飛耳長目 「一灯照隅」「行雲流水」

「一隅を照らすもので 私はありたい」
「雲が行くが如く、水が流れる如く」

国語科 分析批評3 視点

2024年07月03日 09時55分00秒 | 国語科
分析批評における用語指導。
視点について。

この視点を「風船がおりてきました」を使って指導する。

1.文章を写させる

指示 . 1
先生が黒板に書く文を、黙ってノートに写しなさい。
※「風船がおりてきました。」と黒板に書く。
早く書けた子には、音読をしていなさい。

2.教師が黒板に絵を描き、写させる
※風船を描いて、下方向に矢印をかく。
 風船よりも上の位置(A)、同じ高さ(B)、下の位置(C)に目のマークを書く。

発問 . 1
この文で、話者はどこの位置にいますか。

A…少し離れて風船をみていれば、おりてきましたとなる
B…同じ高さなら現在進行形なので「落ちている」となるはず
C…風船を下から見ていれば「おりてきました」となる
したがってCの位置になる。

3.そのように考える理由を書かせ、発表させる
指示 . 2
話者は、A、B、Cのどの位置から見ていると思いますか。
予想をノートに書き、その理由も書きなさい。
※前発問の答えと同じ。

書けた子から、前に持ってこさせ、チェックする。
ここで、全員のノートをチェックしておくことが大切である。
ノートに書けていない子がいれば、発言できない子が出てしまう。
発言するかしないかは別として、必ず全員のノートに意見が書かれていることが大切である。

指示 . 3
自分の意見を、指名なしで発表しなさい。

次々と発表させる。
全員が意見を言えば、教師の解を伝える。

説明 . 1
このように、話者が見ている場所を「視点」と言います。
言ってごらん。(「視点」)
これから、物語や詩を読むときに、この「視点」を使うと、今まで見えなかったことが見えてきます。


4.「風船がおりていきました。」を分析させる
発問2 風船がおりていきました。
・上からの視点になる。

saitani



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