林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

山つつじが咲いた

2011-04-20 | お節介



手入れが終わった雑木山に、つつじ(躑躅)が咲いた。珍しい濃い赤の山躑躅と三つ葉躑躅である。



刈払機と異なり手作業のいいところは、花が咲く潅木を選びながら笹を刈り払えるところ。



日陰に明かりを灯すような山吹も咲いた。



珍しや春蘭! 来年は消えてしまった金蘭に、再び会えるかもしれない。



山百合の芽も伸びてきた。

稚児百合にしては逞しいので、「山百合」と見ましたが、はて..........。
その他この雑木山に咲く潅木は、馬酔木・鶯神楽。実物は万両・紫式部など。
みんなのものだから、採りに来ないでね。おばさん。

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深慮遠望 山笑う

2011-04-19 | 高麗便り


                                                 団地東方に高麗本郷。右奥大屋根は聖天院本堂。中央は旧新井邸母屋。

あの日以来、誰も彼もから、「ガンバル・ガンバレ・ガンバロウ」、と言われ、居心地悪い。

 
                        団地北正面は日和田山。中腹に琴平神社前岩場の巾着田とわが団地展望台。

「生き方を変えなければ」とも言われるが、「会社辞めたとき生き方を変えたばかりなのにまたかよ」と思う。


                        その左に高指山。NTTの電波中継塔。

朝遅く起きて飯を食い、少し身体を動かし、夕飯の後「林住記」を書き、風呂に入って寝る。


                        そして物見山。眼前の山波で一番高いが眺望は良くない。

確かに役に立たない日々ではあるな、といささか反省します。


                        知人である仙人が住む小瀬名へ行く尾根筋。団地の下は清流高麗川。

それに、モハンよりもヒハンが好きなヤな性格だわぃ、......やっぱり生き方を変えねばバスに乗れない、と迷う。


                        駱駝の背中のような越上山。昔、行場があったらしい。

あれこれ考えた挙句、「今、できること」は大所高所から遠望することだっ、とご町内で一番高い所に上った。


                        更に西に。遠くに見える長い斜面は関八州見晴台。

あれま!周りの山並は大笑いをしているぞ。とりあえず、一緒に大笑いしようではないか。


                        秩父の盟なのに山頂をセメント原料に削られ、無残な武甲山。

あははは................。生き方、そうそう簡単に変えられるか、ってんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


                                                      わが団地西端と隣の団地。その上に丘の上公園

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椿百珍

2011-04-19 | 庭いじり




椿が大好きだ。日本原産の椿は品種がべらぼうに多く、嵌ると大変なことになる。




わが猫額亭庭園では、挿木で増やした色んな品種をささやかに取り揃えている。




しかし咲き乱れる椿から、花色、斑柄、形状、艶のいい葉など、理想的な一輪を探すのは至難のこと。




森林公園の広い椿園ならいい花が見つかるかも、と行ってみたけれど完全無欠の花、滅多にありません。




たまにあっても足場が悪く撮れない。だからわが猫額亭の他あちこちのお宅の椿を混ぜております。


秘蔵の「玉之浦」、あでやか「岩根絞り」、可憐な「太郎冠者」は来年のお楽しみ。

武蔵丘陵森林公園にある「椿園」は丘陵のひとつを占有し、広過ぎる。
緑化植物園売店棟奥のずぅっと下にある、普段は非公開の「椿圃場」が手頃で、お勧めです。

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町一番の山桜

2011-04-16 | お節介



先月からやっていた雑木山の下刈りがようやく終わった。まだやり残しがあるが腰との相談もある。
内股と胸が痛むし林住記の更新もある。今年の作業はこのくらいでやめるのが潮時だ。



