飛耳長目 「一灯照隅」「行雲流水」「万里一空」「雲外蒼天」

「一隅を照らすもので 私はありたい」
「雲が行くが如く、水が流れる如く」

不規則発言への対応

2022年09月03日 15時40分20秒 | 授業論
子どもたちの発言は通常、挙手してから指名され、発言をする。
この挙手と指名をうけないままに、思いつくままに発言することを不規則発言という。
タイミングの主体は、自分にあると勘違いしている。
指名の権限は、教師にある。

もちろん授業全体の中では、短時間に子どもたちの動向をつかむために「自由に発言してごらん」という場面は存在する。
また、つぶやきを拾うということも教師はよくする。
つぶやきの中から、次の展開につながるようなことを拾って、考えを深めていくのである。
ただし、これは気をつける必要がある。
つぶやきも不規則発言の一部だと認識する子どももいる。
指導の一貫性を欠く現象として捉えるのである。
つぶやきを拾うときにも、「もう一度立って発表して」と促すことも必要だろう。
難しいことだが、不規則発言を消す方法は、やはりリズムとテンポのある授業展開をすること。
そこには、授業の初めの挨拶や後れてきた子を待つような行為は絶対に不可である。
教室の中でチャイムが鳴ったら、数秒、つかみの15秒で圧倒的に子どもたちを引き込む展開が不可欠。
活動から入ることも有効である。
具体物を用意したり、電子黒板に注目させるような発問をする。間髪を入れずに、明確な指示をだす。
小さなステップで、分かる、できるを連続させる。
黒板に目当てを書いたり、振り返りをしたりする展開からは、このリズムは生まれない。
長い説明。
曖昧な指示。
心ときめかない授業展開。
分からない、できない授業。
このような授業から不規則発言は生まれる。

saitani

この記事についてブログを書く
« 褒めるバリエーション | トップ | 技術と技能 »

授業論」カテゴリの最新記事