怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

プリンターをめぐる人間関係

2012年08月22日 | 家族
義父は去年のクリスマスに息子から新しいプリンターを贈られてそれを使っているのだが、プリンターを持っていない私に「使っていいからな」と声をかけていた。
彼のプリンターは彼の書斎にあるので、そこへ行かなくてはいけない。
ネットからの印刷など、コンピュータを使うためには義父のコンピューターを開けなくてはいけない。
家族とはいえ、他人のコンピューターを使うのは気を遣う。夫は自分以外に自分のコンピュータを操作させないし。
神経遣って印刷をしようとは思わないので、ずっと印刷をすることを避けていた。
また、義父と一緒にPC作業をすること自体も神経を遣う。新しい物事に積極的に挑戦する意欲は素晴らしいとは思うのだが、何せ、作業の一つ一つが遅い。
PC操作など、ドイツ語力がなくても出てくる画面が何を指示しているか予想して読めてしまうので、どうしても私が義父にイライラしてしまう。
また、義父のプライドを傷つけないよう、下手に彼を指導したりしないよう黙って待つこともしばしばだ。
そうだ、そこをクリックだっ、それ、そこそこ・・・!!と心の中でじたばたする。
また、コピーだけ頼んでも義父は原稿をまっすぐに置く観念がないのか、斜めに印刷されたりしてがっかりすることほぼ90パーセント。
「わたしがやりますっ」と言いたいのだけど、「ちゃんと必要な部分は入っているだろう?」と言われると「は、はい・・・」と引き下がってしまう私。

不自由していた私を哀れに思ったのか、夫は私にプリンターを買ってくれた。
ただでさえ物が増えてひどい状態のりす部屋がますます狭くなるので「要らない」と言っていたのだけど。

届いたその日、義父はそれを見てひどく機嫌が悪かった。
「一家に3台もプリンターなんて!りすは私のを使えばいいんだっ」
返品させられそうな勢いだったので、このプリンターは寝室の隅に隠しておくこととなった。

使うときは、寝室から箱を引きずってりす部屋まで運び、箱から出す。PCと電源をつなぐ。
義父が留守のとき、あるいは階下や外にいるときを狙って、だ。
操作時の音は結構聞こえるものだし。
作業が終わると、再び箱に入れてずるずると引きずって寝室へ・・・

まったく、同居はいろいろなところで神経をすり減らさなくてはいけない。
いったい、いつまで隠して遣わなくてはいけないのか、プリンター・・・・・