犬のお供で通る人たちからは呆れられていたようである。
でも、好きでやってるんだからね、タダだっていいじゃないか。ぐっすり眠れるわぃ、ふんっ。



剪定鋏、刈込鋏、折畳鋸だけを使い、とびとびの14日間。午後だけの作業でこれだけ綺麗になった。
素人による雑木林の下刈りは、こうあるべきである。えへん。



背丈を超える笹と、木々に絡みつく太さ2センチにもなる葛や藤の蔓を切り開いた。
参っていた山桜が、町一番の山桜になったぞ。どうだっ。



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ロニセラフラグランティッシマ

2011-04-15 | 知ったかぶり



ロニセラフラグランティッシマ▲はうぐいすかぐら(鶯神楽)▼に花が似ている。



色は鶯神楽より鶯に似ている。そして鳴く代わりに芳香がある。
名前が長過ぎて覚えられないから、「うぐいすかぐらもどき」、にしたらいいと思うが、やっぱり長いかなぁ。



森林公園北口に繋がる長~いボーダーガーデンにはカタカナの花が多く、頭が痛み舌を噛む。
和名も併記して下さいね。あ、チューリップはそのままでいいよ。


なお、鶯神楽は藪の中にありました。はい。
いちばん下はチューリップではないかもしれません。

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生きてた小沢・鳩山

2011-04-15 | 床屋放談



 地震、津波による被災者の方々への対応は遅々として進んでいません。
 また、福島第一原子力発電所事故の初動対応の遅れをはじめ菅総理自身のリーダーシップの見えないままの
 無責任な内閣の対応は、今後、更なる災禍を招きかねない状況となっています。
                   
小沢「見解」の部分・14日朝日朝刊から)

そういうことで小沢一郎は倒閣活動を再開した。
昨日の記事では、鳩山由紀夫も小沢と共に「共同声明」を練っていたそうだが、土壇場でまたもや逃げ出した。
小沢による子分たちへの言い草が笑わせる。

 傍観していては後生(後輩か?)の人に申し訳ない。国民のために行動しなきゃならん。

この一ヶ月、自分の出身地東北地方の惨状に際し何をしていたのか。
そうか、この「見解」を出す準備をしていたのか。恥知らずにもほどがある。

小沢一郎こそ大津波に流されるべきだった。しかしながら上に抜粋した見解には同意せざるをえない。
たまにTVに出る菅総理の顔は疫病神・貧乏神・死神だ。言葉に力は無く、目は虚ろである。
漏れ伝わる言動は市川房江応援団長の域を出ておらず、総理大臣の資質は全く無い。



細川護煕元総理は言った。(朝日13日朝刊15頁)

 リーダーは時代が呼び出すものです。

また、東北大学で教鞭をとったジェームス・カーカップ(詩人・思想家)の40年前の言葉を紹介した。

 経済の破綻、破滅的な地震が、日本にかってなかった深刻な試練をもたらすだろう。
 誰も彼もがゼロから再出発しなければ日本は精神的にも、文化的にも立ち直れないだろう。
 かってない強力な指導者が出てこなければ日本は立ち直れないまい。

総理大臣が短期間で交代するのは良くないとか、人柄が良くクリーンだから支持するなどといつまでも空き缶を担いでいては危ない。(本当に人柄が良く、クリーンなのか怪しいものだ)
だが、小沢鳩山ゾンビの暗躍はゴメンだ。二人には大物という風評と、老母の巨額な資産しか無いのだから。

いつになっても同じ見方しかしないマスコミ。
風評加害者として右往左往している大衆。AC機構のTVCMは嘘っぱち。どこが
いいのかねぇ。
日本は今、強力なリーダーを必要としていないようだ。まだまだ堕ちると思うよ。

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春はあけぼの

2011-04-14 | 林住期



雑木林の下刈りは体力を酷使し草臥れ果てて、このところ朝まで熟睡できる。
しかし夜明けには御叱呼の我慢が臨界に達し、括約筋が破れ世界地図を描く恐れがあり、布団から這い出した。

