きのう、子育て手当支給のテーマで書いたら
あるブログサイトでは、ページビューが一気に10倍になっていました。
民主党政権に対して、いろいろ逆風が吹き、
普天間基地問題などでは、
まぁどうなんだろと思われる状況ではあると思いますが、
しかし、この子育て手当の政策方向は間違ってはいないと思います。
この政策についての考え方は、民主党の参議院議員で、法務政務官を務めている
中村てつじさんのブログでも、触れられていました。
http://d.hatena.ne.jp/NakamuraTetsuji/
そんななか、いろいろ見聞があり、
30代の世代意識とか、身近なひとたちの意識とか、
家づくりと子育ての意識などを学ばせていただいていました。
いまの30代のみなさんは、
わたしたちのような団塊、もしくはちょい後世代とは違って、
右肩上がりの経済成長、っていうような体験を持っていない。
なので、身の丈にあった生活態度が身についている部分が大きい。
できることの範囲をしっかり見つめていて、
そういうなかで、しっかりした幸せの構築という視点を持っている。
住宅でも、案に相違して戸建て住宅志向が強いということだそうです。
やはり、誰かの考えに一色に染まる、という感じはない。
あくまでも自分たちなりの価値観を物差しとしてしっかり持っている。
そして実現したいのは、自分たちらしい暮らし方の実現という点。
だれかが考えた「好奇心に満ちた刺激的な暮らし」という概念ではない。
自分があり、家族があり、実現したいやわらかい生活環境のイメージがある。
悪い言葉で言えば、小市民的というように言えるかも知れませんが、
低成長というか、明日の暮らしがきょうの続きであって
けっしてバラ色とは限らない、という時代感覚には
似合っている生活態度ということが言えるかも知れません。
先進国家の市民は、これからこのような考え方で
生きていくほうが賢明であるし、その方向しかないとも言える。
中村さんのブログを見ていても、
製造業の右肩上がり的な発展は今後とも見込まれず、
そういう産業分野では、新興国の労働力と苛烈な競争をしなければならない。
そういう位置にわたしたち日本社会の市民は今後置かれていく。
そうであるならば、
「豊かさ」ということの実質的な意味合いを
各個人がしっかり把握して、目標として明確にしていく必要がある。
そのとき、住宅環境というのは、きわめて重要なファクターになると思う。
社会を構成する基本単位としての住環境の重要性がもっと高まる。
それは幸せや豊かさの、一番大切なファクターに他ならないと思われるのです。
ちょうど北欧諸国のみなさんの価値観が手本になるかも知れません。
世界をリードする、といった価値観ではなく、
自分たちの日々の暮らしの豊かさを実現するために
必要な経済環境を考えていく、というような視点でしょうか。
この順序がきわめて重要になってくるのかも知れません。
「生活優先」というようなテーマになることなのでしょうか。
こんな方向性の中で、子育てということ、
次の時代をどう展望するかについての
真剣な環境整備が、いま必要なことの第一だと思います。
こどもたちに、日本にいて暮らしていくことが幸せや豊かさと
つながっていると感じられる社会。
そんな目標と言うことになるのでしょう。
わたしは、そんな方向性に未来を感じられると思っています。
北のくらしデザインセンター
NPO住宅クレーム110番|イザというときに役立つ 住まいのQ&A
北海道・東北の住宅雑誌[Replan(リプラン)]|家づくり・住まいの相談・会社選び
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます