林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

リーダーシップ

2020-04-17 | 先輩のお言葉

愚図愚図、もたもた、ふらふら。すべてが小出し、後手後手。
蹴飛ばしてやりたくなりますな。

 

 新型コロナウィルスが猖獗を極めている。
 地域封鎖も大量検査・徹底隔離もしてこなかった日本でも先週、遂に地域限定緊急事態宣言が出た。

 国民の命に関わる非常時に、政府は様々な強権措置を発動し、国民に忍耐を強いる。
 ある意味、民主主義の危機でもある。
 指導者は起こり得る事態を事前に説明し、国民の不安を最小限に抑え、政府への理解と協力を得なけ
 ればならない。  
 この時、試されるのは指導者の指導力・胆力、コッミュニケーション能力だ。

 ドイツのメルケル首相、英国のジョンソン首相、フランスのマクロン大統領は、みな動画で国民に直
 設メッセージを送っている。
 正面を見据え、自身の言葉で事態の深刻さを語り、国民に忍耐と協力を求め、前線の医療関係者に感
 謝し、先頭に立ち国民と共に戦う決意。そして全責任は自分が負う、と締める。
 言葉だけでなく表情や口調からも、強いメッセージが伝わる見事な会見だった。

 翻って我らが指導者はどうか。
 用意された原稿、事前に調整された質疑応答、修飾語の連続。視線は左右のカメラを行き来し、質疑
 時は下を向きメモを読む。
 巨額の経済対策を得々と説明するが、休業補償はやらない。
 医療崩壊阻止も、結局は国民の自粛頼み。
 経済も大事だが、今は命と医療を守る方が優先なはず。
 敢えて休業を決断した百貨店を非難するなど耳を疑う。危機感が無さすぎる。

 安心のメッセージが各世帯に布マスク2枚と、自宅で犬と寛ぐ動画ではいくら何でも酷すぎる。
 日本は本当に大丈夫なのか。(呉田)

以上は、14日付朝日新聞朝刊10頁「経済気象台」から、ほぼ全文転記しました。
このコラムは第一線で活躍している経済人・学者ら社外筆者が書いているそうです。

 

 同じ朝刊22頁文化文芸欄「多和田葉子のベルリン通信」も読ませます。
 筆者はベルリン在住の小説家・詩人です。

 疲労感を滲ませながらも、理性へ静かに訴えるメルケル首相と、ドイツ国民の対応が活写されています。
 ドイツでも当初、若者たちの多くはパーティに明け暮れていたそうです。
 是非お読みください。

  

 それから僭越ながら、林住記の過去記事「新・戦争論」もね。

 200417



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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (金鷲亭)
2020-04-17 08:52:12
ったくだ!
言葉を尽して罵ることさえ,もはや虚しい・・・
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脱力あるのみ (小肥り)
2020-04-17 13:29:22
浮足立っておる。
脱力ですな。
思えば・・・わかっていながら春節を
拒否しなかったのが悔やまれる。
返信する
いやはや (森生)
2020-04-17 22:36:16
▼金鷲亭さま
こりゅあ堕ちるところまで堕ちますね
笑っているしかありません
自分のことは自分で護りましょう

▼小肥りさま
集近閉来日と東京五輪が災いの元です
太郎と昭恵を切らないと もっと酷くなるでしょう
晋三にはできないから 事態はもっと悪化する
南無阿弥陀仏 いや 南無法蓮華経かな?









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