怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

物欲

2014年12月15日 | 物品
応援してね!人気ブログランキングへ

訪問したポーランド人宅にあった新しい機器。インターネットラジオ。

「日本の放送も聴けるのよ」と奥さんは得意顔。たまたま遊びに来ていた彼女の甥がすぐに日本語の放送を見つけてくれた。

彼はドイツ語は片言、日本語の知識など全然無いのにどうしてこれを探し当てることができたのかな。尋ねたかったのだけれど、言葉通じないんで断念。

友人は「旦那さんからこれをクリスマスプレゼントにもらいなさい」と私に言った。
私は「パソコンがあるので要らないです」と答えた。ところが彼女はインターネット初心者で、PCで何ができるのか知らないらしく、一生懸命に主張する。
「家事をしながら聞けるのよ。母語で得る情報は大事よ」
あまり彼女を否定するような会話は良くないだろうと思い、話の方向を転換した。
「これはいくらしますか?」
「たったの200ユーロよ!」
え。たったの200ユーロって・・・。
彼女の旦那さんは普通の会社員、彼女自身は最近パートタイムで仕事を始めた。娘二人をもうすぐ育て終わる。一人は遠方住まいの学生だ。学費はそれほどかからないとしても住居費・食費は親掛かりの部分もあるだろう。4,5年前に建てたこの新築の家はローンではないのだろうな?
いったい、普通の家庭の経済状態ってどうなっているのか、さっぱりわからない。
私は夫に200ユーロのクリスマスプレゼントをねだることができない。彼の予算の数倍だもの。
家まで送ってもらう車中では「どうしてりすさんの車が無いのか」と散々尋ねられ、辟易してしまった。
インターネットラジオも私専用の車も無くていいと思っていることを説明するのだけれど、なかなか理解してもらえない。
別の友人には「なんですって?旦那さんと一度も休暇旅行をしたことが無いの?!」と批難されたこともある。

人生、もう少し物欲がないと、仲間に入れてもらえない部分もあるのかなぁ。すでに何年も義両親との同居や車や休暇旅行が無いことを批難され続けて、それでも彼女らから「逢いましょう」と連絡が来るのだから、単なる会話の糸口、または生活レベルの比較対象として私を見て自分の方が上であることを確認して安心しているのかもしれない。もちろん、それは無意識にだろうけれど。家の中に消耗しない物資を増やしたくないとか、旅行も自動車運転も好きでない性格の人がいることなど、誰しもわかっているだろう。