飛耳長目 「一灯照隅」「行雲流水」

「一隅を照らすもので 私はありたい」
「雲が行くが如く、水が流れる如く」

いじめ加害者の心理

2013年09月07日 23時38分43秒 | 教育論
いじめる側の心理状態について。
以下引用する。

「中和の技術」~いじめ正当化のストラテジー~
「中和の技術」とは、マッツァとサイクスによる非行研究の中で明らかにさ れた心的メカニズムです。自分の加害行為を正当な報復であると言い換えるも のです。自責の念を緩和したり、他者からの非難や制裁の矛先を転化したりす る働きがあります。
1「責任の回避」
自分の積極的意志でやったのではなく、仕方がなかったのだ、やらなか ったら自分がやられる、みんなもやっていることなのだ、と考える。
心的メカニズム:やらされた(させられた)と思うことで、良心の呵責 を中和する。
2「危害の否定」
相手にたいした害を与えていない、口で言っただけで暴力はふるってい ない、相手はそれほど傷ついていない、と考える。
心的メカニズム:外傷や目に見える被害がないことを理由に、相手への 危害を否定する。
3「被害の否定」
相手はやられて当然のことをした、みんなと同じようにできない、約束 を破ったからやられるのは仕方ない、と考える。
心的メカニズム:規範や制裁を理由に、相手への危害を正当化する。
4「非難者への非難」
自分だっていじめられた経験がある。非難する人は、状況を知らないか らだ。または、大人も同じようなことをしている、と考える。
心的メカニズム:もっと悪いヤツがいる、自分はまだマシな方だとして 罪を逃れようとする。
5「高度の忠誠心への訴え」
より大切なまたは身近なグループの仲間に対する忠誠のためにやった行 動であり、自分の所属集団のルールからすれば間違っていない、と考える。
心的メカニズム:集団の要請に応えたものとして、責任を回避する。


いじめの四層構造

2013年09月07日 22時54分08秒 | 教育論
いじめは四層構造で構成されているという。

まず、中心となる「被害者」と「加害者」・
しかし、これだけをみても問題に解決には絶対につながらない。

周りではやし立てたり、喜んで見ている「観衆」がいる。
これは、いじめを積極的に是認する存在である。

見て見ぬふりをする「傍観者」 も、いじめを暗黙的に支持する存在である。

いじめを受けている子にとってはり、黙認する一番外側にいる子どもたちは味方 にはならない。

したがって、「観衆」も「傍観者」もいじめを助長する存在であると考えられる。

また、この4つの層は、固定したものではなく入れ替わる。
ここが、最近注目されている点である。

「被害者」が「加害者」に、「観衆」や「傍観者」が「被害者」になることもある。

つまり、 誰もが「被害者」「加害者」になる可能性があるということ。

この不安感が、いじめの陰 湿化を招いたり、いじめを外から見えにくくしている。

いじめが行われたとき、周囲の者がはやし立てたり見て見ぬふりをしたりすることで、 いじめは更に助長され深刻化する。

しかし、周囲の者がいじめは許さないという態度を 示すとき、いじめは抑制される。

つまり、いじめは集団の行動の在り方と大きく関係し ている。

このことを教師も子供もまず自覚して、集団というものを考える必要がある。

saitani

天を怨まず

2013年09月07日 18時47分13秒 | 教育論
孔子は、道を説き、全国を行脚するが、多くの場所で受け入れられることなかった。
そんなときも、勉学に励み、自分を成長させることに力を注いだ。

「天を怨みず、人を尤めず、下学して上達す。 われを知るものはそれ天か」

『自分の身がいかに不遇でも、天を恨まず、また人をとがめず、みずから反省して修養に努める。』

日々の暮らしの中で、どうしようもなく苦しい時や辛いときは、ややもすると自分の責任や義務を忘れがちになる。
うまくいかないことの責任を他のせいにしたがる。

それは心の平穏を保つには必要な時もあるだろう。
しかい、一歩引いて自分を客観視して、冷静に考えてみる。

責任転嫁している限り、自分の成長はありえない。
それは自分を変えることで、物事を解決せずに、周りに変わることを期待しているからである。

人との真の和や絆を得るためには、まず自分を見つめることである。

saitani


  まず自分自身はどうなのか?と見つめる事から始めよう。