飛耳長目 「一灯照隅」「行雲流水」

「一隅を照らすもので 私はありたい」
「雲が行くが如く、水が流れる如く」

有言実行

2006年12月27日 23時57分53秒 | 授業論
年も押し迫り、あと四日を残すだけとなった。
新年を迎えると誰もが今年の抱負を考える。
学級担任なら、子どもたちに「今年の目標」を書かせることも多い。
そのときどんな話をするだろう。

「言ってもらえれば、センター返しはいつでもできます」
この言葉は、イチロー選手が愛工大名電高校に入学後、中村監督との初対面で言った言葉である。
何とも、不遜な言葉である。
野球の世界では、3割バッターが一流の証しであるようにヒットを打つことさえままならない。
それをいつでもヒットが打てると初対面の監督に言ったのである。
当然、中村監督はムキになって、こういった。
「それならワシの目の前で打ってみろ。」
中村監督が指名した3年生の投手が投げてくる球の7割近くをイチロー選手はセンターにはじき返したと言う。
有言実行こそ夢を実現させる第一歩なのである。
勇気を出して実現したい夢を具体的な形で宣言する。
それはプレッシャーがかかることではあるが、そのプレッシャーを力に変える程度の心がなければ夢の実現は難しい。

当然、担任である教師も子どもたちの前で夢を宣言することは言うまでもない。

saitnai