長岡京エイリアン

日記に…なるかしらん

いつやるか!? いや、よくわかんねっす……  第13使徒バルディエル 夕陽に死す!!  その1ヶ月前

2013年12月18日 23時52分34秒 | エヴァンゲリオン使徒大行進
 走れ走れ、とにかく師走は走っとけ~!! みなさんどうもこんばんは、そうだいでございまする~。クリスマス進行と年末準備で忙しい本日も一日、お疲れさまでございました! ギャ~、年賀状書きの足音が聞こえてきた~。

 私の家には今なお TVがないので、ふつうのご家庭に比べればだいぶ世間の風潮にうといところがあるのですが、それでもやっぱり、生活圏の中や仕事場だけだったのだとしても、クリスマスの空気というものはいやおうなしにビンビン伝わってくるもんなんですよねぇ。かといって、たいしたイベントをやる時間も予算も連れあいもいないわたくしめにとりましては、はなはだ耳の痛い、ひたすら寒~いだけの冬なのでございます……もう、ちゃっちゃと過ぎ去ってほしいだけです、ハイ!

 それでも、せめて気分だけは明るくいきたいということで、自分から自分へのプレゼント(も~、その字ヅラだけで泣けてくるわ!!)として何か普段は買わないような買い物をしようかと思っとりまして、今年はまぁ、2万円以内でミリタリーブーツでも……と考えております。しみったれてるねぇ~! でも、気がつけば家にある履物も、重ったくてゴツいやつしかなくなってたんでね。軽くてシックなデザインのやつを買うつもりであります。あっ、あと、電池式のペンライトも買っておくか、ドンキで。来年、何回武道館に行けるかはわかんないですけど、準備は大事ですからね。何色も出せるやつもいいけど、最初は浮気しないで1色ものにしておこうっと。色はやっぱ……オレンジだろうな! どぅー!!


 さて、ついに年の瀬が近づいてきました。いえ、近づいてきて「しまいました」。
 今年もあっという間に終わってしまう……もうおしまいなのか。

 かつて私は、我が『長岡京エイリアン』における「ある企画」について、こう言及したことがありました。


―なんてったって、確か去年のクリスマスにやってたのが「第10使徒サハクィエル」だったんですからね。それで今回あつかうのが「第12使徒」なんですから、2012年は「半年に1使徒」という冨樫義博先生もビックリな発表ペースになっていたわけなのであります。(2012年12月26日の記事より)


 「2012年のそうだい」よ、聞いて驚くな……2013年は「1年に1使徒」だ!!

 去年の第12使徒レリエルでは、私の愛と文章構成力のなさのために余裕しゃくしゃくで年をまたいで数回にわたってしまいましたが、今回は今年中に終わってくれるのかナ~? どうなんだ? どうなんですか!? 本人が皆目見当もつきゃしねぇんだから、どうしようもねぇ。

 そうこうしてるうちに、新しいほうの『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズの完結は近づいてくるし、「モノホンの2015年」も気がつけばもう目の前だし……『長岡京エイリアン』の「エヴァンゲリオン使徒大行進」シリーズがこんなに進行の遅い企画になろうとは!! マンガ版の貞本義行先生、いろいろと「いつになったら終わるんだ」とか生意気な口をぶったたいて、ほんとうにすみませんっしたァアア。


