長岡京エイリアン

日記に…なるかしらん

とりいそぎ、日記までに

2013年10月13日 23時12分23秒 | 日記
 はいど~も~。そうだいでございます。最近多めの週末連休、みなさまいかがお過ごしでしょうか? わっちは仕事、仕事!


 私は昨日土曜日はお休みをいただきまして、たまにお手伝いをさせてもらっているボランティア団体の会合に出席したり、そのあとは新宿に行ってお芝居を観たりしてきました。昨日も相変わらずの真夏日でよう! 真夏日? 10月なのに正真正銘の真夏日なんだからしょうがねぇ。

 ボランティア団体の会合っていうのは昼間から夕方くらいまで開かれたんですが、団体の拠点でもある松戸市のだいたい中南部に位置する八柱(やはしら)のエスニック料理屋さんでおこなわれました。
 松戸市って、実は数年前まではまったく行く機会のない縁の薄い土地だったんですが、私は現在のお仕事をするようになってから、やっと足しげく通うようになりまして、隠すまでもなく、東京と埼玉に接する千葉県第三の大都市であるということを実感しました。実感……? いや、八柱界隈はずいぶんとおだやかな町なみでありまして。住むには最高ですよね。でも、JR 新八柱駅の地下構造はちょっと雰囲気が怖くて苦手です。

 会場がエスニック料理屋さんであるということからもおわかりの通り、団体はめっちゃくちゃ若い人ばっかりで、中心メンバーはもちろん年下で、新卒のフレッシュビジネスマンだとか大学生だとか高校生だとか……こ、高校生!? 15歳! ワタシ、その2倍以上も心臓を動かしてんのか……
 実際、会合の中では30代の人間は私ひとりしかいないという衝撃的事実と本格アジアンカレーの辛さに私は心神喪失状態におちいってしまったのですが、いろんな人が「オレ、ホームページ作るよ。」とか、「音楽やれるよ、楽器修理しなきゃだけど!」とか、「会計とか今、勉強中だからやってみたい。」とか、どんどん意見を言い合うエネルギーのみずみずしさに圧倒されてしまいました。いやぁ、若いっていうことは素晴らしいもんだよ、うん。

 実のところを言えば、私も仕事のあいまに決して楽ではないボランティア活動に参加するというのはしんどいと感じるときもあるんですが、こういうパワーに力添えできるかもしれないからこそ、参加させてもらってるわけで。がんばっていただきたいねぇ、わこうど。


 そんなこんなで、会合の後はみんなでカラオケに行こう!という、私が参加したら地獄以外の何者も予想できない流れになったのですが、幸いにも! 本当に幸いにも、私はその後に新宿に行ってお芝居を観るという予定が入っていたため、泣く泣く遠慮させていただいて失礼しました。いや、ちょっと行ってみたいっていう気にもなるにはなったけどさ……精神がこなごなになって死ぬじゃん? 単純に!

 さてさて、私がシッポ巻いておもむいた先のお芝居は、これ。


うわの空・藤志郎一座 第39回公演 『水の中のホームベース』(2013年10月12~14日 新宿・タイニイアリス)


 実は、この劇団さんの公演は2000年という遠い昔からちょいちょい観させていただいていたのですが、あぁ~そうか、もう私が大学生だった頃から10年以上も時間が経ってんのよねぇ。最初に拝見したのも、このタイニイアリスだったわ。確か、タイニイアリスでお芝居を観た最初の作品がこのうわの空さんの『悲しみにてやんでい』でした。最近になって映画化されたやつですね。
 それで、前回観たのは2010年10月の第31回公演『ダブルファンタジー』だってんですから、なんと酷薄な客なのでしょうか。オリンピックかそれ以上のペースでしか観に来ないとは……

 今回の公演はうわの空さんの「劇団旗揚げ15周年記念公演」の第2弾だそうで、全国4都市公演ツアーの一環として上演されています。めでたいねぇ。
 そんでま、うわの空さんがたびたび再演する代表作として有名な『水の中のホームベース』をやっと拝見したわけだったのですが。

 まぁ~、おもしろいのは当たり前よね。高頻度のギャグの応酬という意味では、昨日拝見した THE REDCARPETSさんの『ママは悪魔』とパッケージは同じであるとも言えるのですが、なんというか、笑いに対するスタンスはちょっと違うような気がするんですね。
 レッカペさんはまず最初に笑えない重さのストーリーがあって、それをお客さんに観てもらうために笑いを利用するという順番があると見たのですが、うわの空さんはなにはなくとも笑い優先! 明確にセリフが文章化されていない「口立て」方式の台本であると公表されているように、もちろん最終的に感動は用意されてはいるものの、そこにいくまでの筋道が完全にギャグで埋め尽くされている質感に驚きました。

 つまり、お話の流れがどうこうというよりも、その場のお客さんのノリを見てギャグをどのくらい転がしていくのかを判断するという、役者さん同士の間に張りつめたスリルが満点で、作品の完成度よりもおもしろさを優先するという実にきっぷのいい態度に改めて感じ入りました。そこはやっぱり、うわの空さんならではの姿勢ですよね。そして再演ということもあるのでしょうが、そこに現れるのはプロ意識の高いしゃべくりや小道具をフル活用した普遍性の高いギャグで、昨日観たような TV的な時事ネタは気持ちいいくらいに排除されていました。そこは藤志郎さんの好みなんでしょうか。私は恥ずかしながら TVで観たことは一度もなかったのですが、Dr.レオンさんの手妻はホンットに見事だったね!! ストーリーなんかそっちのけで客席全体がドカンとわいちゃいましたからね、そりゃもうすんばらしい腕前でしたよ。

 しかしまぁ、うわの空さんの中心メンバーは総じてベテランになられましたね……いや、舞台ツアーをこなすんだから当然まだまだ若いわけなんですが、時のうつろいはいやおうなく感じちゃいますよね。
 若い役者さんの中ではミュージシャンの西村晋弥さんがかなりがんばっておられていましたが、年齢差に関係なく、私の目には中心メンバーとそれ以外の役者陣との間に、これはもう隠しようのないテクニックの差というか、舞台の上での安心感の違いが見えてしまいまして、、そりゃまぁ当然といえば当然なんですが、ちょっと寂しく感じましたね。
 中心メンバーをおびやかすような若手が現れて活性化するのが集団だと思うんですが、そこは劇団に限らず、どの団体でも難しい問題ですよね。特に結成メンバーの個性が強ければ強いほど大変なハードルになるわけでね。

 そんなこんなで、旗揚げ15周年というめでたさもあいまって満場が盛り上がった公演だったのですが、自分の年の重ね方もいやおうなく思い起こされて、いろんなことをしみじみ考えながら新宿をあとにしました。

 もはや若くもないとは思うんですが、逆に「年とったなぁ~。」と実感することも頭髪の量以外には特になく、とりあえず元気に働けてはいる今日このごろ。
 でも、ある局面では15歳の人と同席してビックラこくし、またある局面では親になった親友やベテランになったちょい年上の俳優さんを見てビックラこくわけなのよね。

 こうやって時間の経過を実感するのも大事なことですよ。働いてばっかりだとわかんなくなるからね、こういうことも。
 非常に有意義な連休でありんした~。

 しかし、新宿は疲れるね……人が多くて。

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