三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

カンディハウス創業者長原さんを偲ぶ会

2015年11月15日 06時59分14秒 | Weblog
北海道のひとつのプライドとして
カンディハウス創業者の長原實さんがいます。
長原さんは、家具職人を志してカンディハウスを立ち上げ、
世界的な企業にまで育て上げた立志伝中の人物。
数回はお目にかかっていますが、深いお付き合いはありません。
ただ、高校同期の友人に渡辺直行という友人がいます。
かれはこのカンディハウスの長原さんの後継の社長になり
その後いまは、同社会長を務めている関係から
長原さんは,友人の父親のような存在として
リスペクトさせていただいていた方でした。
その長原さんが1月前に亡くなられ、その「偲ぶ会」が昨日開催。
謹んで参列して参りました。

だんだんと人を送るということが増えてきますが
きのうの場合は、その友人の視線で見させていただいていました。
長原さんと、かれ渡辺君との人間関係の様子が
言葉の端々から伝わってきて、
仕事や人生上での大きな存在との出会いについて
こころのなかで反芻するように聞かせてもらいました。
出会いのときのこと、会社がはじめて海外に進出するときに
入社4~5年で志願してアメリカ西海岸サンフランシスコに行ったこと。
そんな若造を信頼して送り出してくれたこと。
「すこし出る釘くらいの行動」を積極的に後押ししてくれたこと。
そしていつも反抗するような言動をして、
ハラハラさせていたに違いないこと等など、
まさに父親が反抗的な息子と接して来たような人間関係の件には
まことにほほえましく、また素晴らしいなと感じていました。
そうか、渡辺にとって長原さんというのはそういう存在だったのか、
そんな存在を持っていた友人が誇らしくもあり
また、まぶしく羨ましくも感じたのです。
ひとの寿命、命というのは限りがあり、
自分一個でできることには限界があります。
そうであれば、いちばん大事なのは次の世代を育て上げることでしょう。
とくに創業者の場合には、その魂魄のようなものを伝える必要がある。
厳しくもあり冷徹でもあり、そして暖かみもある
そんな継承が必要なのだろうと思います。
渡辺君はいま同社会長として、次代の後継者も育てている。
自分の先人を看取り、そして次世代にバトンタッチしている。
そういうかれにしか感じていない部分に、
いろいろな想念が沸き起こりながら、耳を傾けていました。

いい会に呼んでいただけたと感謝しておりました。
合掌。








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