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「坂の上の雲」~義和団事件は「大国の侵略」(by NHK)

2013-06-25 | 日本のこと

ことNHKの糾弾ともなるとやたら筆が、じゃなくてキーボードを打つ指が
軽くなってしまうエリス中尉ですが(笑)、最近のニュースによると、
調査媒体の8割が「NHKは解体するべきである」という意見だとか。

さもありなん。

わたしのようにうちにテレビがないため、ほんの一瞬、つまり車の中で
DVDのためにモニターを切り替える一瞬見聞きする情報にすら、

「なんだそれ」

と思わずつぶやいてしまうくらいの酷い報道ですから。

尼崎の事件、「日本人なら誰でもよかった」と言った通り魔殺人犯。
いずれも犯人が在日韓国人であることは報じられなかったそうですね。

皆がネットで確認できているのにもかかわらず、異常なくらいその手のニュースには
「規制」をかけるのがNHKの報道姿勢ですが、6月6日、堺市の不明女性が
奈良で遺棄死体で発見された事件をたまたまNHKラジオで聴いていたところ、

「いずれも無職で堺市堺区に住む南政宏容疑者と池田和惠容疑者、その他が

・・・その他って。

どうして言わない。韓国籍の李誠二容疑者と。
そんなに長い名前でもあるまいに、わざわざどうしてこの容疑者だけ名前を言わない。

NHKの通名報道は有名ですが、犯人または容疑者が朝鮮名だった場合は、

「その他」「~ら」

とするというのが、どうもNHKさんの報道基準となっているようです。

そんな見え見えのごまかしをしても、今の時代、瞬時にインターネットで
情報が検証できるのだから、かえって「解体派」を増やす結果にしかなっていないのに、
それをやってしまう。
せめてテレビしか見ていない層への刷り込みだけは怠りなく、ってことでしょうか。


世間で言われているところのNHKの問題点とはほぼこの一点に集約されていて、

「中国に配慮、韓国はゴリ押し」

民主党をプッシュし自民党をこき下ろして政権与党にでっち上げたのも、
辿っていけばその根はこの「局是」に行きつくのだろうと思われます。


さて、この「坂の上の雲」が絶賛制作中、その過程を番宣と言う形で放映していたのを
たまたま観ることがありました。
ロケを中国、韓国で行い、なぜか韓国人監督(だかディレクター)にインタビューし、
その意気込みをアツく語らせていました。

中国人俳優を必要とし、さらに騎兵のシーンでは草原を騎馬隊が疾走する、
という絵が必要なら、中国ロケは至極納得いきます。

しかし、なぜわざわざ言葉の通じない韓国人スタッフを大量に採用し、
エリス中尉を除く国民から徴収した視聴料を韓国にばらまく必要があるのか。
さらに、韓国人監督(だかディレクター)の意気込みなどがあのドラマの性質上
必要なのか。

そんな胡散臭さを瞬時に嗅ぎ取ってしまったのでした。

というわけで、そういった製作事情が、ドラマにどんな影響を及ぼしているか、
今日はそういった部分を指摘していきたいと思います。


義和団の乱で一方的に殺される中国人民

北清事変とも呼ぶこの動乱は、義和団を名乗る秘密結社を、
西太后が利用し、清国として欧米列国に宣戦布告し、それを当時のG8であるところの

イギリス、アメリカ、ロシア、ドイツ、フランス、
オーストリア=ハンガリー、イタリア、そして日本
(おまけ オーストラリア)

の列強が制圧した、と言う事件です。

なぜ義和団が制圧されねばならなかったか、という根本の理由と、
そもそも義和団が何を駆逐しようとしていたのか、と言うことが、
ほとんど語られないまま、ドラマは

連合軍の兵士たちに略奪、殺戮される中国人

だけを強調します。
これは実に不可思議な視点で、そもそも義和団と言うのは
中国国内のキリスト教信者、ひいては外国公使を弾圧していたのであり、
籠城の舞台となった北京の公使館地区には、外国人900人余りに対し、
中国人のクリスチャンはその三倍以上の3000人が保護を求めて
逃げ込んできていたのです。

義和団に殺害された中国人クリスチャンは最終的に2万3千人といわれますから、
彼らにとって義和団ないし義和団を認めた西太后は迫害者です。

北京籠城の末、主に日本の働きによって義和団は鎮圧されました。

が、NHKにかかるとそんな「細かいことはどうでもいい」ようです(笑)