 時に、西暦2015年。

 もはや何っ回ふれたのかもわかんない前置きなんですが、TV シリーズ『新世紀エヴァンゲリオン』の本編全26エピソードの中で、具体的に発生した出来事が「2015年の何月何日に起きたのか?」という情報は、ほとんど語られません。まず第1話がいつのことなのか、そこからしてまったく説明がないし、次々と展開していくエピソードとエピソードと時間的間隔「これはあの事件の何日後のことなのか?」という部分もほぼガン無視で物語が進んでいくのです。
 さらに、物語の舞台となる日本、そして主要な登場人物のみなさんが生活している「使徒迎撃専用要塞都市」第3新東京市(現在の神奈川県箱根町仙石原地域)の気候は、2000年に南極で発生した大規模災害「セカンドインパクト」によって地球の地軸がズレたおかげで、年がら年中365日が、真夏!!
 つまり、『新世紀エヴァンゲリオン』は、かなりあけすけに「時間の進行がぼんやりしている」演出が本編に組み込まれた作品世界になっているのです。いわば、『サザエさん』や『ドラえもん』のような「なにかが止まった世界」に、無理矢理リアルな理由をとっつけたって感じ?
 でも、ネルフみたいな「ヘンな地球防衛組織」がしょっちゅう登場する、ウルトラシリーズみたいな実写特撮作品って、タイトルごとの関係性も時間軸も、少なくとも『新世紀エヴァンゲリオン』が放送される以前ではかなりいい加減だったし(その後は『ウルトラマンメビウス』のアーカイブドキュメントみたいなゆるやかな試みはありますが)、さらにはエピソードによって、その作品が「かなり未来のこと」なのか「放送リアルタイムのこと」なのかがまちまちになるというムチャクチャさもあったわけなのでした。それはまぁ、各エピソードを担当した脚本家さんそれぞれの筆の勢いだったり、演出家さんの好みが原因だったりして。実相寺昭雄サマ、あなたのことであります。

 要するに、実写特撮伝統の文法を巨大ロボットアニメ(ロボットじゃないけど)に持ち込むために、あえて『新世紀エヴァンゲリオン』の「時間に関する過剰な説明不足」は導入されたのではないのでしょうか。だからこそ、『新世紀エヴァンゲリオン』の世界はあれほど「人類が危ない! 使徒は恐ろしい!!」と声高に叫びながらも、どこか他人事な「誰かの見た夢」のような、なんとな~くピンとこないぬるい空気がまとわりついているのです。

 その点で、時間軸や主人公サイドのタイムリミットをはっきり強調して、すなわち感情移入する視聴者に危機感を伝えてはじめて作品のおもしろさが生まれていた『宇宙戦艦ヤマト』やら『機動戦士ガンダム』やらといったお歴々とは、そもそも流れている血の色がまったく違っていた、ということになるのではないのでしょうか。そりゃもう、エヴァンゲリオンとガンダム、ヤマトとヴンダーほどの違いですよね。やっぱり、エヴァンゲリオンはがちゃがちゃヘンな装甲を着込んではいますが、結局はウルトラマンのご親戚なのです。


 まま、それはともかく! だからといって、「この使徒が、前のあの使徒が殉職してからどのくらい後に出現したのか、皆目見当がつきませんでした~。」では、華々しく散っていった使徒のみなさんのみたまがうかばれません!!
 やはり、各エピソードにちりばめられたヒントと、それが足りなければ、このわたくしのどどめ色の脳細胞をフル回転させて、それほど明瞭に語られることのなかった『新世紀エヴァンゲリオン』の時間推移を補完する! これなくして、我が『長岡京エイリアン』の「使徒検証シリーズ」の存在意義はないと思われるのです。

 ってな意気込みを持ちまして、かれこれ第3使徒サキエルのご登場からず~っと当方独自の「第3新東京市年譜」を、カイコなみのみみっちさでつむいではきたのですが……これから以下に語られる時間関係は完全なる個人的独断に基づく妄想ですので、みなさまのお考えと多少の違いがあったとしても、そんなに怒んないでくださいね!!
 まぁ、18年前のアニメにそんなに目くじら立てるほど世間さまはヒマじゃないでしょうけどね……わしゃ一体、2013年の御世になにやっとるんじゃろうかのう……


 今回、われらが待望の第13使徒さまが御登場するにあたっては、まずその登場エピソードの前話に位置する第17話『四人目の適格者』から観ていかなくてはなりません。それはつまり、使徒ご本人の登場自体はないものの、この第17話と、本格的な迎撃エピソードとなる第18話とがかなり密接に「前編と後編」という関係になっているからです。
 ただ、ファンのみなさんの間では、この2話にさらに次の第19話を足して「フォースチルドレン3部作」と呼ぶむきもあるようなのですが……このくくり、正直言って私はぜんぜんその意味がわかんないです。だって、第19話にフォースチルドレンは出てこないし、第19話とそのまた次の第20話とが、また別の前後編になってるし!
 まぁ、そう呼びたい方々が言わんとしているっぽい「空気感」はよくわかるんですけどね。どうせだったら、「すいか3部作」のほうがいいんじゃないですか? 第19話にもすいかは出てくるし、すいかの果肉は真っ赤だし。

