飛耳長目 「一灯照隅」「行雲流水」「万里一空」「雲外蒼天」

「一隅を照らすもので 私はありたい」
「雲が行くが如く、水が流れる如く」

廉恥心・名誉・徳

2023年02月11日 17時12分33秒 | 人生論
新渡戸稲造は武士道の中で次のように言っている。

廉恥心は少年の教育において養成せらるべき最初の徳の一つであった。

よく日常的に子供の頃耳にした言葉。
人に笑われるぞ
体面を汚すぞ
恥ずかしくないのか
これらの言葉は子供の頃、過ちを起こしたときの最後の切り札として、耳にした。
日本人は、この恥ということを非常に重んじた。
日本人は、恥の文化を重んじるとも言われる。
この道徳観が自分自身を律する最高の基準でもあった。
何を恥とするとか、時代とともに変化し、過去のものとなった価値観もある。
しかし、正義であるとか、誠実さであるとか、思いやりであるとかはある意味普遍的な部分もある。

この生きていく上で基本となる道徳観は幼少期に育み培われなければならない。
そこにはある程度の強制とか、指導が入ることは否定できない。

また、福沢諭吉は次のように言っている。

賢人と愚人との別は、学ぶと学ばざるとによりて出来るものなり

実語教の中に書かれている言葉だ。
この実語教は、平安時代から伝わる漢字四百八十字からなる年少用、寺子屋用の道徳を主とした教材だった。

この古来より脈々と受け継がれてきた日本人特有の道徳観は、この幼少期の実語教による敎育観が大きな基本となっている。

saitani

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