飛耳長目 「一灯照隅」「行雲流水」

「一隅を照らすもので 私はありたい」
「雲が行くが如く、水が流れる如く」

国語科 分析批評8 対比 夏と冬を対比する

2024年07月08日 05時01分27秒 | 国語科
物語文でいきなり対比を扱うことはしない。
まず、練習として対比とは何かを子どもたちに理解させる必要がある。
方法は様々あるが、こんなやり方もある。

1 黒板に「夏⇔冬」と書く。

2 発問 この⇔の意味は何だと思いますか。
     ・反対の意味
     ・違いがあるという意味
     ・時期的に向かい合わせという意味

3 説明 「12月⇔1月」12月と1月の違いを考えてみよう。

4 発問  〇12月は〇〇……で、1月は〇〇……
      1年の終わり        ⇔   1年の初め
      クリスマスがある      ⇔   お正月がある
      プレゼントがもらえる    ⇔    お年玉がもらえる
      クリスマスリースをかざる  ⇔  門松をかざる
      ケーキを食べる       ⇔  おもちを食べる
      一年の反省をする      ⇔  新年の目標をたてる
      除夜の鐘          ⇔  初詣
      年末セール         ⇔  初売りセール

5 発問 さらに問題です。
     「八月⇔12月」の意味を比べてみよう。
     クーラーを使う    ⇔   ストーブを使う
     半袖         ⇔   長袖
     Tシャツ       ⇔   ジャンパー
     かき氷        ⇔   お汁粉
     冷やし中華      ⇔   ラーメン
     海水浴        ⇔   スキー

6 説明 〇「⇔」は「対比」を表していますが、このように単純に反対と言う意味ではなく、「ちがいを比べる」という意味です。


7 説明  このように意味のちがいを比べることを対比といいます。
      詩や物語の中にも、対比されているものがたくさんあります。
      でも、自分のこじつけで探してはいけません。
      「これはわざと作者が言葉をくらべさせている」
      と思える言葉を探すことが大事です。

saitani




      
 
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