くらげのごとく…

好きなことを考えてふわふわ漂ってるような
時間が心地良かったりする。
たとえ時間の無駄遣いだったとしても…。

新選組 その1

2005年08月24日 | 新選組

きっかけは、草刈正雄さんだった。中学になったころ、初めてときめいてしまったアイドルが彼だった。面食いの私は、日本人離れした、彫りの深い、あまいマスクにくらくらだった。ポスターが欲しくて、資生堂のシャインリップも買った。
妙に、唇が赤くなるが、“口紅”ではなくて“リップクリーム”だからと学校にもつけていったっけ。当時、お化粧して学校へいくなんて、罰則もんだったんだよ。
今の学生はお化粧が上手だなあって感心する。

当時の草刈氏の活躍はすごかった。連ドラなんか2,3クール連続出演。日米合作の大作映画にも出たし、飛ぶ鳥をも落とす勢いだった。日本人離れしているのに時代劇もこなし、何故か、沖田総司が当たり役。今だと違和感があるかもしれないが、さわやかさがマッチしていたのかも。

一番印象に残っているのは「新撰組始末記」というテレビドラマだ。連続ものだから新選組について、わりと詳しく描けている作品だ。毎週、草刈正雄を追って見ている内に、新選組に興味が湧いてきた。試しに、原作本を読んでみたが難しくて、いまひとつ。完全に落ちたのは司馬遼太郎作「燃えよ剣」を読んでからだ。草刈正雄とは違う沖田だったけど沖田=かわいくて剣が強いやつというイメージがインプットされた。鬼の副長土方が総司にだけは優しいところなんぞもツボだった。時代の波に逆らえずに、若く逝ってしまう青年達の滅びの美学に乙女心はドキドキだったのだ。