三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

学生の匠~5 土間コンクリート

2006年11月20日 05時57分19秒 | Weblog

土間をコンクリートで打ち込み立ち上がりの布基礎と一体化させることで、
強靱な基礎が出来上がります。
それが面として、建物の加重をしっかりと受け止め、
同時に地震などにも比較にならないほどの強さを発揮してくれます。
また、地盤補強が出来ない場合の地盤の劣化に対しても
一体化した「船」のような構造となって、
安定性が高まるのですね。
リフォームでここまで出来ればいちばん安心できます。
目的をしっかり把握して、工事を行っていくのがリフォームですが、
本来的に言えば、現在の建築技術のレベルはしっかり確保したい、
ということは言えると思います。
リフォームだからこそ、その時点での最先端な家づくり技術を
盛り込んで、安心できる家にすべきだと思うのです。
しかし、現状は、必ずしもそういった方向には行っていません。
劇的、うんぬんというテレビ番組では、その内容において
どうしても表面的な変化を追うあまり、
こういう性能面のことなどは、あまり触れられていなかったと思います。
極端な例では、熱環境について、ほぼ無理解と思われる工事が
これ見よがしに行われていたケースもありました。
また、多くの訪問販売系のリフォーム業者の工事などは
やって、かえって家の寿命を縮めるに違いない、というケースも多いのです。
そういうなかで、この学生の匠によるリフォームでは
そういう風潮に対して、しっかりした業者側の姿勢をあらわしていると言えます。

さて、写真左側で、コンクリートの検体をチェックしているのは
学生さんたちの学ぶ職業能力開発大学校の先生。
格好の現場教育と言うことで、先生自らコンクリート打設の現場に
立ち会っていただいて、現場監督役(笑)を引き受けていただいているところ。
本当に熱心に教育に立ち向かっていただいていると、
深く感銘を受けました。
やはり実学にこそ、教育の本分があるのではないか。
最近、教育について、いろいろな議論もあり、
国家・社会にとって、ほんとうの意味で必要な、目的感や倫理性が
「競争」のもとに、うち捨てられてきているような印象を抱きます。
倫理観を亡くして、競争を後押しして、
より有名な大学を、おおくのこどもたちに目指させることで、
ほんとうに強い社会、良い社会ができるのでしょうか?

自分たちの教えるべき事柄について
通常のカリキュラムを超えて、こういう実際の現場にも
真剣に立ち向かっている教師のかたの姿を拝見して、
なにか、ほっとする思いを持つのは、わたしだけでしょうか。
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学生の匠~4 土間基礎配筋

2006年11月19日 06時45分31秒 | Weblog

土間全面に砕石を敷き込んで、天圧をかけて、
ならして土間基礎の下地が出来上がります。
そこに立ち上がりの部分の無筋基礎に差し込むように鉄筋を通します。
既存の基礎にドリルで穴を穿って、一本一本差し込んでいく作業。
これもまた、根気がいるプロセスですね。
縦横に組み上げるように、配筋していきます。
ピッチも、15cm間隔と、頑強な仕様です。
最近の耐震性能偽装事件以来、こういうプロセスへの関心は高まりましたね。

この現場では、学生の匠らしく、
受賞した学生さんたちが、全員参加で写真右側のように
鉄筋の結束作業に参加していました。
聞くと、かれらの学んでいる、職業能力開発大学校では、家一軒の建築プロセスを
すべて授業として体験させるようにしているのだそうです。
今回の学生さんは3人グループで、女子が2人、男子が1人ですが、
男女の区別なく、こうした現場作業もこなせるように教育されているそうです。
素晴らしいことだなぁ、と感心した次第。
建築系の大学では、こういったカリキュラムに取り組んでいるケースは
あまり聞いたことがありません。
こういう実体験は、どんな仕事に携わることになっても、
発想の基盤のところで、絶対に役立つものだと思います。
自分の手で、体で覚え込んだ内容は、きわめて大切。
そういえば、学校では、今回の受賞にあたって、
建築工事のプロセス、たとえばコンクリートの強度についても
試験サンプルの採取を申し出られて、
授業の一環としても、それら検体を利用してくれていたそうです。
<無事、きちんとお墨付きもいただけたそうです(笑)>
現場のみなさんにとっては、より大変になった部分もあったと思いますが、
いっぽうで、また新鮮な刺激にもなっていたものと思います。
まぁ、「学生の匠」らしい、エピソードとも言えますね。
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学生の匠~3 無筋基礎・砕石

