三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

建長寺・格天井額絵

2010年03月24日 06時49分01秒 | Weblog



私のブログ、いくつかのブログサイトに書き込んでいますが、
その内のひとつでは、毎日のアクセスが出ます。
見ていたら、最近、ページビューが増えています。
ついに4桁台に突入いたしまして、びっくり。
来ていただいた方が、ついでに過去のページもチェックするということ。
たぶん、連休でチェックしなかった方が、
久しぶりに見て、まとめ読みしていただいているのでしょうか?
いずれにせよ、見ていただく方が増えるのはうれしいので、頑張ります(笑)。

毎日、一枚ずつの写真とそこからつながる話題、
っていう構成にしております。
気になったポイントではたくさんの写真を撮るので
必然的にそのテーマが増えざるを得ない。
で、本日も鎌倉建長寺の話題で恐縮です(笑)。
まぁ、大仏さんや鶴ヶ丘八幡、長谷寺など、ほかの所にも行っていますが、
わたし的にはやっぱり建長寺がいちばん見どころがあると思います。
なんというか、寺の格がどうも一段違うように思えるのですね。
王朝国家の奈良、京都の国家建設寺院と同様の格式を感じるのです。
平将門からずっと続いてきて、やっと成立できた「東国国家」として、
そういう自主独立の気概、西国国家に対する気負いのような
部分が、どうにもあふれ出していると感じさせられるのです。

写真は、仏殿の天井の様子であります。
すすけていて、なおかつ照明もなく暗いので
よく見えないのですが、Photoshopで若干の修正を施すと
こんなように見えてきます。
格天井の1枠ごとに、金箔の額絵が飾られております。
壁面にも同様に金箔絵画が飾られているようですが、落剥が激しく
絵柄が判然としません。
しかし天井の方は、明確に鳥の絵が見て取れますね。
たぶん、天上世界を乱舞する「極楽鳥」の様子ではないかとモチーフを想像します。
この仏殿は江戸期の「霊廟建築」の移築ということなので、
描かれている世界は、日光東照宮のようなキッチュな極彩色感覚。
禅の寺としては、どうも似合わないようではありますが、
しかし、建築としては大変面白い意匠性を持っていると思います。
こういう内部意匠なので、すすけているのではもったいない。
極彩色曼荼羅的世界をぜひ、復元して見せてもらいたいと思うのです。
こういう絵画修復、建築復元の記録映像などを
何度も見ていますが、まことに気の遠くなるような作業なので、
大変だとは思うのですが、期待したいなぁと思う次第であります。
そもそもが江戸にあったものをわざわざ移築したという建築なので
そういう国家的財産であるという意識は幕府政権は持っていた。
まぁ、その目的が徳川氏連枝のための霊廟建築、という点で、
多少、割り引かれる部分は出てくると思いますが。
どうなんでしょうか。







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