飛耳長目 「一灯照隅」「行雲流水」

「一隅を照らすもので 私はありたい」
「雲が行くが如く、水が流れる如く」

特別の教科 道徳 どのような発問をすべきか

2017年06月27日 11時25分47秒 | 道徳科
前のブログで、「質の高い多様な指導法」として三つの学習形態を学習指導要領より整理した。
さらに、その三つの学習形態での具体的な発問を考えてみる。

「自我関与が中心の学習」の発問例
・もしあたなが、「わたし」だったら、○○したときどんなことを考えますか
・あなたが「わたし」の立場だったら、このあとどうしますか

「問題解決的な学習」の発問例
・ここでは何が問題になっていますか
・何と何で迷っているのですか
・同じような場面に出会ったら、自分ならどう行動するでしょうか
・よりよい解決方法にはどのようなものが考えられるでしょうか

「道徳的行為に関する体験的な学習」の発問例
・この場面であなたらどう声かけをしますか。実際にやってみましょう。
・(ハンディキャップ・福祉を経験)このような体験をしたときに感想はどうですか。

さらに中心発問では、二種類のもの意識して使い分ける必要もある。

ひとつは、登場人物の心情判断や行為の理由を問う「場面発問」。
もうひとつは、個人の価値判断名や生活経験を導く、「テーマ発問」。
今後は、個人的には後者の発問が重視されるべきだと考えられる。

先日、研修で訪れた学校では、問題解決的な学習として、資料を読んだあと、この資料から「考えたいこと」「問題にしたいこと」というように大きく問う発問からグループで議論する授業形態もあった。

道徳的諸価値を理解する面も三つある。
1 価値理解…価値そのものを理解する
2 人間理解…人物そのものを理解する
3 他者理解…相手や周りにいる人物の価値判断も理解する

saitani

特別の教科 道徳 道徳科の目標

2017年06月27日 11時11分00秒 | 道徳科
研究を進めるときに言葉の定義や理解は不要不可欠である。
研究を進める教師が、一つ一つの言葉をどのように理解しているかは、同じ土俵にたって議論するという点でも必要である。

道徳科の目標である「自己の生き方についての考えを深める」とはどういうことか。

1 自分自身の問題として受け止める
2 多様な考え方や感じ方を知り、集団の中の自分をみつめる
3 これからの自己の生き方を考える

このような終末になれば、この目標は達成できたといえるだろう。

さらに具体的に考える。
この考えを道徳的な実践意欲や態度につなげるには「これから自分には何ができるだろうか」「今、自分には、何が足りないのか」という考えをもてるようにしたい。

saitani