2006年11月18日 06時48分38秒 | Weblog

学生の匠リフォームの第3回目。
っていうことで、きょうは左手の無筋基礎について、から。
住宅の基礎にコンクリートを使うようになったのは、
比較的に早い時期なのではないかと思います。
リフォームで解体すると、それ以前の「束石」に依るものも多いけれど、
けっこう古い建物でも、コンクリートが使われているケースが目立ちます。
ちなみに束石は、ホームセンターへでも行けば、
デッキの基礎用などで、今でも一般に販売されています。
で、コンクリート基礎はいいのだけれど、その中に鉄筋が入るというのは、
いろいろな建築基準法の変遷を経てのことなのでしょう。
強度を飛躍的に高めてくれます。
現状の古い住宅の問題の大きなポイントが、実はこれなんですね。
こういう無筋基礎に補強的な鉄筋基礎をくっつけるように新設する
という対処の仕方が、なされます。
でもまぁ、そうするためには、内側からやろうとすればこのように
既存の内部を撤去しないと出来ません。
外部側からくっつけるという作戦もありますが、
密集地などでは、施工が非常に難しいケースも出てきます。
というようなことから、現状では建築基準法レベルに満たない
「現状不適格」な建物にならざるを得ないわけですね。
いろいろなリフォームは可能だけれど、この基礎の問題、
もっといえば、地盤の問題も含めれば、大変難しい問題が出てきます。

さて、工事は家の内側から、地盤面を掘削して
40cm土を運び出して整地し、その上に砕石を敷き込んでいきます。
写真右側が、その様子です。
この工事の行われた地域は、山にも近く、頑丈な地盤面。
地質調査までは必要ない、ということです。
この家から2分ほどのわたしどもの社屋建築でも、
特段の地盤補強は必要ない、という結果が出ておりました。
こうして、整理した土間面に対して、鉄筋コンクリートの土間床を新設します。
そのあたりは、また明日に。
こういうディテールの紹介は、ブログの趣旨には添っているのですが、
やっぱ、ちょっと、専門的かなぁ。
でもまぁ、建築への知識が深まっていただくのは、
よい家づくりのいちばんのポイントになるものなので。
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学生の匠~2  内部地盤掘り込み

2006年11月17日 06時42分22秒 | Weblog

さて、築40年超という木造住宅。
ちょっと考えただけでも、いろいろなポイントが出てくるのですが、
まずは、構造的にどこまで強度を維持していられるのか、
その見極めと対応方法を、予算を付き合わせて見てみる必要があります。
限られた予算のなかで、それをどのように使うのかは、
施主さんに意志決定してもらわなければいけない部分。
場合によっては、こうした構造的な補強工事に予算がかかりすぎて、
やむなく目に見える快適性向上の部分、
ステキな内装だとか、使いやすい設備機器などといったものを
諦めてもらわなければならない、というケースもあると思います。
という考えは、もちろんまじめな業者さん側の発想であって、
逆に、いや、そういう構造的な部分はいいんだ、目に見える快適性重視で行く、
というような決定を下されたとしても、それには従わねばなりませんね。
たいへん難しい部分だと思います。
実はリフォーム工事というのは、こういう判断の連続だ、ともいえるのです。
ある目標を定めて、予算の配分をよく検討し、
解体工事に着手すれば、現実に柔軟に対応していく必要がある、
そういうものなんですね。

