くらげのごとく…

好きなことを考えてふわふわ漂ってるような
時間が心地良かったりする。
たとえ時間の無駄遣いだったとしても…。

ろくでなし再び…

2011年07月23日 | 藤原竜也



足繁く通った舞台DVDのお楽しみといえば…、特典なのである。WOWOWでも録画してもう何度も観たからいいでしょって思うけど…、その舞台裏が垣間見たくてアマゾンでポチッと予約してしまう。はい、ものの見事にホリプロさんの戦略に乗せられているね。この大いなる無駄遣い、わかっちゃいるけどやめらない。

「ろくでなし啄木」はお高いだけあって、特典がた~っぷり71分も入っていた。若者3人のぐだぐだトークが笑える。男性陣におちょくられる一恵ちゃんが可愛い。ある意味、天然なのかな彼女?いやあ、絶妙のコンビネーション。時は過ぎても、総司&平助&おひでちゃんのまんまやんけ~。勘太郎くんは育ちもよくて、今でこそ歌舞伎界のプリンスという言葉が似合うけど、結構、昔はぶいぶい言わしていたタイプじゃないのかな?竜也くんと同じにおいを感じるわ~。改めて、ナイスキャスティングですわ三谷さん。

その三谷さん、本番中で舞台袖でいろいろ仕掛けている。噂には聞いていたけど、まじにやっていたんだ。なんや?わざと笑わせようとして笑わないのが信頼関係だなんて?天才が考えることはようわからん。で、一恵ちゃんは笑っちゃて、竜也くんにはマジギレされたらしい。

そんな三谷さん、舞台上の竜也君を見て、立ち姿がきれいで、動きにきれがあり品もあるから、今までとは違った静かな役をやらせてみたいと思ったそうだ。まさに「遺恨あり」の六郎みたいな役だよね。さすが、竜也くんの役者としての本質を見抜いていらっしゃる。怒られたからって、この企画、ぽしゃらないでね。三谷さんが描く、竜也くんの“静”の作品に期待したいもんだ。

今年は、めずらしく舞台はこのろくでなし一本で終わった竜也君。その代わり、映画、TVと映像方面で活躍だね。特に「遺恨あり」が高評価されたことは大きかったね。映像でも進むべき道がまた広がった。

来年は早々から原点の舞台にもどる。やっぱり蜷川さんで、唐十郎作品だって。「蛇にピアス」の時、蜷川さん、次は“銀メガネ”だねなんて言っていたものね。そろそろシェイクスピアあたりが来るころかと思ったけど、あの震災以来、蜷川さんの目は国内に向いている気がする。井上ひさし、寺山修司、唐十郎と蜷川さんの同世代作家のリメイク作品が続く。

次回作は改装中のコクーンこけら落とし公演となり、ロープでタッグを組んだ宮沢りえちゃんと共演だ。すっかり舞台女優のりえちゃん。母になってどんどん存在感を増していく。このころには、地震も落ち着いて、復興の兆しが見えているといいな…。