くらげのごとく…

好きなことを考えてふわふわ漂ってるような
時間が心地良かったりする。
たとえ時間の無駄遣いだったとしても…。

空中ブランコ

2006年10月22日 | 日常あれこれ
読書家の保護者に「先生、空中ブランコ、面白いっすよ~」と奨められて読んでみたら、ホントに面白かった。

人間不信のサーカス団員、尖端恐怖症のやくざ、ノーコン病のプロ野球選手。困り果てた末に訪ねた病院には、トンデモ精神科医・伊良部がいた。

この伊良部という医者がちゃらんぽらんで無茶苦茶で笑える。なんか外見もアノ物議をかもし出した野球選手に似ている模様。町医者のボンボンで地下の一室をもらって精神科を開業しているが医者としてのモラルなんぞ何にもないようなキャラなのだ。治療はビタミン注射を打つだけで、どんどん患者をドツボへと追い込んでいく。 だけど、ある日、患者は気づく。無理をしないで自分に正直にならなきゃいけないってことに。虚勢を張って生きていると疲れる。病んでいるのは今の世の中自体なのだ。

勧善懲悪でない不思議なヒーロー伊良部を通して、作者がさらりと投げかける現代社会への風刺。一億総精神病時代なのだ…。

病は気から…?!

2006年10月22日 | 日常あれこれ
母の放射線治療も約3分の1が終了した。週5日、5週間かけて計25回照射する。母の話によると放射線って一生のうちで25回しか照射できないそうだ。だから、どんな人も25回なんだって。

ものの本に因ると、放射線にもいろいろ副作用があって、皮膚炎を起こしたり肺炎になってしまう人もいるらしい。母も年だから、きっと寝込むんじゃないかって心配していたが今のところ至って元気なのだ。「はあ、だるい」とか言っているけど、毎日ちゃかちゃか出かけていく。治療は30分もかからないで終わるので、帰りは病院の前にある生協で買い物をしてくる。そして午後はお昼寝タイム。考えてみると案外、規則正しいし、外へ出て医者や患者さんとコミュニケーションを取ってくるのもいいみたい。野菜を提供してくれる近所の農家の人にも「奥さん、元気ね」と言われて喜んでいる。人間にはメリハリのある生活が大事なのかも。

明日から、治療も後半戦。皮膚炎は確実に出てくるだろうけど、このままの調子が維持できますように。