この家では、基礎に鉄筋が入っていない、いわゆる「無筋基礎」でした。
これでは、耐震性能という意味で、危険な家。
そこで、既存の布基礎の内側に150mmの新たな配筋の基礎を重ねて作ることに。
結果としては、既存120cm+150cmという分厚い布基礎になります。
この家のある地域は、杭打ちなどの補強は、
そう、必要とされるものではない条件のいい地盤ではあったのですが、
さらに、どうせやるなら、ということで、より強度が飛躍的に高まる
「土間基礎」で全面的に打ち込む方針にしました。
このあたり、大変コストはかかるけれど、この家の基本的性能をアップさせる、
という目標を実現すべく、しっかりやっています。

で、土間基礎にするためには、既存地盤を掘り下げる必要があります。
写真は、そのプロセスなんですが、
既存の内部を、骨組みと、当面維持できるギリギリの構造材だけに還元し、
地盤面を露出させ、この状態で、土工事をやっているところ。
右側写真のように、重機を内部に入れて、露出した地盤面を掘り込んでいったのです。
この重機を中に入れるのも、ひと苦労。
一番大きな開口部に鉄製の橋を架けて、出入りさせました。
既存の地盤面から、およそ、40cm土を掘って、排出したのだそうです。
その量、なんと大型トラック10台分以上だったとか。
とはいっても、この重機は最も小さいタイプのもの。
相当根気よく、作業にあたったのだろうなぁ、と、苦労が偲ばれますね。

出来てしまえば目に触れることはない、
でも、家の性能には決定的な、いわば、文字通り「縁の下の力持ち」的な
建築工事の部分なんです。で、こうしたものにしっかり予算を振り向けなければ、
結局そのツケは、最終的に家の所有者に来るのです。
ぜひ、多くのみなさんに、理解していただきたいものです。
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学生の匠・再生工事完成~1

2006年11月16日 06時33分55秒 | Weblog

昨日、北海道内の住宅リフォーム企業のみなさんが取り組んでいる
「学生の匠」リフォームコンクールの今年の工事が完成し、
それを記念した表彰式が行われました。
そう数は多くなく、しかも中小企業の集まりである特定マーケットの
企業連合による任意団体が仕掛ける年間イベントとしては
ちょっと考えられない規模の大きさと運営実態のイベントです。
毎年、審査委員長をお願いしている建築家・圓山彬雄さんの言葉では
こんなイベントをこんな小さな団体が行っていることは
奇跡に近い、ということ。まさにその通りだなと感じています。
なかなか、運営資金も潤沢には集められないし、
中小企業の足下も、けっしてそれぞれ、安泰とは言えないなか、
ボランティア的に続けていくのには、困難を伴うものです。

ことしのコンクールの受賞作品は、
築40年以上という、木造住宅。
これまで何回か、使用途の変更が繰り返されてきた建物。
その残滓を引きずっていて、間取りが細かく、広くアトリエ的にしたい、
という施主さんの希望には似合わない建物でした。
リフォームの前後の写真を並べてみましたが、
まさに、ここまで変化させるのには、大変な努力が必要。
ここまでくると、確かに残す意味、ということをもう一度、再検証すべき
そういう建物再生だったといえると思います。

しかし、その意味で建築の保存再生について、
その工事プロセス自体で、多くの現状での問題点などが明確になった
ともいえる建物でした。
きのうは、集まったみなさんに工事を担当した工務店の方と、
工事の進行に沿った解説を行ったのですが、
つくずく、前記のような思いを強く抱いた次第です。
このブログでは、これから工事プロセスに沿って
明日以降、いくつかのポイントをまとめていこうと思います。
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窓辺のしつらいから

