三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

社会的人口減少

2008年06月10日 06時23分57秒 | 状況・政治への発言


きのうの続きです。
って、どうもこういう話題はシリアスすぎるかなぁ(笑)。
でもまぁ、先行きのことを考えるのは冷静に判断しなければならない。

人口減少って、日本では縄文の末期に気候変動の結果としてあったそうです。
ただ、これはあくまでも推定のことなので、まぁあまり考慮しようがない。
それ以外では、江戸中期の冷害に襲われて不作が続いた時期。
これはオホーツク海高気圧が東北関東にかけての地域に
冷たい夏をもたらして、基幹産業である農業が壊滅的に被害を受けた時期ですね。
この頃には、天明の大飢饉など、すごい被害がもたらされている。
ただし、この時期でも、西南日本では人口増が見られていたと言うことで、
東北太平洋側北部地方のように一部では、人口半減近い減少というなかで、
全体としては、そう大きな人口減少ではなかった。
むしろ、人口減少と言うよりは、停滞期というようにも考えられます。
あとはもう一度、第2次世界大戦による「社会的減少」。

前2回はいずれにせよ、自然エネルギーのみに依存する社会構造のなかで
天候の変動が直撃した、という事態だったのですね。
こういう概括からすると、
これから到来する、といわれる人口減少は、
現在の少子化の傾向分析から導き出されている考え。
宋文州さんのように、日本人というDNAが人口を無意識的に「調整している」のであって、
構造的にそのような人口減少などは起こらないのではないか、
という意見を述べられる方もいます。
このあたりの論議がきちんとされる必要があるのですが、
経済とか、企業経営とか、長期的戦略立案など、
あるいは国家の政策基調の部分では、こういう悲観的(?)な分析を基本にして
そうなったとき、どういうようにやっていくか、
という考えになっていくのは当然といえる。

少子化、というのが根本的な問題なのですが、
なぜ少子化が進行しているのか、
それは避けられないことなのか、
どうも、よく理解できないと思えるのですね。
増えすぎてしまった人口が自然的に調節をしようとしているのでしょうか。
それとも、第2次世界大戦の結果、ショック的に人口減少した
日本民族が、そのDNA的危機感から人口急増をもたらし、
そのことの調整過程が現在である、というようにも考えられます。
一定の減少は進行するだろうが、
ある時期で減少スピードが停滞して、ゆるやかな人口数停滞がはじまると
考える方が自然ではないのでしょうか?
こういう問題になってくると、直感的な予測の部分になってきますね(笑)。
どうもこの問題、不安感ばかりが先行しすぎではあると思われます。
いかがでしょうか?

<写真は再び無関係です(笑)北海道の大規模漁家保存建築>

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