中国の村落に駐留中、中国人に取り囲まれる秋山好古。

「同じ東洋人のよしみで助けてほしい」

懇願されるのだが、秋山には為すすべはない。
おりしも、村で略奪中のロシア軍兵士たち。
裕福な家から蓄音機を盗み出し、家の主人を撃ち殺し、嬉々として
その音に聴き入る。

また、逃げる中国人を後ろから無残に撃ち殺すと、中国人は

「清国万歳!」

と叫んでからバッタリ倒れる。

それらの残虐な行為を眉を顰めて見ていた秋山、

「抵抗分子の殲滅のためだ」

とうそぶくロシア人将校に向かって、傍らの中国人の子供を抱き上げ、

「この子も抵抗分子なのか?」

となじるのであった。



いやもう、酷いですね(笑)
確信を持っていうけど、これは司馬の原作にはないラインでしょう。
あったらわたし、司馬遼太郎を完璧に馬鹿にしちゃう。

突っ込みどころがありすぎてどこからツッコんでいいのかわかりませんが、
まず、中国人が「清国万歳!」と叫んで死ぬこと。

これは、いくらロケ地のセッティングでお世話になったからって、
中国人にへつらいすぎですよ。NHKさん。

まず、連合国はここに何しに来ているのですか?
義和団の鎮圧ですね?
どうして一般の中国人を殺戮しないといけないの?

そして、殺される中国人が、今わの際に「清国万歳」と叫ぶというのは
当時の中国人のメンタリティ、さらには彼らの置かれている状況からして
全くあり得ないことで、失笑ものです。

仮に連合国の軍隊が「清国」そのものを弾圧に来ていて、さらに民衆の間に
抵抗運動が起きてでもいたのなら、
中にはそう言って死ぬ中国人もひとりやふたりはいたかもしれません。

しかし、一般の中国人を2万3千人殺戮していたのは、外国勢ではなく
現実には同じ中国人である義和団だったわけでね。
連合国の結成と言うのはつまり「自国民と中国人クリスチャンを救出する」ために
なされたことだったわけでね。

なんでここで一方的にロシア軍が悪者になって、中国人が被害者として描かれるのか。
義和団の乱を描きながら義和団の描写が全くないのはなぜか。

勿論そういったことが皆無であったとは言いませんが、こういうことを描く前に
きっちりと説明しなければいけないことがほかにいくらでもあるだろうと。

義和団の乱について何も知らない人が見たら、単なる「大国の中国大陸侵略」にしか
これは見えないんじゃないでしょうか。

まあ、NHKさんは最近何事においても中国人民の視点から物事を語る傾向にあるので、
この事件をもしかしたら「侵略」としてこれから喧伝していくつもりなのかもしれませんが。


というわけで、この件でわたしの脳裏をかすめたのがこの言葉。

「坂の上の懲りないNHK」


■日の丸の全くない聯合艦隊出港



わたしはNHKに言いたい。

日本国民が、いま出撃のため岸壁を離れていく「三笠」を見送る。
そのシーンにすら日の丸を映すのがそんなに嫌なら、
いっそこんなシーンは全く無くしてしまっていただきたい。

いや、最初から聯合艦隊を描いた番組など製作しないでいただきたい。



いやしかし・・・・・来るところまで来ているね。

全く同じシーンで、たとえば「海ゆかば 日本海大海戦」は、
手に手に人々が日の丸の小旗を振り、その白と赤が劈頭にさざめき、
さらに岸壁に来ることができなかったものが小高い丘や、
屋根の上に登って国旗を振ったり、紋付き袴の老人が、
巨大な日章旗を力の限り打ち振る様子が描写されていました。

なんなのそれに比べてこの寒々しい限りの出港の図は(笑)
なぜ海軍旗はもちろん、日本の旗すら一つも見えないの?

この人たちはいったい誰を、何を、何のために見送りに来ているの?



こんな不思議な映像を平気で製作できるなんて、日本人とは思えませんね。
スタッフに中国人か韓国人、もしかしたらそのどちらもがいたのかしら。
それで彼らの「感情に配慮」して、日の丸旭日旗をカットしたのでしょうか。

それとも李、玄、田、朴という名前を持つ四人のNHK幹部のご意向・・・・おっと。



なぜか毎回こうなっているわけでもなく、たとえば黄海海戦の後、
日本の勝利を祝う民衆の様子にはさすがに日章旗と海軍旗がありました。

さすがにここで国旗を映さないわけにはいかなかったのでしょう。
映したくないが仕方がない、そんなスタッフの舌打ちせんばかりの苦渋が偲ばれます。
ここだけ日本人スタッフでこっそり撮影でもしたんでしょうか。

 

NHK、マジで一遍解体して全員路頭に迷わせてもいいと思います。