用を足して思庵の小窓から眺めると、雑木林に希望の朝が来ているぞ。

・・ あらたうと青葉若葉に日の光 ・・

少し似てるかな? 要するに、「春はあけぼのに起きれば三文のトク」、ということ。
朝は辛く深刻なTVや新聞を見ない、ということ。

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最後の花見

2011-04-13 | 高麗便り




聖天院の桜が満開になった。次の土日はレベル7になってしまうだろう。





齢百近く、最後の花見になるかと思うと切なく、供を従え美姫を侍らす醍醐の花見は見果てぬ夢。無念である。





池畔の桜はぼろぼろの老桜たちではあるが、精一杯華やいでおるわ。う~む、見習うべし、か。


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花から花へ

2011-04-12 | 高麗便り




講義は昼前に終わった。
山野草班で活動している顔見知りの人と三人で昼食をとった。




食後は三人で色々な花が咲き始めたボーダーガーデンを散策。ここは空は広く、道は長い。
続いて花木見本園の奥の奥まで分け入った。




目的のカタクリは盛りを過ぎていた。
しかし他の花々が一斉に咲き競いはじめた。森林公園はゼイタクだなぁ。




連れの一人は華奢な肩に大きなデジカメを担ぎ、花木や山野草に詳しい。
白いたんぽぽ(蒲公英)▼の群生地を教えてくれた。




いろいろ勉強になったはずだが、実は殆ど覚えていない。
花が多過ぎて気が散ってしまい、覚えているヒマがなかったのである。




花から花へフワフワとさ迷う。
まるでテフテフになったような気分だった。


春の半日、たっぷり色香に迷うことができた。
で、ぼけぼけである▼


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里山を学ぶ

2011-04-11 | 知ったかぶり




里山講座の本年度初講義は武蔵丘陵森林公園内植物園園長による「里山のなりたち」だった。
里山の正しい循環を、多摩の古老の体験をもとに説明してくれた。すなわち........




里山の樹木は15~20年毎に伐採しなければならない。
伐採後3~5年は放置し、切り株から生えてきた新芽や雑草どもに成長を競わせる。




その後雑草を刈り取り、新芽は勢いの良いものだけ切り残し成長させる。
以後15~20年、毎年草刈や落葉掃きを繰り返し、新芽を成木にさせ、また伐採する。




そうすることで生物多様性に富む里山が維持されたが、薪炭には化石燃料が、堆肥には科学肥料が入替わった。
また多くの生活用具原材料が工業製品に追わ
れ、里山は価値を失くしたため放置されている。




で、「どうするか」、だが答えが見つからず、荒れるに任せている。
景観を楽しむ行楽地としてだけの里山でいいのか、という分かり易いけれど困った話だった。




間伐や下刈りで発生する大量の間伐材や枝葉や笹を、どう処分するかが大問題の由。いやはやごもっともな話。
実際、近所の山でちまちまと間伐をやていると、よく分かる。困った困った。

遊んでる場合じゃない。けれど難しいことは公園にお任せしよう。
午後は、パステルカラーに彩られた広大な園内のごく一部に咲く花々を訪ね歩いた。


園長さんの名講義のネタ本は、
「雑木林の植生管理~その生態と共生の技術」(亀山章編・ソフトサイエンス社刊)の由。

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念願の桜

2011-04-10 | 風に吹かれて



比企丘陵で、お誂えの桜がある溜池はここくらいである。しかも、見頃に通りかかったのは初めてのこと。



こういうお父さんが車から降り重なって、田舎の道が珍しく渋滞していた。

人に知られたくないけれど、嬉しくてご報告しますが、場所はヒ・ミ・ツ。

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日本は強いか

2011-04-08 | 床屋放談

地震直後の東北の人々と行動が諸外国のマスコミに褒められた。
そこで早速「日本は強い国」といきまくAC機構である。

近頃急に、「日本を信じてる」って言ってる人が増えているようだ。
そうかなぁ、強いかなぁ.........。夜郎自大じゃないのかなぁ。



原発事故では、東電は大日本帝国陸軍と同じだし、いまだに腰を抜かしたままである。
清水社長はご退院し、被災者支援対策本部長にご就任。診断書を見せてほしいが、優しい会社だねぇ。

福島産の電気を計画停電も無く使っている東京都民は、風評加害者に落ちぶれてしまった。
ロボット大国と自称していたはずなのに、原子炉探査ロボットが無く、アメリカから借りるんだとさ。

本当に日本は強いんだろうか?

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菜の花や

2011-04-07 | 高麗便り

・・ 菜の花やはっと明るき町はづれ ・・
                                    正岡 子規


・・ 菜の花やほのかな風を頬に享く ・・
                                    雲戸 喜代


・・ 昏れそうで昏れぬ菜の花明かりかな ・・
                                    室谷 光子

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違い

2011-04-07 | 知ったかぶり



こぶし(辛夷)とはくもくれん(白木蓮)の違いは、花びらの大きさで見分けるのだろうか。



どっちにしても、かわたれどき、厠に起きて窓の外を見ると、灯を点したようだ。



写真は真昼と、たそがれどきのものですが。

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