◎無間勝間(めなしかたま)の神船に乗り神を知る
出口王仁三郎は、古事記の重要部分については、古事記言霊解として特に注釈を施している。
その最後のパートが海幸彦山幸彦。
海幸彦は、西洋にして近代西欧文明で、謀略を旨とする。山幸彦は日本であって正直素直の清よ明けき心を旨とする。古事記には、金銀本位制の西洋という言葉も、仲哀天皇の段に登場してきており、飛行機もなく潜水艦もなく外洋船もない古代に、日本と海外の往来、角逐をことさらに問題する古事記があるのは、不思議なことだと言わざるを得ない。
海幸彦山幸彦の段には、進退に窮した山幸彦が、
ヨーニムドラーを思わせる無間勝間(めなしかたま)の神船に乗り神を知る件りが出てくる。これにより、神を知った山幸彦が海幸彦に押されっぱなしであった形勢を逆転し、やがてみろくの時代を成就していく。
米ロが戦って日本が仲裁に入るとか、世界的武装解除の時期は天皇陛下の役割が大きいとか、東京で仕組みを駿河美濃尾張などといろいろな予言はあるが、基本線は、普通の日本人が冥想により神に目覚めるということで紛れはないと思う。