林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

草いきれ・俳句三昧

2016-08-01 | 高麗便り

暑いだけなら耐えられるが、蒸暑いのは苦手である。

生活不活発症が嵩じて、体力がめっきり落ちて来たのを自覚している。
これではなならぬと早起きして、町内を徘徊するのが常識。
だけど
森生の場合、夕方、陽が翳ってから、徘徊することにした。

団地の周辺を歩く。草、茫々である。

こういう時、俳句の一句でも捻れれば上等です。
だけど生憎、森生はそういうタマじやないのね。

で、困った時の俳句「歳時記」。
全211句から、例によって気に入った数句を選んでみた。

   ・ 行き行きて小径小曲がり草いきれ
                   .......... 武司 琴子

   ・ なぎ倒す草よりどっと草いきれ
                   .......... 谷口 外穂

   ・ 故里に捨畑多し草いきれ
                   .......... 海上 俊臣

   ・ 悉く土に還りぬ草いきれ
                   .......... 篠田 純子

   ・ 佇める身を草いきれ包みけり
                   .......... 鈴木 壺山

はい、季節柄、全~部「草いきれ」ですが、写し違いがあるかもしれない。
ネタ元にした「歳時記・草いきれ」で点検して下さいね。

話しは変わりますが、まだ俳句が続きます。
今朝の「朝日俳壇」から選びました。

   ・ 風鈴の鳴りすぎて舌切られけり
                   ..........(大阪市)今井 文雄

   ・ 閃光に鳴物入りの白雨かな
                   ..........(木更津市)本郷 政信

   ・ 兄弟で歯医者に通ふ夏休
                   ..........(奈良市)田村 英一

   ・ 白雲の裏には行けず水馬(あめんぼう)
                   ..........(つくば市)村越 陽一

   ・ 蝉時雨森の大樹を揺るがせり
                   ..........(加古川市)森木 史子

皆さん、そことなく滑稽味を忍ばせて、上手いなぁ。

最後にもう一句。
最近、NHKで観た、寅さんこと故渥美清の物凄い句です。

   ・ 蟹悪さをしたように生き
                   .......... 渥美 風天

160801



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