三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

文明の自滅現象

2011年09月23日 08時51分22秒 | Weblog






かつて理論物理学者のスティーヴン・ウィリアム・ホーキング博士は、この銀河系に存在する知的文明を持った惑星が200万は存在するだろうと明言している。しかし、100年と持たずに絶滅しているとも語っている。自分たちでは使いこなせないオーバーテクノロジーを手に入れたことで、自滅してしまうというのだ。

最近、地球から640光年の近さにある
オリオン座ペテルギウスが超新星爆発を起こすことが
確実だというニュースが流れています。
そういう専門家ではない、一市民ですが、
そういうことで気になって、いろいろ調べていたら、
ホーキング博士って、こういう言葉を残していたのですね。
文明を使いこなすことができない。
作って、それが使えなくなるなんて、っていう素朴な疑問が湧き
一見、論理矛盾じゃないかと思われるようなのですが、
よく考えてみると、まさにその通りだなぁと思われますね。

ほかでもない、わたしたちの日本社会の状況ですね、
っていうか、いまの世界全体の状況であるかも知れません。
民主主義という政治制度、
行政機構としての官庁システム
教育制度のトップ、大学教育の専門化による矮小思考の蔓延。
とくに原発技術のコントロールシステムの破綻ぶり。
教育システムが目指してきている人材教育の基本方向性の疑問。
さらには、マスコミの劣化ぶりの露呈。
などなど、せっかくの歴史経験を積み重ねて
現代社会を構成している基盤部分で、
機能不全の現実が、蔓延してきていると思います。
社会というのは、人間という類としての生命体にとって
非常に、その存在の根源に関わるシステム。
東日本大震災以降の社会で、
原発事故のプロセスについては、ロードマップが示されているけれど、
それ以外の被災からの復興については、
いまに至っても、大きなロードマップがない。
地域自治体に丸投げして、「復興計画」というものが起動しない。
こういった現実を見ていると、
そろそろ、自滅的な事態に近づいてきているのかと不安な気持ちになる。
どうも、この社会をコントロールする、ということについての
全体での討論が必要な時期ではないのか。
3権の分立、立法・行政・司法というように言われ、
世論がそれを監視する、という社会システムが
民主主義の根幹といわれたけれど、
とくにマスコミの機能低下が顕著だと思います。
先般の「オフレコ発言」による大臣の交代などは、
学校の成績だけ優秀だった、未熟な「記者」たちの暴走としか思えない。
ああいうことについての論議の場はどう作るべきなのか、
マスコミについての世論はどう作ればいいのか。
どうも、いろいろに目立ってきた民主主義のほころびに、
ブラッシュアップが必要ではないか、そう思います。

<写真は、北方民族のテント状の住まい模型>
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