福岡伸一ハカセによる、1月28日付朝日新聞朝刊連載随筆「動的平衡」は「哀れ男という現象」と題する考察だった。
これには「男性の機微な場所にある筋(俗に蟻の門渡り.....)」などと、際どい言及がなされているが、まぁ品がいいのでありましょう。
で、ここは要点だけ、以下にまとめてみました。
38億年の生命進化のうち、始めの30億年は、女だけで事足りて、男は必要なかったのだ。
男は女を作り替えたものだ。
カスタマイズを重ねたパソコン同様、基本仕様を逸脱したもの=男は壊れやすい。威張っていても脆い。病気になり易くストレスに弱い。
その証拠に男性に比べ、圧倒的に女性が多い死因は「老衰」だけである。つまり大半の男性は天寿を全うする前に息絶える。
ほら、これも面白いでしょ。読まずにはいられませんね。さぁ図書館へ行って探し出し、是非お読み下さい。
福岡伸一ハカセは「文章がお上手」と言われることがあるそうだ。
自分では「巧いかどうかは分からない」とケンソンしながらも「分かり易く書く」ことを心がけているとか。そして続ける。
それはなるべく「とはもの」を使わないこと。例えば「DNAとは」などとは書かないことだ。
文章を「とは」で始めると、語り手はそのことを熟知した者として、不可避的に上から目線となり、啓蒙的な口調になる。
★@&?%Q¥~
つまり科学の最終的な出口は言葉なのだ。
などと、2月4日付「《DNAとは》では伝わらぬ科学」で書いている。
しかし「★@&?%Q¥~」のところがサッパリ分からず、なぜ「出口が言葉」なのかが分かりません。だからこの日のハカセはペケ。
ところでこの連載の題名「動的平衡」とは、福岡伸一ハカセが世間に普及させたガイネンのようなものであるようです。
それでウィキ他で「動的平衡」をいくら読んでも行ったり来たりするだけ。あいにく森生には「動的平衡」がサッパリ分からないのであります。
この「動的平衡」を連載中に「動的平衡」を分かり易く解説していただきたいものですね。どうぞご遠慮なく「とは」から始めてね。
平台に山積みされた「芸術と科学のあいだ」を買った。そばに「福岡ハカセの最新刊」と書いたカードが置いてあった。
日経新聞に連載したためか、文章が短く、綺麗な絵画や写真が多い。これなら最後までなんとか読めるだろう。
姜尚中・養老猛・茂木健一郎の御三家は、分かりそうで分からないことを書く。
福岡ハカセにはそうならないで欲しいものです。
160210
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