 そんなこんななので、ひとまず第13使徒さんにはダグアウトで肩をあたためてもらうことにしていただきまして、話はその前、第17話から始めていきたいと思います。急いだってしょうがない! どうせ時代に乗り遅れまくってるんですから、ここは腰をすえてじっくりいくことにいたしましょう。


 前回、すなわち私のいちばん大好きな第12使徒レリエルが、あろうことか第3新東京市の中心市街地の上空に、日本各地の厳重な航空監視体制をまるっと無視するかたちで突如として出現したのは、南極からえっちらおっちら泳いできた第3使徒サキエルが日本に初めて上陸し、力押しで第3新東京市にまで侵攻してきた末に、暴走したエヴァンゲリオン初号機にコテンパンにのされて爆死した「最初の戦い」から、およそ「半年後」のことでした。いちいち説明するとキリがないからはしょっちゃうけど、私のメモの中ではそういうことになってます、はい。

 んで、前にも触れたかと思うのですが、サキエル以来、レリエルまできっちり10体の使徒のみなさんが物語の中で綺羅星のごとく活躍し、そして散っていった、それぞれの登場の時間間隔をおっていきますと、まぁサキエルの「15年ぶり」という例外は置いときまして、最短で「1週間」、最長で「1ヶ月」というインターバルをおいて次の使徒が出現している、という結果が出ました。そりゃあ1ヶ月も待たされたらさぁ、いかなネルフといえども、どっかで緊張の糸はゆるんじゃいますよねぇ。


 さて、そしていよいよお話はくだんの第17話のことになるのですが、具体的に第17話が、暁の空のもと、第12使徒レリエルが「ぱかっ」とブラッディすいか割りの刑に処されてしまった、あの第16話から見てどのくらいの日数が経過した時点の物語になっているのかといいますと、これまた私見で述べさせていただくのならば、やはり「1ヵ月後」ということになるんですね。

 ただし、この第17話は、序盤の「レリエルの人類(初号機専用パイロットの中学生男子)への精神的コンタクトの可能性」を重大視した、国連「人類補完委員会」のネルフ日本本部の作戦指揮官への査問会と、それ以降のネルフ・アメリカ第2支部の「消滅」事件に端を発する一連のごたごたとで、つながりがかなり希薄なものになっており、私の想像としましては、第16話の1週間後くらいに序盤の査問会があって、それからまた数週間後に第17話の本編が始まる、というくらいなのではなかろうかととらえています。
 いくらなんでも、死ぬかもしれなかった異世界拉致事件の直後にパイロットを呼び出して直接尋問するわけにもいかず(「呼び出す」といっても、実際の査問会はネルフ本部内のホログラム通信ルームで行われるわけですが)、それに加えて、パイロットに心身ともにレリエルからの汚染がおよんでいないということを確認するための厳重な検査が重ねられたはずですから(第11使徒イロウルの侵入事件もありましたし)、人類補完委員会も1週間くらいはネルフ側の準備を待ったはずです。
 しかし、それでもパイロット本人を査問会に出席させなかったネルフ側の強気と、そこらへんに対する委員会のイライラを、しれっと他人事のように受け流す怪しいネルフ総司令の余裕が垣間見える、印象的な冒頭シーンでしたね。

 余談ですが、この第17話における冒頭の査問会に参加した5名の人物は、今までのエピソードに顔出しで「人類補完委員会」のメンバーとして登場していた5名と声が一致しているのですが、今回に限って意味ありげに、顔の映像が投影されない「声だけの出演」にとどまっており、のちに人類補完委員会の正体である世界的秘密結社「ゼーレ」として、画像(アバター)が12~15枚くらいの黒い板っきれになる変化に向けての伏線のような演出がなされています。
 なので、この査問会を、5名さまがゼーレとして主催したのか、はたまたその出先機関である人類補完委員会として主催したのかはきわめてあいまいなのですが、「顔を出していた人たちが途中から覆面をかぶる(人格を消す)」という、グダグダこの上ない本作の移行期を如実にあらわすシーンだと理解しました。

 だから、『新劇場版』シリーズは顔出しの「人類補完委員会」っていう設定がすっぽりなくなっちゃってんのね……文字通り、「どんな顔して演じたらいいのか」困っちゃったに違いない TVシリーズ当時の5名の声優さんがたには、かける言葉も見当たりません。キール議長ぉお~!!


