三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

福島県について

2011年10月19日 06時50分06秒 | Weblog





きのうは、朝7:30に家を出て、いったん千歳から羽田に向かって
9:30出発から11:15羽田着。
そこから大急ぎで東京駅から新幹線に乗って福島へ。
12:08出発で13:46着という移動でした。
都合、おおむね6時間という時間距離。
福島での講演が終わったあとは、つくばと東京で要件があり、
東京の往復の方が合理的ということです。
移動時間も、ずっとパソコンとにらめっこしながら、
パワーポイントデータに手を加えておりました。
飛行機の中でずっと作業していたので、
パソコンのバッテリーが残量厳しくなり、
やむなく3000円の追加料金で、東京ー福島間はグリーン車利用。
座席に電源があるのですね。
そのお陰で、移動時間も有効に利用できて
作業時間として確保できまして、
まぁなんとか、最終滑り込みでデータ作成は間に合ったというところ。
講演後、多くのみなさんと情報交換も出来まして、
大変有意義に過ごさせていただきました。

なんですが、
福島の方から、「福島に来るということに危険の感覚はないですか?」
と、逆に聞かれまして、
ちょっとやるせない思いが致しました。
まぁわたし自分自身は、まったくそういう感覚はないのですが、
国民の多くの中に、残念ながらそういった感覚はあるのでしょうね。
やむを得ないと思う一方、
福島のみなさんのことを考えると、なんとも悲しい。
たしかに放射線被曝というような可能性自体はあるのでしょう。
しかし、そういうなかで福島のみなさんは生きている。
ことしは、福島産のももが値段、ずいぶん安く購入できて
わたしはずいぶんいただきました。
本当に、え、なぜ?というくらいに安かった。
もちろん、そのわけは明白ですが、
そこに暮らしているみなさんには、生業というものであるわけです。
危険性があるから、遠ざける、というようには
わたしはやっぱり出来ない。したくない。
そんな思いをしながら、お話を聞いておりました。
福島県のお米について、安全であると、知事さんが宣言したということですが
一方で、市場流通ではなかなか理解されないという。

大変デリケートな問題は含むのですが、
しかし、モンスター化しているような福島忌避感情のようなものは
どうしても許せないなと思ってしまいます。
花火の類まで危険性があるといって拒否させる「市民」って、
「自分さえ安全であればいい」モンスターそのものではないか。
住宅の事業者さんたちからも、
子育て世代が避難している現状で、事業が厳しい、という声を聞きます。
しかし、そういうなかで
「明けない夜もない」という言葉も聞きました。
本当にその通りで、少なくともわたしたち年代の日本人は
この福島の危機に、ある意味で、連帯すべき義務もあるのではないかと
そんな思いでおりました。
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