三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

マンション騒音問題~3

2007年10月06日 06時28分54秒 | 住宅性能・設備




ここにきて、マンション騒音、近隣騒音の問題への判決が
相次いで出てきています。
きのうは、200m離れた近隣公園の噴水で、こどもたちが歓声を上げている「騒音」に
耐えられないという訴訟に対して、原告勝訴の判決。
原告はマンションの住人で、部屋の中はその最中で60デシベル程度だったということ。
ちょうど、東京都の騒音条例のページがあったので、
そこからレベルの基準値を抜粋したのが、上の表です。
これでみると、60デシベルというのは、普通の会話レベルということ。
こういう判決は、あくまでもこの周辺的状況をしっかり把握しなければ、
うかつには論議できないとは思いますが、
噴水で遊ぶ子どもの時間帯を合わせて考えると、
公共的な公園のなかでのことでもあり、それを認識した上で
住居を選択した近隣住民としての受忍限度内のことではないのか、
そういう印象も受けられるところだとは思います。
さらに言えば、そもそも200m離れているほどであれば、窓の気密化をしっかりやれば、
たぶん、音をかなりレベルダウンすることは可能なハズ。
そういう方向での解決はなかったのか、いきなり公共の公園が
使用の制約を受けるというのは、ちょっと理不尽な気もします。

しかし、このマンション騒音問題は奥が深い。
きのうも書きましたが、実はわたしも苦い経験があります。
いまから25年以上前なのですが、住んでいたマンションで、
上階の方が、夜中にドラムを叩いていたのです。
ちょうど、わが家の寝室の上が息子さんの部屋と言うことで、
ガンガン響いてくるのですね。
音にはいろいろなタイプのものがあるのですが、
ドラムスの場合は、低音域から高音域まで幅広いので、
ちょっと、どうしようもない、受忍できない騒音でした。
で、お願いに行きまして、そのときは止めていただけるのですが、
何日かするとまた始められる。
何回も苦情を言いに行くこと自体も、やはりストレスは溜まるものなのですよね。
息子さんも音楽をやりたいという欲求はわかるのですが、
やはり、夜の就寝時間にやられると、近隣住民としてはたまらない。
かれはかれなりに、ドラムスをたたける時間の制約もあるのでしょうが・・・。
そんな状況に、「まぁ、こりゃ、マンションは住むものじゃないな」と思った次第。
いくら「区分所有」という、権利を持った不動産資産とは言っても、
近隣関係への音の配慮などは、お互いに言いようがないストレス。
こどもにも、そういう環境はどうなのか、と考えて、
戸建て住宅を指向するようになったのです。
それと、同時期にNHKでマンションの絨毯のダニの問題が特集で放送され、
マンションのフロアを板張りにするブームもあったのが、
こういう生活騒音問題の拡大に影響したという記憶もあります。

そんなことで、わたしどものNPO住宅110番HPのアクセスもうなぎ上り。
みなさん、だいぶ、関心が高くなっているように思われます。
そんなことから、急遽アンケートも実施することにしました。

マンション騒音緊急アンケート

こちらで、みなさんのご意見をお聞かせください。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« マンション騒音_2 | トップ | 前九年・後三年の時代 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

住宅性能・設備」カテゴリの最新記事