージなんてクリスマスの時くらいしか食べれなくて、大ご馳走だったらしく、それを受け継がれているそうです。

子供達の誕生日パーティーにリクエストされるのは、スパゲッティーにトマトソース(ケチャップ?),フレンチフライです。色々手の込んだものを用意しても食べられないお子さん達が多くて結局そんな献立です。まぁ楽でいいですけど…ネットで日本の子供の誕生日会でアニメキャラなどの豪勢な食事を見るといつもびっくりします。日本人が食にお金や時間を費やす熱意にはいつも感心します。ドイツ人はお腹が満たされれば良いというイメージをうけます。私もドイツ化されてきてるかな!?
返信する

コメントを投稿