◎長大なダム湖と人智の限界
(2020-07-20)
2020年7月17日、長江にある武漢と重慶の間にある三峡ダムの警戒水位145mに対し、157.11メートルと12メートルオーバーになっている(堤高185m)。(https://www.ntdtv.com/b5/2020/07/18/a102897120.html)
同時に流域の恩施や宜昌などコロナ禍の始まった頃、都市封鎖となった都市の洪水の動画が続々とネットで流されている。
三峡ダムといえば、ダム周辺のことと思いがちなのだが、三峡ダムの特殊性は、同ダムから上流に600キロまで遡った重慶市の長江水面(http://jp.xinhuanet.com/2019-10/27/c_138506743.htm:写真は175m試験貯水時)までダム湖が広がっていることである。要するに距離で言えば東京から姫路まで同一水面のダム湖が延びているという巨大なダム湖なのだ。
今般の長江洪水に際し、三峡ダムの水位が上がり過ぎれば重慶が洪水になるし(もう一部地域はなっている模様)、逆に重慶の洪水を避けるため三峡ダムの放水を増やせば武漢が危ないという報道や解説がある。
最初それがどういう意味かわからなかったが、長大なダム湖であることがわかり、初めて合点がいった。
三峡ダムは、重慶の水面に合わせたため、高水位ダムと呼ばれる。流域600キロの天候はダム完成以前より湿潤になったのではないか。
三峡ダムができたことで、110万人を強制移住させ、三国志の蜀の劉備の逝去地白帝城も湖底に沈んだ。蜀の劉備と呉の陸遜は、三峡全域にわたる白帝城から夷道までを戦場とし、夷陵の戦いを行った。
こういうのも神と学との闘いなのだろう。やりすぎはいけない。謙遜、謙譲がないのはいけない。
中国は、疫病(コロナ)、イナゴ(雲南省まで到達)、洪水と進みつつある。次は飢饉なのだろう。
飢餓は世界的であり、ダンテス・ダイジも日本でもゴルフ場に芋を植える飢餓の時代のあることを予言している。
今日も冥想を。