暑いだけなら耐えられるが、蒸暑いのは苦手である。
生活不活発症が嵩じて、体力がめっきり落ちて来たのを自覚している。
これではなならぬと早起きして、町内を徘徊するのが常識。
だけど森生の場合、夕方、陽が翳ってから、徘徊することにした。
団地の周辺を歩く。草、茫々である。
こういう時、俳句の一句でも捻れれば上等です。
だけど生憎、森生はそういうタマじやないのね。
で、困った時の俳句「歳時記」。
全211句から、例によって気に入った数句を選んでみた。
・ 行き行きて小径小曲がり草いきれ
.......... 武司 琴子
・ なぎ倒す草よりどっと草いきれ
.......... 谷口 外穂
・ 故里に捨畑多し草いきれ
.......... 海上 俊臣
・ 悉く土に還りぬ草いきれ
.......... 篠田 純子
・ 佇める身を草いきれ包みけり
.......... 鈴木 壺山
はい、季節柄、全~部「草いきれ」ですが、写し違いがあるかもしれない。
ネタ元にした「歳時記・草いきれ」で点検して下さいね。
話しは変わりますが、まだ俳句が続きます。
今朝の「朝日俳壇」から選びました。
・ 風鈴の鳴りすぎて舌切られけり
..........(大阪市)今井 文雄
・ 閃光に鳴物入りの白雨かな
..........(木更津市)本郷 政信
・ 兄弟で歯医者に通ふ夏休
..........(奈良市)田村 英一
・ 白雲の裏には行けず水馬(あめんぼう)
..........(つくば市)村越 陽一
・ 蝉時雨森の大樹を揺るがせり
..........(加古川市)森木 史子
皆さん、そことなく滑稽味を忍ばせて、上手いなぁ。
最後にもう一句。
最近、NHKで観た、寅さんこと故渥美清の物凄い句です。
・ 蟹悪さをしたように生き
.......... 渥美 風天
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