くらげのごとく…

好きなことを考えてふわふわ漂ってるような
時間が心地良かったりする。
たとえ時間の無駄遣いだったとしても…。

対談・藤原竜也×蜷川幸雄

2008年01月06日 | 藤原竜也

はあ、夢のような1時間。一生懸命聞いていたつもりだったけど、全部思い出せない…。これはノーカットでTV放映して欲しかったわん。

定刻に舞台上に登場のお二人。竜也くん、髪の毛、かなり短髪になってる~。相変わらず髭も少しあるぞ…。なんか大人の男の色香があって妙にセクシーだわ。シンプルな黒のVネックシャツがかっこいい。

少し痩せたことについて…。
主演映画、「カメレオン」の撮影で監督にOKを出してもらうとき、本当にOKなのかそれとも藤原竜也という役者はこれ以上言っても出来ないと思うからOKなのか悩んだ。それで、自分の生活をストイックにしてみることで模索したらしい。ご飯も食べず酒も飲まず…というところで、やっぱり酒は時々飲んだらしいけど。 蜷川さん曰く、演出する立場として監督の気持ちもわかるし役者の迷いもわかると共感。坂本監督は素晴らしい監督で自分も尊敬しているけど神経質なところもあると聞いているそうだ。

蜷川さんの映画
竜也君、友情出演したそうだ。すごくかっこ良かったって蜷川さんが褒める。映画現場の竜也くんは舞台現場とは違って、チンピラな兄さんで、蜷川さんが知らない面が見られた。ちなみに舞台ではお行儀がいいらしい。

15歳の身毒丸のカーテンコール映像
痛めた腰をかばいながら何度もおじぎをする竜也くん。蜷川さん「(白石さんを見て)怖いね~(笑)、長いけどもうちょっと見ててね」とアピール。そうしたら最後に蜷川さん自身が登場し拍手が大きくなる。「これを見て欲しかったんだ、イギリスでは竜也より俺の方が人気あんだ」と蜷川さん。竜也君も会場も大爆笑!

竜也君のおねだり
演劇人として産声を上げたときに最初に見たのが蜷川さんだったから、元気なうちに責任をとって欲しい!
で、映画で組んでみたいこと。蜷川さんはまだ映画監督としては3流だから、もう1,2作撮ってからと返す。現場で竜也くんに「新人監督の蜷川幸雄です」と挨拶に来たそうだ。
舞台では、新作で世界に行きたい。蜷川さんが闘った70年代の芝居、清水邦夫とか唐十郎の作品をやりたい。

蜷川さんしばらく考えて「おしかったなあ…、清水邦夫、1本決まってるんだよなあ。キャスティング変えるわけにいかないし…ブツブ」とまんざらでもない様子だった。

ハムレットの映像
途中で責任をとったのが「ハムレット」らしい。本人たちも会場もひたすら見入り「いいね」と自画自賛。「これはDVDになってないんだよ。著作権の関係で…」と蜷川さん。「また再演も…」と竜也君がニッコリ、会場から拍手!

蜷川さんからのエール
いいお話がたくさんあったけど、細かく思い出せない。悪いものを食べないと、良いものの味もわからない。もう少し、冒険してみることも必要だ。あと、仕事なんかすぐになくなる。いい仕事をしないと次につながらない。これから竜也もいろいろあると思うよって。
その他、自分で自分をジャッジすることの大切さとか、読んで欲しい本の奨めとか。

今年の藤原竜也
自分の中で何かを変えたいと思った。自分なりに守っていた殻が、割れたこと。割ってみたら案外、どうってことない部分もあったこと。ちょっと抽象的な表現で、どういうことがよくわからないこともあったけど、ここ最近のシフトチェンジは、明らかに心境の変化があった故のことみたいだ。
あと、自身について話が自分が思っているのと違った意味で伝わったり、反応されたりするのが嫌で、結構、誤解されやすいとも言っていた。

蜷川さん毒舌
大女優Mさん批判!
何気に最近の野田さん批判!(こっちは友情的なものを感じたけど)
竜也くんの出演したドラマ批判!2時間ドラマとか見ているとなんでこんなのやってるんだって思う。(ひょえっ、こわっ!)

最後、竜也くんに「そうやって必死に変わろうとしているんだ…」と言いながら「他の演出家とやってもいいからさ…」とチクリ。時間が来て会場から「え~っ!」という声が上がると「え~って言ってもダメ、俺、これからリア王の稽古だから。今、竜也と対談して高揚してるから15分ないと(クールダウンしないと)いい演出できない」ときっちり終わりにしてしまう。竜也君も苦笑いしながら去っていった。

落ち着いている竜也君に対し、なんか蜷川さんの方がテンション高かった。ちょっと疲れていたのかな。蜷川さんが竜也君にハードルを与える時期は終わったのかもしれないな。あの頃の雛鳥は、すでに立派な成鳥で、蜷川さん自身も今まで以上に真摯に竜也くんに対していかないといけないような関係になったんだなあって漠然と感じた。

聞き間違えも多々あると思うのでそこら辺はご勘弁を…。

これで心置きなく明日から仕事に励めそうだ。私もがんばろう!