 お話はまた本線にもどりまして、第17話の本編となる、ネルフ・アメリカ第2支部の消滅事件から怒涛のように始まる一連の流れの中には、レリエル殲滅から「少なくとも1ヶ月くらいは経過したんじゃないか」と感じられる雰囲気やセリフが散見されます。

 まずはなんと言っても、先の VS レリエル戦であれだけ散々な目に遭った初号機専用パイロットが、表向きは完全に復帰してふつうに第3新東京市立第一中学校での学校生活を再開していること。
 まぁ、序盤で作戦指揮官が語った「査問会に出席できないほど情緒が不安定になっている」という主張が、ただ出したくなかっただけの方便である可能性は高いとしても、心身ともに死を覚悟する体験をした少年が日常生活に復帰するためには、けっこうな日数と入念な精密検査が必要だったはずです。


 そして、こと時間の経過に関してそれ以上に重要な発言をしているのが、ふだんはまるで目立たない枯れた雰囲気のネルフ副司令その人でして、本編中盤で彼は第3新東京市について、

「遅れに遅れていた『第7次建設』も終わる。いよいよ……完成だな。」

 と語っているのです。


 え、完成……? ついこの前のレリエル襲来事件でも、たしか市街地ど真ん中の「直径680m 」の一円部分が、高層ビルも道路もなにもかもまるまる消滅しちゃったばっかりでしたよね? それもう、修復されちゃったんですか?
 実際に、このセリフを語る枯れた副司令は、怪しい総司令と同乗している、地下のジオフロント行きのネルフ専用リニアトレインの車窓から夕刻の第3新東京市を眺めているのですが、このとき描写される市街地の遠景は、まるでどこにも欠損のない完成された街並みになっていました。
 ということは、まずレリエルによって消滅した地表部分を復興させて、それと並行する形で「第7次建設」を終了させるだけの大工事を遂行する時間が必要となるわけで、そこらへんを含めて、私は「最低1ヶ月」という数字を類推したのでした。それでもずいぶんと急ピッチだったでしょうけどね!

 ここでいう「第7次建設」が、具体的にどういう工程の計画だったのかは知るよしもないのですが、枯れた副司令の「遅れに遅れた」という強調からも、それが第3使徒サキエルの侵攻以来、幾度となく使徒のみなさんに蹂躙されて中断されてきた「半年以上」にわたる血と汗と涙のにじんだ苦難の日々を指すのであろうことは、想像に難くありません。現場のエンジニアのみなさん、作業員のみなさん、アルバイトのみなさん、ほんとうにお疲れさまでございました!! 高倉健さんの主演で映画化してくれや~、たぶん、2015年も健さんは生きてるだろうから!

 実際に使徒が市街地に侵入したのは、第3、第4、第5(これがいちばんひどかった!)、第7(ちょっとだけ)、第9、第12使徒の「都合6度」あったわけなのですが、今回やっとたどり着いた完成はよっぽど喜ぶべき快挙であったらしく、これにはエヴァンゲリオン2号機専用パイロットの保護者役であるスパイのおじさんも、

「せっかくここの迎撃システムが完成するのに、祝賀パーティのひとつも予定されていないとは……ネルフって、お堅い組織だねェ。」

 と愚痴をこぼしていました。やっぱり、すごいことだったんですね!


 さて、そういったことで、満を持して完成を見た「人類の最後の希望」、使徒迎撃専用要塞都市こと第3新東京市だったわけ。
 さぁ、果たしてその成果は、今後の対使徒戦でいかんなく発揮されることになるのでありましょ~うかっ!?

……

 な、なんだね、君たち……どうしてそんなにリアクションがうすいのかね? どうしていくぶん顔をうつむけがちなのかね!?


 むむむ、第3新東京市をつくり上げた無数の、無名の人々の努力に、幸あれい!!

 そんなこんなで、また次回!! ていうか、また来年?

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