2006年11月15日 07時23分55秒 | Weblog

写真は秋田市での取材でのもの。
ディテールにたいへんなこだわりを持っていた施主さんで、随所に
細やかな小物使いが見られて感銘を受けました。

いるんですよね、こういう方。
建築を建てる側って、基本的には「背景」としての演出は出来るけれど
最後の空間の質を決定づけるのは、やはり施主さんの感覚。
この写真で言えば、上下窓や壁の質感・色合い、棚の造作といった部分は
建築の側の事柄といえますが、
照明などの計画、飾るものの選択、ここの場合では台所シンクの選定、
といった部分は、施主支給もふくめて施主さんの感覚に負うところが大きい。
こういう「空間への想像力」っていうものが、
自分なりに持っているって、なかなかいないんですよね。
たぶん、こちらの方なら、インテリアコーディネーターみたいなことも
素地としては持っているのではないかなと思います。
(実際に職業として似合うかどうかは、その他の要素、
主に、コミュニケーション能力の部分が重要ではありますけれど)

あるひとつの旋律を持った空間意識、美の感覚のなかに包まれるというのは、
何とも言えず、ここちよさを感じるものです。
考えてみれば、こういうことを感じさせるような教育っていうのが、
存在していないような気がしています。
こういう感覚って、生きていく上では大切な部分なのです。
「空間を豊かに楽しむ能力」といったことなんですが、
情操教育のなかでも、きわめて大切だと思うのです。
いい音楽を楽しむ、いい絵画や芸術を楽しむ、
というのは教育カリキュラムに入っているけれど、
いい空間を楽しむ、っていうことについての土壌がないと思います。
いまのところは、こうした能力はひたすら人的な体験の集積のみに
頼って存続してきている、あるいは、相伝的に
人から人へ、技術伝承されている、ということなのでしょうか。

こういうここちよくデザインされた空間は、
ひとを和ませるし、ひとの本然に戻させるような時間を与えてくれます。
是非、こういう感覚領域についての
教育プログラム、どこかが本格的に取り組んで、
一般のみなさん向けにやってみたらいいのではないでしょうか。
けっこう、現代人にとって大切な心的領域だと思います。
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弘前の街にて

2006年11月14日 06時42分10秒 | Weblog

すっかり寒さがつのってきて、札幌では遅かった初雪も降りましたね。
この時期になると、朝、なかなか日が昇ってこないので、
早朝散歩の時間が取れなくなってきます。
だいたい、いま時期だと、6時半を過ぎないと明るくならない。
で、1時間も散歩すると、そのあとの仕事の段取りに影響してくる。
そんなことで、寒いと言うよりも、時間が取れなくなって
やむなく散歩しなくなってくる、という時期なんですね。
しかし、そこへいくと、出張の時って、比較的に時間が取れる。
そんなことで、先日、弘前の街を早朝散歩。
というよりも、久しぶりだったので、すっかり建築散策になってしまいました。

弘前の街は、文化的な建築が多く残されている街で、
お城の周辺地域、城それ自体も含めて、見所がたくさんありますね。
そんなお城まわりで発見したのがこの写真の家。
40年代か、50年代か、いずれにせよ、
モダンデザインのユニークな家ですね。
端正なキュービックボックスに、壁は原色っぽい彩色で
カラフルに塗られていますが、まぁ、落ち着きのある色合いとかたち。
面白いなぁ、ととなりの駐車場側に回り込んで、
右の写真のような玄関脇の窓飾りも発見。
え、むかしのアップルコンピュータファンの人の家?
って思わず、思ってしまうようですよね(笑)。
そうじゃなくて、きっと、リンゴの街・弘前、津軽のシンボルとして、
住宅にもあらわしてみた、というところなんでしょうね。
いや、しゃれておりまして、脱帽いたしました。

