三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

移住ブームって本当に来るのか?

2006年03月26日 06時14分25秒 | Weblog

リプランでは北海道版の連載企画として
「北海道で暮らそう」というシリーズを展開しています。
本州、首都圏地域・関西などの大都市圏から、仕事退職後、
北での暮らしを夢見る人はけっこう多いんですよね。
以前取材した美瑛の奥に入居した方は、購入した敷地がなんと2万坪。
南面の日当たりのいい斜面に家を建て、趣味のように菜園を楽しんでいるのです。
で、そういうひとたちは、建てる家もそういう思いがストレートに表現された家です。
写真は、今回の最新号で紹介している家ですが、
大都市圏では考えられない立地条件のよさが、
きわめて低予算で叶っちゃうんですよね。

そんなことから、団塊世代のみなさんの定年後の新しい「ついの住処」として
大都市圏ではない、広い北海道や、海洋性気候で温暖な沖縄という
南北の人気地域に向かっていく可能性が高い、と言われているのですよね。
取材していて、このことは肌に感じているのですが
さて、実際にどのようにブーム化してくるものなのか、まだまだ未知数です。
そして、完全な住所移転という形ばかりではなく
2地点居住型、とでもいえるようなライフスタイルを選択する人たちも多いと考えられます。
すでに沖縄ではリゾートタイプのマンションがけっこう目に付くし、
一方で札幌の中心部での旺盛なマンション需要などを見ていると
このような形で、すでに移住需要というのは顕在化してきているのかも知れませんね。
戸建て住宅というか形よりは、やっぱり、転売が容易で
管理にも手間がかからないマンションの需要がいちばん多いのかも知れません。
でも、最初はそういう需要が出ても、いずれは本格的な
戸建て住宅の、土地に根ざすような需要も出てくるでしょうね。
いずれにせよ、大都市圏のみなさんにとって魅力的な居住環境というものが
これからのこうした需要には最重要。
その意味では、地方のビルダーの企画力が試されているとも言えますね。
さて、ほんとうに人口の大流動時代みたいなのが実現するのか
そのときにどのような居住スタイルが生まれてくるのか、非常に興味がありますね。
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