怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

P子ちゃん。

2008年05月26日 | 家族
ミュンヘンに住む夫の姉が子供二人を連れてやってきた。
5月半ばには学校、幼稚園等は2週間の休暇がある。
義姉夫妻は双方とも仕事をしている関係上、実家を頼って、子供を預けたのだ。

義父は孫のためにテント(もどき)を作った。



その中で遊ぶ、P子ちゃんと弟M雄くん。



さて、このP子ちゃん、9月には小学校入学だ。
彼女はまだ、読み書きができない。

久しく、小さな子供と携わっていないので詳しい教育状況は知らない。(昔、5,6歳児にピアノを教えていたことがあるが、ひらがなを普通に読める前提で教えていた)
私自身の記憶では、自分が通っていた幼稚園ではひらがなの読み書きを教えていたようで、その証拠に卒園アルバムに園児全員の自筆のサインの写真が載っている。
その幼稚園、近所の普通の家庭の子供が通う、普通の幼稚園。地域の子供、ほとんどが、少なくとも自分の名前は書ける状態で小学校にいくのだ。


ところが、どうも、ドイツでは幼稚園では字を教えないらしい。
夫と義姉は就学前に両親に読み書きを教わったらしい。
昔から、幼稚園は学校の役割はしなかった、ということだ。

P子ちゃんの様子を観察していると、その年頃の女の子がやりそうな遊びのひとつ、お絵かき、をしない。
私がチョークを差し出して、コンクリート敷きの車庫で一緒に絵を書いた。
う~ん、彼女の描く「お人形さん」は日本の6歳児の標準、自分の描いたものの記憶(私は標準より少し遅れていたかも・・・)よりはるかに稚拙な印象。

写真は塗り絵をしているところ。
色鉛筆を持つ手つきがおぼつかない。
まだ、「ふとまきくれよん」のほうがいいのかも。
(ここで、ふとまきくれよん、をみつけるのは難しい・・・子供用文具も日本は最高)

彼女は知能の発達に問題があるわけではないし、彼女の両親は雑誌に記事を書く、という仕事をしている。


いったい、どういうことなのか、ちょっと判断できないが、少なくとも、彼女が学校に行ったら、猛勉強の日々が続くのが予想される。

ここは日本の小学校4年生の年齢で、将来を決める学校選択をしなければならないからだ。高学歴のP子ちゃんの両親はもちろん大学まで行かせたいのだろうが、私から言わせれば、日本の標準から大きく下回っている現状で(文字が読めない書けない、ろくに絵も描けない、バイオリンのお稽古も数ヶ月でドロップアウト・・・)いったい、だいじょうぶなのぉぉぉ~と、心配してしまう。

P子ちゃん、容姿にはちょいと恵まれていて、6歳にして本人も自覚しているらしく、4日の滞在のために衣類をたっぷり持ってきた。
毎日とっかえひっかえ衣装を披露してくれた。すべて、ピンクか、赤系統!
持っている本は(読めないくせに)ほとんどが「お姫様物語」。白雪姫、人魚姫、眠り姫、えっと、あと何があったかな?
そうそう、子供向けの「お姫様になる本」なんていう雑誌もあり、紙のティアラの作り方や、簡単なテーブルマナーが載っている。
ヨーロッパ各国の本物のお姫様の紹介などもあった。
おお、そうか、その路線で行くか!!!

どこぞの王室に嫁ぐため、磨け!
頭も磨け、がんばれ、P子!