こういう建築がメインストリートに残っているというのは、
素晴らしいことである反面、この地区に現代的な都市機能が形成されていない、
ということも同時に表現しています。
そのへんが地方都市という存在の悩ましさではありますね。
先日紹介した、東京の変貌し続ける街並みと比較したとき、
いろんなことを考えさせてくれる街並みだと思います。
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和洋一体型テーブルから

2006年11月13日 06時19分33秒 | Weblog

このテーブル、奥の畳小上がりと手前の椅子、両方から使えます。
って、よくあるんですが、畳小上がりの下側を収納などに使う場合が多い。
場合によっては、畳のコーナーは掘りごたつ風に椅子のように使えるケースもありますね。
こういうインテリアって、いろいろな家族構成や
そのときの気分で、食事のシチュエーションに変化を持たせられます。
たとえば手前側では、ふつうの食事を取って、
酒が入ってくると、奥の畳でごろっと横になったりしながら
のんびりと楽しむ、ってような使い方。
まぁ、ただ単にテーブルとする方が、コスト面では有利でしょうね。
こういうスタイルにすると、内装での造作工事部分が増える。
でもまぁ、材料代などはそうは大きく変化しませんから、
大工手間の分だけといってもいいかもしれませんね。
そういう意味では、驚くほどのコストアップにはならないかも知れない。

しかし、関東などでは、こういうの、大変かも知れませんね。
先日の取材の時に、東京で設計事務所をやっているひとから
話を聞きましたが、関東ではなにせ、大工技術の劣化が著しいのだとか。
断熱気密といった住宅性能のレベルのことなどは、夢のまた夢のことで、
まともな木工事の技術段階がきちんと出来ていないようなレベルだそうですね。
それなのに、マンション内装工事などの仕事は山ほどあるので
施工の職人さんの引き合いは強い。
需要と供給のバランスが、いびつなかたちになっているので、
現場のレベルはどんどん品質が落ちていっているのだとか。
聞いただけの話なので、もちろん断定は出来ませんが、
そういう施工の技術レベルということでは、
首都圏と各地方では、明確に差が出来てしまっているというのが実感とのこと。
って、首都圏がレベルが上で、地方が劣っているというのじゃない、
その反対なんだ、というところがある意味、すごいことですよね。
地方で、設計の仕事をすると、とにかく廉価な予算でも
仕上がりが望む以上のものに出来る、という思いを持てるそうです。
一方で、首都圏で建築の広告情報の仕事をしている人に聞いたら、
ほかのなんでもの常識で考えて、
首都圏の住宅は「高いし、きっと品質もいいのだろう」と素朴に思っている
そういう受け手の意識というのもあるように感じます。
なにしろ、情報の送り手・媒介者がそう思っているのですから、
そういった情報が、ユーザーに届けられているのが実態なのかも知れません。
確かに土地のコストは高いので、最終的な住宅価格では
高いものになっていますが、それと品質とは、
極端に言えば、なんの関係もない、というのが現実なんです。
品質や価値観とは違うことの比重が、価格決定の最大要因である、
といういびつなマーケットというのが、首都圏の住マーケットのようです。
さてさて、どうなんでしょうか、ね。
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不老不死温泉・露天風呂

