当社事務所建築リノベ改修、続篇です。
札幌軟石(石山軟石)を先日、切りだしている山に行って購入・運搬してきた。
この山は表面に積層している土壌、植生を一枚めくれば
山そのものが支笏湖カルデラからの「火砕流」本体が石化したと一目瞭然。
そしてその山を代々受け継いで所有している辻石材さんが
計画的に切りだして、石山軟石・札幌軟石として出荷している。
以前、一度雑誌の取材で掲載した経緯もあって、
たのしくご説明いただき、購入させていただけました。
この札幌軟石、出荷単位で100mm厚みで、長辺930mm短辺420mm程度。
重さは、推定ですが50-60kgは優に超えた感じで
70-80kgくらいはある感じです。
これを4コ用意していただいたのですが、カミさんといっしょの買い出しで
即座に「1コでいいっしょ!」というキビシイ断定口調。
おいおいでありますが、わたし自身も
「これ4コだといったい、なんぼの重さなんだ?」と尻込みするところもあり、
彼女の顔も立て、お願いして4コのところ3コにしていただいた。
しかし乗っていったクルマは普通乗用車、HONDA・VEZEL。
なんとか荷台スペースを拡大して重機で積み込んでいただいたけれど、
今度は家に戻ってからは、下ろさなければならない。
さらに玄関前の想定場所への「敷き込み」もやらなければならない。
一応、カミさんと娘が生温かく(笑)見守り、手伝ってもくれるけれど、
主体は唯一の男のわたしひとり。
で、辻石材さんから下ろし方も教授いただき、運び方も教えていただいた。
下ろすのは段ボールなどでクルマに傷つけないように保護しながら、
同時にその段ボール面に軟石を「滑らせながら」慎重におろす。
ただし下ろす時は短辺を下にすること。
そこでいったん安定を得てから「立てた」まま、左右にずらしながら
移動させれば重量がカラダに全部かかってくることはない、ハズ。
が、そううまくいくかどうか不安いっぱいだったのですが、
なんとか、土曜日には敷き込みは完了していました。
おかげさまで完全に腰に来て体力終了。マッサージさんのお世話に(笑)。
で、前日の東大・前先生などの訪問を終わらせたきのう朝、
スタッフの男性3名の協力を得て、据え付けの想定位置まで修正設置。
さすがに3人の力で動かせば、容易に動かすことはできました。
写真で敷き込み前、敷き込み後は確認できますが、
こんなふうに印象が変化し、また、動線的な上下差が解消して、
玄関出入りがスムーズになっております。
美観的には位置、質感ともわたしのイメージ通り。
で、土曜日ー日曜日には雨も降ったと言うことで、
敷石上に雨だれ跡が残されていたのですが、
この風合い、表情はまことにすばらしい自然のデザインが感じらます。
こういう表情の変異がそのまま楽しめるすばらしい素材。
さて、これから、微妙ながたつきの修正のためにDIY的工夫、
いろいろと考えて施工していきたいと思っています。
ふ〜〜、やれやれ。
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