過疎地区でド田舎の我が家と職場近辺、それが関係あるのかないのかはよくわからないが、計画通り順調に停電している。
昨日は、初めて2回、合計きっかり6時間電気が消えた。1回目は午前中だったから給食がパンになった。2回目は夕方から夜にかけての時間帯だ。遅番で子どもを見ている最中、5時30分にぱっと消えた。さすがに夕方から真っ暗になると寒いし淋しいもんだ。今週は、皆さん早めのお迎えを協力してくれているが、6時を過ぎるとどっぷり日も暮れてしまう。2歳児の男の子が一人になってしまって不安気だ。懐中電灯をつけておやつのおせんべいを食べながらおしゃべりをしていたらお母さんが飛び込んできた。ほっと安堵の表情を見せながらも早速、懐中電灯で遊びはじめる。全く子どもはげんきんなもんだ。
帰り道は鉄道が止まっていたのでバスに乗るが予想通りの渋滞で動かない。経由駅で動き始めた地下鉄に乗り、家まで再びバスに乗り継ぐ。そうこうしているうちに停電が終わり、帰りつくころは町が明るくなった。がっ、道路がまだ渋滞中でバスが動かない!なして~~?みんなが降りたのでつられて降りて歩いていたら、なんとガソリンスタンド渋滞だった。その先はがらがら~。みんなガス欠なのね~。これは切実よね。しかしガソリンスタンドは閉まっているんだよ。はたして買えたのかしらね。
さて…、今日も2回停電の予定。早朝から電車が止まり、途中駅から職場まで歩いた。歩道は人でいっぱい。み~んな元気に歩いていた。今日も、給食はパン。でも給食の先生が考えてくれて中にはさむものをガラリと変えてくれた。午後も停電だからおやつはお菓子になる予定。なんでもいいよね。食べられるだけ幸せ~と思っていたら、停電がなくなった。ということで急遽、おいしいスパゲッティが出てきて子どもも大喜びだった。
地震からやっと一週間、なんか長かったなあ。お昼寝後のあの時間になると、また揺れてないかあたりを見回してしまう。やっぱりあの瞬間は恐かった…。電気がついて、やっと久しぶりにいつもの夜がもどってきた感じがする。電車も動くし、町も明るい。ジムに行ってエアロも出来た。明日も停電が中止になるそうだ。ほっと一息の連休が始まる。願わくば、被災地の状況も原発も落ち着いて欲しいものだ。
町が停電になって、改めて思った。今まで、なんと電気の無駄遣いをしてきたことかと。エスカレーターだってなければないで階段を登ればいい。ドアも手で開ければいい。店の電気だって見える程度のもので充分買い物は出来る。案外いいこともある。電気が消えるとなると、何時までに洗濯機を回してとか、何時までご飯を焚いてお風呂を沸かすとか毎日あれこれと段取りを考える。つまり、頭を使って老化防止になる。電車が止まってしまうと歩かなきゃいけない。これは、絶対、体に良い。こんなんでへばってる場合じゃいかんよ。自転車、徒歩は脂肪燃焼効果絶大、体脂肪が落ちてメタボ予防になる。暖房だって、たくさん着れば案外、なくても大丈夫。冷え性の私もたくさん着て寝たらあんかも要らず朝までぐっすりだった。
停電が終わっても…、我が家近辺は薄暗い。“陰影礼賛”、これぞ日本文化を見直す時ね。
はい、日本国民、みんな自分が出来ることをやってますよ!
少ない本数の電車には、辛抱強く並んで整列乗車している。地下鉄が動き始めた時の人の波、混乱が起きないように、順路を決めて誘導する、駅員さんと交通局の段取りは素晴らしかった。みんなが心のどこかで危機感を持っている。これは、みんなで乗り越えなきゃいけないって。
子どもたちには“未来”がないといけない。“希望”もないといけない。
この国の踏ん張りどころだ。絶対に負けない!