2006年11月12日 06時02分29秒 | Weblog

またまた、寄り道の一席。
白神山地のふもと、青森県西海岸を南下中、道路脇に「不老不死温泉」の看板。
こういうのに弱い。
好奇心がうずいてしまって、通り過ぎたあと、Uターンして行ってみました。
かなり有名な温泉なんですね。
ひんぱんに車が行き交っていまして、お客さんが多いようです。
日帰り温泉と、宿泊用とはお風呂も別になっていました。
で、日帰りの方に行ったら、普通の内風呂とは別に
海辺に天然露天風呂があるとのこと。
これはもっけの幸いとばかりに、さっそく行ってみました。
ありましたね、すごい。
まるで、岩浜にそのまま、お風呂を作ったようになっています。
左右に分かれていて、右は女性側で、左は「混浴」側。
しかたなく(?)、混浴側に入りました。(笑)
いや、あきれました。
誰もいませんでしたから、写真撮ってみた次第ですが、
ごらんのような絶景のなかに、湯船が浮かんでおります。
これは、すごい、ということで、さっそく裸になって湯船に。
湯は、塩化物強塩泉のようでした、とにかくしょっぱいです。
ごらんのとおり、黄色で、まぁ、泥湯ですね。
なんといっても、開放感が実に素晴らしい。
波しぶきが岩にあたって、高く舞い上がっておりまして、
ほんとうに海のなかで、温泉に浸かっている感じそのままです。
お湯は適温で、いつまで入っていても熱くもなく、ぬるくもなく、ってとこ。
まぁ、そこそこに上がりましたが、からだをタオルでぬぐうと
どんどん、茶色になっていきます。
黄色の沈殿成分が、強烈なんでしょうね。

入浴料は、600円也。
このほかに内湯にも入れるわけですが、
この露天温泉に浸かってしまえば、もういいや、と遠慮いたしましたです、ハイ。
ということで、寄り道、都合30~40分でしたが、
きのう紹介した「千畳敷」のように、日本海側のこうした海岸線の景観は、
度重なる地震で隆起したりして、形成された岩浜なんだそうですね。
普段はなかなか、東北、海岸側って行かないものですから、
たまにこうして、海岸側、日本海側も、太平洋側も、
回ってみるのは、いいですよね。新鮮で、とてもたのしい。
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犬も歩けば・・テレビドラマ撮影!

2006年11月11日 05時51分19秒 | Weblog

実は私、学生時代には演劇サークルに入っておりまして
って、これがとんでもない大根役者、ということを骨の髄まで認識したことがあります。
まぁ、役もそんなような役だったのは、
演出・監督の慧眼がなせる技だったのでしょうね、
おかげさまで、きれいさっぱりと、そういう思いを消すことが出来たのは
そのときの経験と、感謝してきております。
で、カミさんも学生時代には演劇をやっていまして、
なんとなく、そういうものには縁のある方なんですけど。

きのう、移動中に青森県西部の日本海側・千畳敷、という名勝地を
通りかかったところ、出会いました。
ときどき、見ているテレビ朝日系列の「土曜ドラマ」の撮影。
だいたい、このシリーズは「なんとか殺人事件」という謎解きストーリーが
多いと記憶しています。それも、全国の観光スポットを
これでもか、とパブリシティする内容。
きっと、制作費の捻出と旅行気分の演出という
一石二鳥を狙っているに違いない、というような企画が多い。
って、ちょっとうがちすぎの見方かなぁ(笑)。

車を走らせていたら、突然、人だかりだったので、
単調な海岸線風景の眠気覚ましと、さっそく見学してきた次第。
そういう人が多いようで、手慣れたスタッフのみなさんに
整理されながら、にやにやと喜んでおりました。
よくいますよね、そういうお馬鹿な手合いが。あれですね、完璧。
きれいな女優さんが、タクシー運転手とセリフを交わすシーンの最中。
写真も、迷惑にならないようにフラッシュなしモードで撮影しましたです。
たくさんのスタッフが寄ってたかって、
メガホンを持った監督さんを中心に、やっていました。
整理の方に聞いたら、12月9日(土)の放送予定分なのだそうです。
一ヶ月先ですから、けっこう短時間で仕上げるものなんですね。

まぁ、残念ながらカメラには写っておりません。(笑)
って、当たり前ですね。
単に歓迎されざる野次馬を楽しませていただいたところ。
で、早めに秋田に着いたら、なんと秋田ではTBS系列局がない。
ご存知、日ハム、きのうはアジアシリーズ戦っていたのに(!)。
きっと罰が当たったのでしょうか(涙)。
ということで、テレビで悲喜こもごもの一日でございました。
きょうはまじめに仕事で、取材いたしますです、ハイ。
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