長岡京エイリアン

日記に…なるかしらん

2011年9月度版 そうだい短期観測調査(そうだい短観)

2011年10月01日 14時04分18秒 | 日記
 どうもこんにちは~、そうだいでございます。
 秋だねぇ。10月になっちゃったねい。残暑は意外とすんなり去ってくれましたね。もう暑さが戻ってくることは……ないかな?
 10月だって! 2011年も終わりにさしかかっちゃったよ。いろいろありましたねぇ、今年は。なるべくは静かな秋と冬になって、上向きな話題の多い2012年を迎えたいですね!

 私の生活も、演劇というところへのウェイトがだいぶ軽くなって(観劇はやってますが)まる半年がたちました。
 そんな中でも、私の出ていた舞台を観たことのあるまわりの方たちに「またやるんじゃない?」とか、たま~に「またやってよ~!」とか言っていただける機会があって、そう言ってもらえるのはありがたいことなんだなぁ、と感じるわけなのですよ。

 だが、断る。

 いやいや、そんな岸辺露伴先生のような口はたたけないわけなのですがね。

 これは言うまでもなく私個人の感覚の話なのですが、演劇に限らず、人が何年にもわたってなにかを続けるという行為は、各駅停車ごとに新しい貨物を積み込んだり車輌を連結させたりしながら列車の運行を続けるようなものなんじゃないかと、今さらになってしみじみ実感してきました。
 要するに、私の9年間続けてきた「私鉄演劇線」の車輌は、現在ある駅で運行を停止しております。で、今のところ運行を再開する予定はないし、電気も通らせていません。そんな状態が半年経ってしまったので、車輌は余熱もすっかりなくなって冷めてしまいました。
 こうなるとねェ、また電気を通して車輌をあっためて「ゴットン、」と再発進をさせるのは至難のわざよ~!?
 私の場合は、最初に「演劇をやろう。」と決めたころは1人乗りの手こぎトロッコみたいな軽さで発進してしまったわけなのですが、最終的には京成線6両編成くらいにはなっていたでしょうか。微妙!
 最初の車輪のひとまわり、いや 1cm前に進める最初の動き出しこそがもっとも大変なエネルギーを必要とするわけなんですよ。そのあとはもう、スピードを上げれば上げるほどラクになるわけなんですから。

 多くの人たちと毎日顔をつきあわせて、同じ時間を共有しながらひとつの作品をつくりあげていくという作業。アホなわたくしはやってる最中、走行中にはそのことの「本当の大変さ」を知らなかったわけなのね。止まってみて、しばらくしてから、
「あぁ~、こんなに重いモンがあんなスピードで走ってたんだぁ。」
 と今さらになって驚いているわけなんでございますよ。まぁ、重い重いって言ってても、あくまでも私の主観からの重さなわけなんですが。

 止まらずに走りながら「疾走していることの奇跡」を実感することができる人が「その道のプロ」なんじゃないだろうか。そりゃもう、毎日毎日アタマで感謝するってことじゃなくても、身体で疾走を楽しんでいれば実感してるってことなんですよ。

 んで、今現在の私はどうしようとしているのかというと、演劇線車輌に積んでいた荷物の中で「再利用」できそうなものだけを選んで持ち出して、唐草模様のふろしきに包んで徒歩旅行をしているところです。
 もうちょっと、今年いっぱいは身軽さを楽しんでいようかとも思っていたのですが、いい加減そろそろ、新しい私鉄を開業するべきころなのかなぁ、という気にもなってきました。

 なにが起こるかわからない世の中でありますが、なんとか新しい私鉄を発展させて、余裕ができた時に演劇線とレールをつなげてあの古い車輌を回収することができたら満足だな、と妄想しています。
 さぁ、まずは自分の脚で歩いていきましょうかい。


 ということで、歩いてきた道をちらっ、ちらっとふりかえる毎月恒例の企画にいきましょう。

 2011年9月の『長岡京エイリアン』全17回。ラインナップは以下のようになりました。


読んだ本について
 山中恒『おれがあいつであいつがおれで』は本当におもしろい!(全3回)
好きな映画について
 「バンダイ SD ホラーワールド」かぁーらぁーのぉ~『サイコ』(全6回)
アイドルについて
 亀井絵里と加護亜依(全2回)
 生まれて初めての日本武道館コンサート観覧
好きな妖怪について
 ぬらりひょんの歴史(5回、まだ途中です)
日記
 ちょっぴり怒ってしまいました


