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乗馬試合結果報告

2013-12-15 | つれづれなるままに

誰も気にしていないと思いますが、一応いろんなことのいいわけに
「乗馬の試合の準備で忙しかった」
と書いたりしたので、その試合結果を、エントリとエントリの合間にこそっと報告しておきます。
 
「趣味の道具はいいものを買うとモチベーションも上がる」

という一読者の悪魔のささやきに耳を貸した(失礼)エリス中尉、

「そうよね~。一回いいのを買っておけば体型が変わらない限り一生使えるし」

などと自分で自分に言い聞かせつつ、わざわざ商品を取り寄せて下さったと連絡をくれた
某百貨店の売り場に(しかも試合の前日に)試合用ジャケットを買いに参りました。
しかし、行ってみるとお店にあったのはたった三着。
はっきりいって「わざわざ取り寄せたと言えるだろうか」という気もしましたが、
その中で「ピンときた」一着をお買い上げ。

冒頭写真のジャケットがそれで、腰をぐっと絞って、ウエストで切り替え、
さらにジャケットの裾をペプラムに仕上げたものです。

「そう言えばバロン西も、騎乗用の軍服は思いっきりウェスト部分を絞っていたではないか!」

畏れ多くも伝説の馬術家の逸話に無理矢理こじつけて悦に入るエリス中尉。
着てみると馬子にも衣装、大変良く似合うではないですか。



まあ、こんなぼかした写真を出されても判断の仕様がないと思うので、
そこのところは自己申告と言うことでよろしくお願いします。

ともかく意気揚々と次の日それを着用して馬場に乗り込んだエリス中尉、
たちどころに「ちゃんとしたのを買っておいてよかった」と
胸を撫で下ろしたのでございます。



いつも実用的な格好で練習しているクラブの面々が、
どの人もどの人も正式な試合用のスタイルをしています。



UKから日本に赴任して来ている家族は、母娘で参加。



アメリカはオレゴンから赴任中の家族は、本人は勿論、
娘三人も全員衣装を揃えています。



一番上の娘さんは風邪を引いたらしく、試合中も咳をしていました。
わたしも実は今咳のでる風邪真っ最中ですが、
試合中はまったく出ませんでした。

そして、子供の部に出るお子様たちも・・・・。



子供軍団の一部。(全体でこの二倍くらいいた)
日、米、英、仏、蘭の連合軍です。
この中で日本人は一番前の、洋服が人間を着て歩いている状態の女の子のみ。
まだ5歳で乗馬を始めてしまうんですねえ・・・。



かれはちゃんとベルベットの猟騎帽も持っていました。
子供なんて一年も経てば全くサイズが変わってしまうのに・・・。
この親の熱心さにかなりびっくりです。

うしろの妖精さんは、馬子のPちゃん。
ちなみにこの乗馬クラブ、公用語が英語で、英語でレッスンが行われます。



馬もおめかしして、Pちゃんのショーが行われました。
美しい・・・。
というわけで、意味なくセピア色に加工してみました。
馬子にも衣装と申しますが、当クラブの場合、馬子が全員こういうレベルなので、
むしろ衣装でかさ上げされるのは、お客であるところの騎手たちであるという
逆転現象が起こるのでございます。

それにしても、ヨーロッパから来ている彼女らは、選手でもあるわけで、

こういう機会にその腕前を見ると、その巧さ優雅さにうっとりです。

わたしの今の先生(南アフリカ出身)も小さいときから馬に乗っていて、

「最初は鐙も鞍も手綱も使わずにしばらく乗った」
とのことですが、乗馬家になるような人は歩くと同時に馬に乗っていたようなのばかり。


というわけで、人の写真はさんざん撮りましたが、自分が乗っている間人に撮ってもらう、
ということをまったく思いつかなかったため、わたしの写真はありません。(爆)

が、冒頭写真でもお分かりのように、



ドレサージュ初級の部で一位になりました!


上級者の皆様方が、何の音楽も選ばずにやってらっしゃるので、気合いを入れて
「スピットファイア」を選んだエリス中尉、
「なんかこの程度なのに音楽だけかっこいいのを流しても・・・」
と、少し恥ずかしかったのですが、促されてCDをかけてもらい、スタート。

やりながら何を考えていたと思います?

「この部分で曲のここにきたから、ヤマ場で最後の直線にいけるかも」
「ちょうど最後の敬礼で曲の最後のファンファーレがくるかも」

つまり、演技のことより、「音楽といかに合わせるか」を気にしていたのです。
しかし、これは後から考えたら、一挙一動に集中しすぎることなく、
肩の力を抜くことにもなり、悪くなかったような気がします。

終わって引き上げるときにPちゃんが

「すごくよかったわよ!」

と言い、先生が「良かったですよ!」とほめてくれ、
そんなものだったかしら、と首を傾げていたのですが、結果発表で
一位になっていたと聞いて、正直なところ、

「へーあれが」

夜の懇親会のときに、参加していた審査員の方が声をかけて下さり、

「エリスさん(仮名)ですね?とってもスムーズでよかったですよ」

とわざわざおほめ下さったので、どうも悪くなかったらしいと思った次第です。

講評によると、ストレイトネスの正確さとコーナーのベンドで少し課題があるものの、

馬の動きに良くついてこれているので点数が良くなった、とのことです。

一位のメダル、リボンと、一等賞品に、スワロフスキーのついた鞭を頂き、
ちょっと今後にやる気がでてきました。
先生(クラブオーナー)は、勝ったのを誉め称えたついでに、

「もうそろそろ、自分の馬が欲しくなって来たですねえ」
「ご自分の馬は、本当にいいですよ~」

と熱ーくセールス?してこられました。
いやまあ、馬可愛いし、自分の馬だったらもっと愛着がわくだろうし、

今までにも「もし自分の馬ならなんて名前を付けるか」なんて、
遊び半分で考えたことはあるのですが・・・。

しかし、馬を持つってことは、今みたいな「夏の暑い間は自主的に休会」
という不真面目な態度ではきっと許されないことだと思うの。
だいたい、今のこの生活でどうやって自分の馬を持つっていうの?

(車を買いかえるのがやっとだというのに・・・)

しかし、先生、わたしが一位に気を良くしている、つまり鉄が熱いうちに打てとばかリ


「今からだってオリンピックを狙える競技ですよ、馬術は。
フケツさんだって、(ロンドンオリンピックに馬術で出た最高齢選手)
あの年でお出になったんですから。
どうせやるならオリンピックを目指しましょうよ」

・・・・いやいやいやいや(笑)