近日中に親しい仲間と一緒に集まろう、と約束していた中国人Sさんからしばらく連絡がなかった。
Sさんは二人の子供のお母さんだ。忙しいのは充分承知の私だ。きっと子供たちが病気なのだろう、と想像していた。
ところが、先ほどあった電話で彼女はこう言った。
「ダンナが手足口病なんです」
病気がテーマのドイツ語会話はなかなか難しい。単語そのものがわからないからだ。
彼女の話を聴いているうちに、もしかしたら日本語の手足口病かな、と気付いた。
手元にあった電子辞書でそれに相当する中国語を検索し、音声で彼女にそれを聞かせた。
「そうそう!ショウズゥコウビンなのよ!」(字面は日本語と全く同じ)
大人が子供の病気になると重症化することが多いと読んだり聞いたりする。かわいそうなSさんの旦那さん!
「彼から2メートル以内に近づかないようにしているの」
そ、それは家の中では大変だな!
そんな状況だったら、これから数週間は彼女の家に行ったり、彼女ら一家と接触するのは避けなくては。
さて、電話を終えると義母が「食事よ!」と叫んでいた。
ああ、ついつい長電話してしまい、義母を手伝えなかったな、と反省しながら台所に向かった。
「友だちの旦那さんが、えっとぉ、あー(ドイツ語で手足口病がなかなか出てこない)これこれ、この病気なんです」
と義母に電子辞書のドイツ語部分を見せた。
義母はいつもの会話の癖ですぐにこう言った。
「まあ、手足口病は動物の病気ですよ!それははしかに違いありません!」
また、否定かよっ。
とむっとしながら、でも、ちゃんと反論した私だ。
「彼はちゃんと医師に診てもらってそう診断されたんですよ!」
義母は、こういう専門的な知識になると、元学者の自分の息子に尋ねるんだ。
「手足口病はヒトはかからないよね?」
夫はその質問に、なんと「そうです、かかりません」と答えた。
私は以前から学者先生たちの発言の一部は違うことがある、と気付いていたのでたいして驚かなかったが、義母の肩を持っているような答えには、ぎょっとした。
おいっ!
義母は子供の頃、手足口病にかかった家畜を処分しなければならなかった経験などを話して聞かせ、ヒトにはないことを主張し続けた。
面倒だからそれ以上議論したくなくなった私は黙々と食事を食べていたっ
Sさんの旦那さんを我家に招いて、彼の症状を見せてやりたいぞっ
私は10メートル以内に近づかない予定。
街中の工事現場にて撮影。
これにはあまり表現されていないけれど、日本のこうした現場より非常に乱雑で見苦しく感じる場合が多い。
これを撮影した日のように、どんよりとした天気だと、不衛生という印象さえする。
義母の手足口病のこととは全く関係ない写真、失礼。
Sさんは二人の子供のお母さんだ。忙しいのは充分承知の私だ。きっと子供たちが病気なのだろう、と想像していた。
ところが、先ほどあった電話で彼女はこう言った。
「ダンナが手足口病なんです」
病気がテーマのドイツ語会話はなかなか難しい。単語そのものがわからないからだ。
彼女の話を聴いているうちに、もしかしたら日本語の手足口病かな、と気付いた。
手元にあった電子辞書でそれに相当する中国語を検索し、音声で彼女にそれを聞かせた。
「そうそう!ショウズゥコウビンなのよ!」(字面は日本語と全く同じ)
大人が子供の病気になると重症化することが多いと読んだり聞いたりする。かわいそうなSさんの旦那さん!
「彼から2メートル以内に近づかないようにしているの」
そ、それは家の中では大変だな!
そんな状況だったら、これから数週間は彼女の家に行ったり、彼女ら一家と接触するのは避けなくては。
さて、電話を終えると義母が「食事よ!」と叫んでいた。
ああ、ついつい長電話してしまい、義母を手伝えなかったな、と反省しながら台所に向かった。
「友だちの旦那さんが、えっとぉ、あー(ドイツ語で手足口病がなかなか出てこない)これこれ、この病気なんです」
と義母に電子辞書のドイツ語部分を見せた。
義母はいつもの会話の癖ですぐにこう言った。
「まあ、手足口病は動物の病気ですよ!それははしかに違いありません!」
また、否定かよっ。
とむっとしながら、でも、ちゃんと反論した私だ。
「彼はちゃんと医師に診てもらってそう診断されたんですよ!」
義母は、こういう専門的な知識になると、元学者の自分の息子に尋ねるんだ。
「手足口病はヒトはかからないよね?」
夫はその質問に、なんと「そうです、かかりません」と答えた。
私は以前から学者先生たちの発言の一部は違うことがある、と気付いていたのでたいして驚かなかったが、義母の肩を持っているような答えには、ぎょっとした。
おいっ!
義母は子供の頃、手足口病にかかった家畜を処分しなければならなかった経験などを話して聞かせ、ヒトにはないことを主張し続けた。
面倒だからそれ以上議論したくなくなった私は黙々と食事を食べていたっ
Sさんの旦那さんを我家に招いて、彼の症状を見せてやりたいぞっ
私は10メートル以内に近づかない予定。
街中の工事現場にて撮影。
これにはあまり表現されていないけれど、日本のこうした現場より非常に乱雑で見苦しく感じる場合が多い。
これを撮影した日のように、どんよりとした天気だと、不衛生という印象さえする。
義母の手足口病のこととは全く関係ない写真、失礼。