 いやぁ~、やっぱり何回か続く話題がごろごろっと並んじゃいましたね。

 『おれがあいつであいつがおれで』は「男女の中身が入れ替わる」パターンの代表的作品だったわけなのですが、これをやってて私の中でムクムクとわいてきた次なる興味が、

「朝の登校中に道の角でぶつかった知らない美少女(美少年)が、実は同じクラスの転校生だった。」

 パターンの起源ね。
 これを最初にやったのは一体どなたなのだろうか。やっぱり日本人? 手塚治虫以降? もしかして外国発祥? アレクサンドル=デュマとかだったらおもしろいねぇ。
 それとつなげて、「ちこくちこく~!」って言いながら食パンをくわえて疾走するキャラクターの第1号が誰だったのかも知りたいですね。

 『サイコ』関連は本当に大好きなんですけど、とにかく家にあるDVDが観られないのが無念で仕方ありません。
 だいたいメドはついてきたから、今年中には絶対に新しいパソコン買って観たおしてやるぞコノヤロー!

 アイドルコンサートは素晴らしい経験になりましたね。ステージもやっぱりいいんですけど、元気な人たちがいっぱいいて自分もむちゃくちゃ大声を出して楽しめる場ってのはいいですわ。
 ま、ちょっと疲れすぎたんでライヴコンサート中毒になる余裕はまったくありませんけど。半年に1回くらい行けたらいいかな! あと、座席の左右どちらか片方でもいいから女性だったら最高ですね。

 でも、今回初めて実物のモーニング娘。のみなさんを観るにつけて強く感じてしまったことなんですけど、
「嗚呼、あそこに亀井さんがいてくれれば。」
 と……

 身勝手な願望なんですが、本人がこの世界のどこかで元気に生きていらっしゃるのであれば、その姿を無理に見せていただかなくてもいいわけでね。
 いいんですいいんです。遅れてしまったあっしがいけねぇんだよ。
 だが、私がいつか死ぬまでのあいだに、もしかしたら1回くらいはどっかですれ違えるんじゃないかという希望だけは持って生きて参りたいと思う所存なのでありました。みれん~。

 妖怪ぬらりひょんの歴史はねぇ。
 当初はこれ、『ぬらりひょんの孫』だけにしぼった1回分の話題にしようと思ってたんですよ、ほんとに!
 それが、例のごとくぬらりひょん全体のお話にズルズル拡大してしもうて……大好きなんだからしょうがない。
 今日から始まる10月も、青野武さんの快復を心から願いつつ、精魂を込めてぬらりひょん企画を通させていただきたいと思います。打倒鬼太郎!!


 そんなこんなで、あと、9月に読んだ本を少々。


岩井 志麻子   『ぼっけえ、きょうてえ』(1999年)   角川ホラー文庫
           『タルドンネ 月の町』(2006年)    講談社
           『月夜に鴉が啼けば』(2009年)     幻冬舎文庫
松本 清張     『ミステリーの系譜』(1967年)     中公文庫
筑波 明      『津山三十人殺し』(1981年)      新潮文庫
保阪 正康     『真説 光クラブ事件』(2004年)    角川文庫
村上 春樹     『約束された場所で アンダーグラウンド2』(1998年) 文春文庫
宮本 輝      『地の星 流転の海第2部』(1992年)  新潮文庫


 いやぁ~、宮本輝さん以外の作品は見事にダークなやつばっかですね!
 ほとんど「実録犯罪もの」だけしか読んでねぇじゃねぇか……

 特に「津山事件」関連に火がついてしまったのですが、おもしろいもんで、中学生だった時に『八つ墓村』とか『丑三つの村』とか、岩井志麻子の『夜啼きの森』なんかを読んでいたときには犯人の青年の悲劇性とか村の閉鎖性とかを強く感じていたんですが、30過ぎたオッサンになってからこういった記録を読み返してみると、やたら「みなごろし」に走ることしか考えられなかった犯人の身勝手さしか頭に入ってこないのね。
 そりゃそうだよねぇ、だって、本人が思ってるように結核がひどいんだったら約2時間のあいだに30人なんて殺す体力ねぇもの。結局は「どうせ早死にするんだ。」という安易な結論しか見つけなかった若さが原因なのよね。
 そんな犯人にカリスマ性を見ちゃってた昔の私の若さもよくわかるんだけど……若さゆえのアホさですよね。

 岩井志麻子はもうちょっと何作か読むつもりなんですが、この人はもう、2006年前後の段階で『ぼっけえ、きょうてえ』のような精巧な作品を書ける作家さんじゃなくなってたのね。『タルドンネ』の後半からガラガラと小説が崩壊していっちゃって、『月夜に鴉が啼けば』にいたってはただの「書きたいシーンだけ集めたスケッチ集」になってますから。エッセイストとしてはおもしろいのかもしれないけど、フィクション作家であり続けるということは大変なことなんだね。
 やっぱり、宮本さんとか村上さんはすげぇんだなや~。


 まぁ、こんな感じで10月もよろしくお願いいたしまーっす。
コメント
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