本日は夕方から、ある建築関係の団体からの依頼で
講演を予定しています。
まぁ、定期的に、っていうようにときどき依頼があるのですね。
わたしは建築を専門で学習してきた人間ではなく、
むしろ専門外の雑誌編集・メディア側の発想人間ですので、
住宅建築の専門的な、たとえば断熱や気密といったテクニカルなことは
北海道の住宅を紹介するようなときに触れることはありますが、
そういう話がメインで講演で頼まれると言うことはあまりない。
しかし、住宅は年に100件以上は見に行く機会があるので、
メディア的に興味は深まってきます。
まぁ、強いて言えば、住宅建築に社会的に、あるいは情緒性的に関わっている、
とでも言ったらいいのではないかと思っています。
とくに歴史は大好きなので、
人間の生活,民俗的な視点からのアプローチが大好きです。
それと、マーケティング的な角度も織り交ぜながら、
お話を展開しています。
でもまぁ、講演が専門でもありませんので、頼まれればやりますよ、
っていうような立場でお引き受けしている次第。
毎回、パワーポイントでプレゼン形式でお話ししています。
やはり雑誌なので、写真は豊富に持っているわけで
みなさん、難しい話よりも、きれいな写真の方が見やすいので、頼まれるとも言えますね(笑)。
さて、今回のプレゼン作成で紹介する写真のひとつがこれ。
北海道に住んでいる人なら、よく見かけるタイプの家ですが、
他の地域ではあまり見かけることがない。
屋根が思い切り変形していて、???っていう雰囲気の住宅。
昭和40年代、大手ハウスメーカーが北海道に進出してきて
三角屋根の画一的なデザインが飽きられたことや
長尺鉄板が普及したことで、屋根のデザインの「個性化」が進んだようなのです。
その他の理由としては、雪対策というものもあったのではないかと思われます。
さすがに今日では廃れてきていますが、
北海道の住宅の歴史の中に、エポックを刻んでいるタイプといえます。
北海道の住宅が、日本的な伝統を離れて
より、自由になっていこうとした雰囲気を表していたのかも知れませんね。
ただ、デザインの個性化、というような面から見て、
こういう屋根形状でそれを表現するというのは、
さすがにちょっと、今日的感覚からすれば引いてしまう(笑)。
デザインというものは、こういうものとはすこし違うのではないかと思います。
まぁ、歴史的にはしっかり確認する必要のある住宅の形でしょうね。
北のくらしデザインセンター
NPO住宅クレーム110番|イザというときに役立つ 住まいのQ&A
北海道・東北の住宅雑誌[Replan(リプラン)]|家づくり・住まいの相談・会社選び