読書家の保護者に「先生、空中ブランコ、面白いっすよ~」と奨められて読んでみたら、ホントに面白かった。
人間不信のサーカス団員、尖端恐怖症のやくざ、ノーコン病のプロ野球選手。困り果てた末に訪ねた病院には、トンデモ精神科医・伊良部がいた。
この伊良部という医者がちゃらんぽらんで無茶苦茶で笑える。なんか外見もアノ物議をかもし出した野球選手に似ている模様。町医者のボンボンで地下の一室をもらって精神科を開業しているが医者としてのモラルなんぞ何にもないようなキャラなのだ。治療はビタミン注射を打つだけで、どんどん患者をドツボへと追い込んでいく。 だけど、ある日、患者は気づく。無理をしないで自分に正直にならなきゃいけないってことに。虚勢を張って生きていると疲れる。病んでいるのは今の世の中自体なのだ。
勧善懲悪でない不思議なヒーロー伊良部を通して、作者がさらりと投げかける現代社会への風刺。一億総精神病時代なのだ…。
人間不信のサーカス団員、尖端恐怖症のやくざ、ノーコン病のプロ野球選手。困り果てた末に訪ねた病院には、トンデモ精神科医・伊良部がいた。
この伊良部という医者がちゃらんぽらんで無茶苦茶で笑える。なんか外見もアノ物議をかもし出した野球選手に似ている模様。町医者のボンボンで地下の一室をもらって精神科を開業しているが医者としてのモラルなんぞ何にもないようなキャラなのだ。治療はビタミン注射を打つだけで、どんどん患者をドツボへと追い込んでいく。 だけど、ある日、患者は気づく。無理をしないで自分に正直にならなきゃいけないってことに。虚勢を張って生きていると疲れる。病んでいるのは今の世の中自体なのだ。
勧善懲悪でない不思議なヒーロー伊良部を通して、作者がさらりと投げかける現代社会への風刺。一億総精神病時代なのだ…。